今回のおはなし

― おたまじゃくし島・全景 ―

サミーの声「それ、ワンツー! ワンツースリー!」

― 森の中 ―

バットが、パンチングミット(キャラの下手な似顔絵が貼りつけてある)を付け、飛び回っている。
ミュートがパンチを繰り出しているが、動きが鈍い。

サミー「それそれそれ! そんなことでキャラ公を倒せるか!」
サミー「ワンツー、ワンツースリー!」
ミュートを追って、すっかりコーチ気取りのサミ―。

サミ―「(熱くなり)右だ右右!脇が甘い! もっとびしっと締めろ! 腹を引っ込めろっての。そこだ、打て打て打て~!」
ミュート「(息切れしている)」
サミーの指示どおりパンチを繰り出そうとするが、

ミュート「ぶふぉ~・・! ぶふぉ~・・! だべや~!」
顎を出し、地面に倒れ込んでしまうミュート。
バット「(怒って)みゅ~~みゅみゅ~!(何やってんだぁ)」
サミー「しょうがねーなぁ、またダウンかよぉ」

バケツを持ったバット。
空中からバケツで水を浴びせる。
サミー「(呆れて)ミュートのダンナよぉ。おたく、ほんとに魔女さまの中ボスなの?」

ミュート「(不満で)だべやっ?」
サミーを睨む。
サミー「だってさぁ、ふつう中ボスっていったらよ? もうちょっと強くない?」
ミュート「だべや・・」

しょげてしまうミュート。
と、グーと腹が鳴る。
ミュート「(お腹が空いた)」
サミー「はぁ? また食うの? シュークリームバット!」

バット「みゅー!(敬礼の意)」
バット「みゅ!みゅ!みゅっ!みゅ~!」
飛び回りながら果実という果実にヘルメットをぶつけていく。

ミュートの開けた口に、山のような果実がたちまち落下していく・・。

ミュート「(次々と果実を食べていく)」

ミュート「(げっぷ)」
果実を平らげたミュート。果実の種、茎などを吐き散らしている。
サミー「よっしゃぁ、今度こそ気合い入れてやろうぜ!」
ミュート「だ~べや~!」

やる気をみせるが、すぐにグー・・! また腹が鳴る。
ミュート「(お腹が空いた)」
恨めしそうにサミーを見る。
サミー「カンベンしてくれよ、もう・・」

少し離れ、作戦会議をしているサミーとバット。

バット「みゅーみゅうみゅうみゅう・・」
サミー「(バットの言葉を読んで)ああ? あんなモンスター、使いもんにならねーって? けどよぉ、ああ見えても、一応、魔女さまの子分だからなぁ。ここであのおっさんを強くしてやりゃぁさぁ、俺様も晴れて魔女さまの一派に入れるかも知れねーじゃねーか?」

バット「(不満で)みゅーみゅみゅみゅ~みゅ?」
サミー「たしかに、パンチ力もないけどさ・・。まぁ、うまくいったら、お前にも(手を広げて)こ~~~んなでっかいシュークリーム食わしてやっからよ」
バット「みゅ~・・・・・!(目を輝かす)」

― バットのイメージ・フラッシュ ―

口を開けてるバット
体の30倍もあるシュークリームがどさっと乗せられる!
バット「みゅみゅみゅみゅみゅみゅ~~!」

下敷きになったバットが、底からシューを食べ始め、
バット「みゅ~~~~!」
口をクリームでイッパイにして、シューの上部から飛び出してくる。

― もとのところ ―

バット「みゅ~」
サミー「ふっふっふ」
サミーとバット、根拠のない期待で、身を寄せ合って笑う。

ミュート「だ~~べだ~!!!!」

突然、二人の背に巨体を現すミュート。

サミー・バット「(驚き)うわぁ~~~!」
サミー「ったくー、驚かすんじゃねーよ! 見かけだけは、いっちょまえに怖い顔してんだからよぉ」
バット「みゅみゅみゅみゅ~~!」

ミュート、恐縮しながら、
ミュート「ふがふがぁ~・・・、ふがららら、はむはむはむはむ・・・」
サミー「はぁ? こんなもんじゃモンスターの腹の足しにはならねぇ? もっとガツン!とくるもの食わせろだと?」

ミュート「(感心したように)ふがらだべさ・・だべだべぇ・・」
サミー「しかしよくオレの言うことが分かるなぁ、だと? ハートよハート。ミューミューだのだべさだべさでもよ、このハートの耳をすませてりゃ、言いたいことぐらい分かるってもんよ」

ミュート・バット「だんだべさぁ~(みゅ~みゅらぁ~~)」
感激して合っている。
サミー「(呆れて)お前たちも、ずっと理解されねーできたのね」
バット「みゅ~みゅ~」

ミュート大きく口を開け、ものすごい勢いで空気を吸い出す。
サミー「おわぁ~~、ななな何すんだよ~~!」
サミーとバットが、吸い込まれそうになる。

サミー「(アドリブ)うわあぁぁあぁあ~」
サミー木に掴まり耐える。
バット「(アドリブ)みゅ~~!」
バットはサミーの足に掴まっている。

ようやく息を止めるミュート。
サミー「(アドリブ)イテッ」
ミュートが息を止めたため、サミーとバットが地面に落ちる。

サミー「(怒って)こいつぅ、俺たちまで食おうってのかぁ!」
バット「(同感)みゅ~みゅ~!」
息を止め、腹に空気をいっぱいにしたミュート、「いいか? 見てて」と合図。

サミー「え?」
ュートが腹の空気を一気に吐き出す。
ミュート「ふごぉおぉおおおお!」

サミー&バット「(風に耐える→飛ばされる)」

今度は、サミーとバットが枯れ葉のように飛ばされていく・・・。

サミーの声「つまり・・そこには、さっきのような風が・・・一日中吹きまくってるっていうわけか・・・?」
地面に風の谷ウルの絵が描かれている(小枝で描いたへたくそな絵だ)。
ミュート「(アドリブ)だぁ~べさ~!(そうだ)」

絵を囲むようにして三人がいる。ミュートが、小枝で谷底を指す。
サミー「その谷の底に・・・・・うまいもんが溜まってるって?」
バット「みゅみゅみゅぅ~!」

ミュート「だべだべだべ・・」
嬉しそうに笑い、舌なめずりを。涎がバットの上に落ちる。
バット「(怒って)みゅ~~!」

ミュートの腹をぶっ叩くバット。
ミュート「ふごふご~(悪い悪い)」
バットをなだめている。結構、仲良くなっているのだ。

サミーは、地面の絵を見て、推理している。
サミー「一日中風が吹きまくってるっていやぁ・・・あそこしかねぇ」
サミー「けど、うまいもんが溜まってるって。・・いったい、どういうこったい?」

― 違う森 ―

リンゾーを先頭に、キャラ、トッポとボビー、カタカタが行く。

カタカタ「ふえ~、結構、遠いんだなぁ。リンゾー、まだかよぉ?」
リンゾーが立ち止まり、少し先の丘を見る。
キャラ、カタカタ「(!)」

キャラ、「?」となり、リンゾーの視線の先を見る。
キャラ「(分かって)・・・風の谷、ウル!」
丘から勢いよく風が吹いてくる。一行が、その風の洗礼を受けて・・・・。

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