今回のおはなし

― 岩場 ―

サミー達の話を聞いているドラムスコ。
ドラムスコ「なに? 魔女なんぞいない?」

サミー「ああ。地下には、もともと邪悪なエネルギーが溜まってたらしいんだが、この島の音楽のパワーっつの? そういうもんで、抑えられていたらしいぜ」
ドラムスコ「音楽ビタミンのことじゃな」

サミーはミュートに向かって
サミー「(ミュートに)でもよぉたしかダンナも、魔女の子分だぁみたいに言ってたよなぁ?」

ミュート「!?」

ミュート「なは? なははだべさぁ?」
ミュートは誤魔化し笑い。

ドラムスコ「(分かって)なるほど、島のみんなが騒いどるんで、便乗したってわけかい?」
サミー「あれ? (ドラムスコに)オッサン、よくダンナの言ってる事が分かったね」
ドラムスコ「(肩をすくめ)ミュージシャンにゃ、もともとバトコなんていらないのさ。」

ドラムスコ「ラブ・アンド・ピースで誰とだってセッションできる。だろ、ボーイ!」

サミー「ヘッ。」
サミーはドラムスコの足元を見る。
サミー「てかさ」

サミー視点、ドラムスコと岩の境目を見ている。
サミー「オッサンの足、なんとかしてやんなくっちゃな」

ドラムスコ「おっとぉ、何をおっぱじめようってんだい?」
バット「みゅはぁ~」
バットはドラムスコの足元から呼びかける。
ドラムスコ「?」

バットはドラムスコの足元で自分の車椅子を動かしてアピールしている。
バット「みゅはぁ~」
バットは車輪を指さす。
バット「みゅはぁ」

ドラムスコ「たしかに動ければ、そいつはありがたいが・・・」
サミーの工具セットのアップ。広げると工具が並んでいる。

サミー、ノミとハンマーを持っている。ドラムスコの足元に近づく。
サミー「よーし、まずこのでかい岩をだなぁ・・」

サミーはハンマーを振りかぶる。
ノミがハンマーで打たれて石に刺さる。

サミーはノミで石を削っている。
バットは削れた石を集めている。
サミーとドラムスコとバットは楽しそうに会話をしている。
SE「(ノミが打たれる音)」

バットは砕石を遠くへ運んでいる。
それを遠くから見ているミュート。
ミュートはサミーとドラムスコとバットが会話しているのを遠くから見ている。

ミュートの視点、ドラムスコの顔のアップ。

ミュートの視点、サミーの顔のアップ。
サミー、ドラムスコ、バットは楽しそうに会話をしている。

ミュートの様子がおかしい。
3人の仲のいい様子に寂しさを覚えたのだ。
ミュート「うがぁ・・・」

ミュート「うごぉ・・・」

ミュートはさみしい表情でその場を去っていく。
ドラムスコたちの明るい笑い声が背中に聴こえている。ミュートは振り返る。
ミュート「うごぉ・・・」

サミー・ドラムスコ・バット「(会話している)」
ミュートに気づかずサミーとドラムスコとバットは会話をしている。
ミュートは去る。
ミュート「うごぉ・・・」

サミーは工具を取ろうと後ろを振り返る。
ミュートがいない事に気づく。
サミー「?」
辺りを見渡す。
サミー「?」

サミー「あれ? だんなは?」
ドラムスコとバットがミュートがいない事に気づく。
ドラムスコ・バット「?」
辺りを見渡すサミー・ドラムスコ・バット。
サミー「おーい! ダンナー!」

ミュートを呼ぶサミー。辺りを見渡すドラムスコ。
ドラムスコ、悪い事をしてしまったかのうと思う。
ドラムスコ「ふむ・・・」

― 枯葉のカーテンの前にいるカタカタ、トッポ、ボビー、ユキゴッホ、リンゾー ―

トッポとボビーが枯れ葉のカーテンに興味津々近づいている。
トッポの手が枯れ葉のカーテンに触れようとする。

カタカタ「おお~っとっとっと、お前たち。そいつは危ねぇ~ぞ。バリバリ~ってだなぁ・・・」
カタカタが止めようとする間に、ふたりは難なくカーテンの向こう側に入ってしまっている。
カタカタ「は? はぁぁ?」

カタカタはもう大丈夫だと思い入ろうとする。
カタカタ「ははは、平気なんかい」
カタカタはカーテンに触れると電撃を浴びる。
カタカタ「ぎゃぁぁぁぁ!」

地面に落ちるカタカタ。
カタカタ「あがががが・・・」
黒コゲのカタカタ。
カタカタ「(泣いて)くぅ~~、そういや、お前たちはガッキアニマルじゃなかったのね」

トッポは手話で「僕たちで」「あの子」「探す」と伝える。
カタカタ「はぁ? お前ら二人で?」

ユキゴッホ「キャラぁ~~。探すぅ~~ごぉ~っほっ」
リンゾー「よ~ろしく~~~」
トッポとボビーが手を振って、枯葉のカーテンの向こうにいる。
トッポとボビーは奥へ走っていく。
カタカタ「あの二人だけで、大丈夫なんかいなぁ・・・」

― 風の谷ウル・谷底 ―

そこら辺の汚い何かを食べている。
ミュート「(溜め息)」
テーブルに座り、フォークに絡めた汚いゴミを寂しげに見る。食欲がないのだ。

それでも、口を開け、頬張る。
ミュート「だべだべさぁ~(食べる)」

ミュート「(咀嚼しながら)噛む噛む噛む・・・よ~く噛むんだべさぁ~~・・噛めば噛むほど・・オナカにいいだべさぁ~~~」
ミュートの口元のアップ。汚い何かを食べている。急に、ツツ~っと大粒の涙が出てくる。じつは泣きたいほど、寂しい。

地鳴りのような声が聴こえてくる。
声「この・・ばかちんがぁ~~!
ミュート「(驚き)ぎくぅ~~(喉に詰まらせる)」
声「(怒って)そいつは、ナァミダっつーもんばい~~~!」
ミュートは辺りを見渡す。

慌ててどこからか可愛いハンカチを出して、涙を拭おうとする。
ミュート「(首を振り)違う、違うだべさぁ~~」

ミュートの背後から黒い渦が近寄る。
ミュートの首を黒い渦が絞める。
ミュート「うがぁ!」

黒い渦がミュートを羽交い絞めにしている。
声「お前の役目は5本の音叉を集めて我らミュートン族ば復活させる事ですたい!」
ミュート「だべさだべさ! (何度も頷いて見せる)」

声「(脅し)ミュートォ・・。地上に、長く居過ぎたようでごわすな?」
ミュート「へぇ?」
SE「ゴゴゴゴ」

声「もうお前に任せておけん~~~~!」
SE「ドッゴーン!」
黒い渦の視点。ミュートの口に飛び込む。ミュートは羽交い絞めにされている。
ミュート「うがぁああ!」

黒い渦がミュートの口に入っていく。
ミュート「うごぉぉぉぉ(口の中に何かが入っくる)」

みるみるうちに、ミュートの体が漆黒に変わっていく・・・。
とりつかれたミュート。
ミュート「ですばい・・・」

― 枯れ葉の森 ―

枯れ葉の森の中、木々の間をトッポとボビーが走っている。
トッポは何かに気づく。気づいた方へ走っていく。

トッポとボビーはタブレットの前に辿り着く。

トッポとボビーは「これ」「あの子の」だと喜ぶ。

トッポがタブレットのディスプレイをタッチすると、音楽堂が映る。
キャラの画像に映り替わる。

トッポとボビーが「あの子」「見つけた」と喜ぶ。

― 枯れ葉のカーテン前 ―

カーテンの前にいるカタカタ、リンゾー、ユキゴッホ。
そこにもの凄い地鳴りが起こっている。
地面が揺れている。カタカタ・ユキゴッホ・リンゾーは慌てている。
カタカタ「な、何が起きてんねん!? (慌てている)」
ユキゴッホ・リンゾー「(慌てている)」

ミュートがカタカタ・ユキゴッホ・リンゾーの前に現れる。
変身ミュート「音叉はここかいなー!」

カタカタ・リンゾー・ユキゴッホ「ぎやぁぁぁぁ~~(ほげぇ~~)(ごほ~~~)!」

ミュートはポーズを決める。
変身ミュート「音叉ば渡しんしゃいーー!」

ミュートは必殺技を放つ。
変身ミュート「ミュートン・・・レインボーアタァ~~~ック!」

カタカタ、ユキゴッホ、リンゾーは吹っ飛ばされる。
カタカタ・リンゾー「(吹き飛ばされる)」
ユキゴッホ「ごほぉぉぉ!」

ユキゴッホの手から離れた音叉が地面に落ちる。
ミュートの触手が音叉を拾う。

ユキゴッホの手から離れた音叉をミュートが掴んでいる。
ミュート「音叉ばとったどー!」

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