今回のおはなし

― うっそうとした森から“枯れ葉の森”へ ―

森の中ヒュンに手を引かれキャラが森の奥深くに入っていく。
キャラ「(深く息を吸い)あ~、いい匂い! ヒュン、とっても素敵な森ね?」

すこし遅れて、リンゾーとカタカタがヒーヒーやって来る。
カタカタ・リンゾー「(疲れている)」
カタカタ「お~い、もうちょっとゆっくり歩いてくれへんかのぉ。マジ、この森の奥に音叉があるんかいなぁ?」

キャラ「(振り返り)ヒュンがそう言ってるんだもん。間違いないよ」

カタカタ「(大口をいやらしく歪めて)へぇ~~んだ。ヒュンだヒュンだって、ヒュンの言うことならなぁ~んでも信じちゃうんですねぇ~~だぁ!」
キャラ「(明るく)あったり前~!」

とカタカタ、次の瞬間、突然
リンゾー「ぶほっ?」
っと立ち止まったリンゾーの頭に激突。
カタカタ「!?」

カタカタ「(怒って)こりゃぁ~、止まるなら止まりまぁ~す♪ってやさしく止まらんかいボケ!」
だがリンゾー、お構いなしにスケッチブックを取りだしてパラパラ捲っている。
カタカタ「(呆れて)あ~もう、キャラ公。リンゾーがまた何かおっぱじめたぜぇ」

キャラは奥へ歩いたまま。後ろを振り返る。
キャラ「え?」
リンゾーはキャラへ絵を見せに来る。
ヒュンとキャラは歩いている。

絵を見るキャラ、カタカタ、リンゾー。
キャラ・カタカタ「? (絵を見る)」

カタカタは前方を見る。
カタカタ「こりゃぁ、あの木みたいやなぁ」
前方に古木がある。

キャラ「ホントだぁ! リンゾーさん、ここまで来たことあるんだね」
古木の横を通り過ぎる一行。
森の中を歩く一行。リンゾーは絵を捲りながら歩いている。

絵をめくるリンゾー。
次の絵を見ると、ぎょっとなる。
キャラ・カタカタ「(!)」
キャラ「こ、これは?」

リンゾー「あわわ・・・」
リンゾーの表情が見る見るうちに強張っていく。
カタカタ「(気づいて)げぇぇ・・、そそそんじゃひょっとして・・ここは・・」
キャラ「何よカタカタ?」

カタカタ「(恐怖で)ななななな何よなんてもんじゃないでキャラ公~・・」
キャラ「(ワケ分からず)ちょっとぉ~!」
リンゾー「(恐怖で)かかか・・・枯れ葉・・・・のもりぃだぁ・・・!」
キャラ「枯れ葉の・・森?」

カタカタ「キキキャラ公・・こここいつはやべーとこ来てもうた!」
キャラ「い、いったい・・どういうこと?」
カタカタ「どうもこうもこの枯れ葉の森に長くいたらな、命を吸い取られちまうっちゅう話やでぇ?」

キャラ「な、なんですって?」
周囲の木という木が枯れだし、天を覆うような枯れ葉がキャラ達の頭上に降り注いでくる。
キャラたちの上に、雪崩のように落ちてくる枯れ葉の群れ。
キャラ「キャァァァ~~~~~!」
カタカタ・リンゾー「うわぁぁ」

カタカタ「逃げろ~!」
踵を返し、だっと逃げ出すカタカタとリンゾー。
キャラ「カタカタ!」

キャラはヒュンの方を向く。
キャラ「ヒュ、ヒュン! この森は危ないんだって。逃げないと!」
だがヒュン、それには答えず、もはや吹雪のように降る枯れ葉の中を進んでいく。

キャラ「あっ・・・ヒュン・・・」
ヒュンとキャラは綺麗な紅葉の中を歩いている。
キャラ「ここはいったい・・・?」
枯れ葉の森の奥に向かって一心不乱に突き進んでいく。

キャラ、その姿を見て、
キャラの声「分かった・・・ヒュン。きっと・・・大丈夫なんだね。ヒュンが大丈夫だって・・・感じているなら。・・・わたしは、・・・どこまでも付いて行く!」
二人は森の奥へ歩いていく。

いっぽう走って逃げているカタカタとリンゾー。
カタカタ「キャラ公、だきゃら、あいつにゃ気を付けろって言ったんやもう!」 

枯れ葉の森を抜けるカタカタとリンゾー。
リンゾー「抜ぅ~けたぁ~~~」

カタカタ「抜けたって・・、かかか枯れ葉の森をか? お? キャラ公?」
カタカタが後ろを見るとキャラたちがついてきていない。

後方に、バリアが張られておりバリアの向こうは枯れ葉の森。
カタカタ「おいおい、ヤバくねぇ? キャラ公たちとはぐれてもうた!」
リンゾー「ふごぉ~~~・・・」

― 風の谷ウル ―

ミュート「ひ~ら~~~けぇ~~~ゴマだべさぁ~~~~~~!」
サミー「(ア然で)マ、マジィ~?」
バット「キンコキンコ~~~みゅらぁ~~~!」
金庫の前に立っているサミー、バット、トッポ、ボビー、ミュート。

サミー「まさか、もう一本の音叉っつーの、こん中に入ってんのかい?」

ミュート、持っている音叉を伊調馨のようにキス。
そして、ピンと弾くと、
ミュート「(気持ち悪く)おおおおおえぇ~~~~!(吐きそうになる)」
サミー「だから、音出さなくていいんだってばよ!」

トッポとボビーが、金庫の鍵穴を興味深く見ている。
「数字」「これ、鍵だよねぇ」

サミー「ダンナ。鍵のナンバーはいくつだい?」

ミュート「だぁべさぁ・・。あれ? なんだべ?」
番号を忘れたのか、思案しだす。
サミー「おいおい、まさか忘れちゃったんじゃねーだろな?」

ミュートは思い出す。

ミュート「(思いだし)左3だべ~右に5だんべ~左に6だべよ~」
ミュートは回す方向を触手で示す。

サミー「(読んで)ええと、3つ・・左に回して・・・・右に・・・5つ戻す・・・それから左に・・・・6・・と」
注意深く鍵を回す。

サミーが開けようとするが、金庫はびくともしない。
サミー「ん?」
金庫から赤色灯が出てくる。

突如金庫からサイレンが鳴りだし、赤いランプがクルクル回りだす。
SE「(サイレン)」
慌てるサミー、バット、トッポ、ボビー。

金庫の声「ドロボードロボー! 御用だ御用だ! 神妙にしやがれ~~~!」
サミー「あわわ~~・・やっべ~~~~!」

触手を振り上げるミュート!
ミュート「だべさぁ~~!」

ゴン! と金庫をひと殴り。金庫は、分厚い扉を開いたのだった。
SE「金庫の開く音(キィ・・・)」

サミー「んだよ~、最初っから自分で開けろよ最初っからぁ!」
ミュート「ぬははっはは~だべさぁ~~~」

ミュートは笑って、音叉を持っている。
サミー・バット「うぉぉぉお~~(みゅおおお~~)!」
自慢げなミュート、だが取り出した音叉と自分の持っている音叉を重ねて鳴らすと、
SE「(音叉の音)」

ミュート「うご! (吐きそう)」
いまだかつてない吐き気が襲う。

ミュートが吐きそうな様子を見て危険を察知するサミー、バット、トッポ、ボビー。
サミー「げ、やばい!」

サミー、トッポ、ボビー、バットはミュートから逃げ出す。
サミー「うわぁ!」
バット「みゅーー!」

吐く寸前ミュートの前でサミー、トッポ、ボビーはジャンプ。
ミュートは吐く。
ミュート「おぇぇぇぇぇぇ! (吐いている)」
それがストップモーションとなってミュートの声が響く。

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