今回のおはなし

― 前回の小返し ―

木という木が枯れだし、天を覆うような枯れ葉がキャラたちの頭上に降り注いでくる。
キャラ「キャァァァーーー! (慌てている)」
カタカタ・リンゾー「うわぁぁぁ(慌てている)」

だがヒュン、それには答えず、キャラの手を強く引いて、もはや吹雪のように降る枯れ葉の中を進んでいく。
カタカタ「逃げろ~!!」
キャラ「カタカタ!」

キャラ「ヒュ、ヒュン! この森は危ないんだって。逃げないと!」

キャラ「あっ・・・ヒュン・・・」
キャラとヒュンは枯れ葉の森を歩いている。
キャラ「ここは一体・・・」

― カタカタたちのところ ―

カタカタ「(恐々と)あの~どなたかいらっしゃいますかいなぁ? キャラ公? ♪キャァ~~ラ~~~~~こ~~~う~~~?」
耳を澄ますが、返事が返ることはない。

カタカタ「(あっさり)あきまへん。消えちまいましたな。(画面に向いて)え~、お茶の間になんとか愛されてまいりました我らがヒロイン、キャラことキャラ公ですが、どうやらヒュンとどっかに行っちゃったみたいです。」

カタカタ「残念ながら『キャラとおたまじゃくし島』、今回を持ちまして放送終了です!」

リンゾー「なんでやねん」
カタカタ「わぁぁぁ~」

カタカタ「なははは・・ジョーダンやがなぁ~リンゾーく~~ん・・・」

リンゾーのところに戻ってくるが、リンゾーは岩に腰かけ、スケッチブックを見ている。
カタカタ「ん?」

自分で描いたホント剣を持ったキャラの絵が描かれている。
リンゾー「(キャラの真似して)キャラさまだぞキャラさまだぞ。正義のホントホント剣!」

カタカタ、なんとなくリンゾーの気持ちを感じ取り、元気づけようとする。
カタカタ「はぁぁぁ~・・。だぁ~いじょうぶさ~リンゾー・・。キャラ公のこった、すぐに♪ヤッピ~なぁ~んちゃってって戻ってくるさね」

しかし、ため息をつくリンゾー。
リンゾー「(ため息)」
カタカタ「う~ん・・・」

カタカタ、『枯れ葉のカーテン』の向こうを窺い、
カタカタ「きゃぁら~~~こ~~~う♪きゃぁら~~~~こ~~う~~♪」

カタカタ「はあ~・・。やっぱ、キャラ公とヒュンのヤツ、マジ・・ヤバイかもなぁ・・」

一方リンゾーは夢中になってスケッチブックに何かを描き出している。
カタカタ「リンゾー、なんか思い出したか?」

カタカタ「オレもよぉ。キャラ公に枯れ葉の森に長くいたら、命を吸い取られちまうとか言ったけどなぁ。じつは、ここに来たの初めてなのよぉ」

カタカタ「ありゃぁ~、ただのウワサだったのかも知れねぇ~なぁ・・」
言いながら、カーテンの中に入っていこうとする。

とカーテンに触れたとたん、バリバリバリ! 火花に打たれ跳ね飛ばされる。
カタカタ「(悲鳴)」

カタカタ、黒焦げになる。
カタカタ「だはー! 痛い・・・いたぁぁ・・・」

リンゾー、のんびり近づき、描いた絵を見せる。
リンゾー「・・・だはは・・・リンゾーと・・・同じ・・」
カーテンに近づいたリンゾーが、火花にやられている絵だ。

カタカタ「(怒って)バチバチすんなら先に言えっての先にぃ~~!」
リンゾー「へへ、おもしろい・・」

― 時間経過あって ―

カタカタ「ふ~ん、つーと何か? なんでかわかんねーけど、この枯れ葉の森には、ガッキアニマルは入ることができねぇってわけ?」
リンゾー「ふがぁ・・(頷く)」
カタカタ「これも魔女の仕業かよ・・。チェ、ヒュンのヤローだけエコヒイキしやがって・・。」

カタカタ「けど。お前、なんで火花浴びたんよ?」
リンゾー「ふご?」
すこし照れて、そっぽを向く。ほっぺが赤く染まる。

カタカタ「はぁ? なんやのこいつ」
カタカタ「なー、お前ガッキアニマルでもねーのによー?」
リンゾー「ふごっ」
ビクッとするリンゾー。

目をキョロキョロさせ動揺を隠せないリンゾー。
カタカタ「リ、リンゾー・・・ひょっとしてひょっとしておおおおお前さんったら?」
リンゾー「だぁは・・」
と困って・・・。

― 枯れ葉の森 ―

枯れ葉が舞い散る中、キャラがヒュンに手を引かれていく。
キャラ「(嬉しい)ふふっ」

ヒュン立ち止まる。
キャラ「あっ」
キャラ前方を見やり感嘆の声をあげる。
キャラ「わぁっ」

と、小さな湖の畔に出る。その湖に、岩場を伝い湧水が流れている。
キャラ「(感銘して)きれいなとこぉ~! なぁんだぁ~。ぜ~んぜん危なくなんかないじゃなぁ~い」
と湧水に寄って、水を飲む。
キャラ「(水を飲む)」

キャラ「おいしい! ヒュン、飲んでごらんよぉ。とっても冷たくておいしいよ」

ヒュン「(道を探している)」
だがヒュン、周囲を見回し、どうやら迷ったのか、道を探しているみたいだ。
すこし歩を進めては、立ち止まり記憶を辿っているように見える。
キャラ「(感じ取り)・・ヒュン・・、迷っちゃったの?」

言って、すぐに笑みを見せ、
キャラ「だ~いじょうぶだよ~。こんな時にこれがあるんだからぁ~・・・!」
とタブレットを操作しだす。

だが、地図は映らず、ジジ・・と画像が乱れてばかりだ。

キャラ「あれ? またかぁ。これって、大事な時にいつもこうなのよねぇ・・」
タブレットを揺らし、電波を探して方々に向ける。
キャラ「えい! こっちか! う~ん、このへんでどう?」

とタブレットから、ピロロ~ン! と軽薄な効果音が出て、
タブレットの女性の声「ただいま電波の悪いところにいらっしゃいます。どうぞ基地局の近くに移動してください」
キャラ「基地局って。その場所が分かれば苦労しないっつーの」

タブレットの声「気を付けよう、甘い言葉とデジタル機器。」
キャラ「え?」
タブレットの声「信じよう、自分で見たもの感じたもの」

キャラ「なんじゃこりゃぁ?」

とヒュンを見る。とヒュン、ちょうど何かを感じたところだった。
ヒュン「こっち、こっちだよ」

キャラ「(理解し)そっか・・・。ヒュンには・・・こんなもん・・・必要なかったね」

キャラ「信じよう・・・自分で見たもの、感じたもの・・・・か。」

キャラ「(タブレットに)・・・ありがと❤」

キャラ、ヒュンの手を掴む。
キャラ「(ヒュンに)こっちね!」
ヒュン、ほんのかすかに笑みを浮かべたかと思うと、キャラの手を引き、ふたたび歩き出す。

タブレットが、取り残されている・・・。

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