トッポとボビーのハンドトーク レッスン

あの人(カタカタ)、どこにいった?

1.手のひらでカスタネットを鳴らす動きを表現する。
(「カタカタ」)
2.指を折り曲げて、指を下に向け、軽く下におろす。
(「場所」)
3.人差し指を左右に2回ほどふる。
(「何?」)

どこだろうね?

指で、空中に「?」を描く。

ごめんね

1.つまんだ指をみけんに当てる。
2.頭を下げながら、顔の前に構えた右手を少し前へ出す。

今回のおはなし

― 森の引き絵 ―

バットが森の上を飛んでいる。

バットが息を切らして飛んでいる。

バット「(羽ばたくのが大変で)みゅはぁ~みゅはぁ~・・みゅはぁ~~~」
バットのレンズの寄り絵。
ゴーグルに付けた小型カメラで、何かの影を撮影しているのだ。

カメラのファインダー画面。森の俯瞰。
ミュートが木々をなぎ倒し、ずるずる歩く。
ミュートの触手が果実のなっている木を取る。
ミュート「うごぉぉぉぉ」

ミュートが枝を口に入れて実だけを取ってヤケ食いしている。
ミュート「うごぉぉぉぉ(ヤケ食い)」
ミュート正面からのアングル。
ヤケ食いしながら歩いている。

後ろの木々は倒れていく。
ミュート「うごぉぉぉぉ(ヤケ食い)」

カメラのファインダー画面。
森の俯瞰。ミュートが木々をなぎ倒している様子。

その様子に、次のシーンのセリフが先行して、
サミーの声「おやまぁ、ずいぶんヤケクソになってやがんなぁ・・」
映写機風の映像に変わりカメラが引くと木の幹にスクリーンをぶら下げて投影している。

それを見るサミーとバットの後ろ姿。

― ほかの森 ―

バットのゴーグルに付いたカメラが、映写機のようにミュートのヤケクソの映像を映し出している。
それをバットと見ているサミー、バットの人工羽の具合を調整してやっている。
(羽の動きを確認し、自転車油をさしている)
サミー「あいつが、ミュートとかいう中ボスかぁ?」

バットの羽のアップ。
サミーはバットの人工羽の具合を調整してやっている。
(羽の動きを確認し、自転車油をさしている)
バット「みゅーみゅー(そうだそうだと言っている)」

サミー「へへっ、キャラ公にやられたのが、よっぽど悔しいんだな」
ミュートが悔しがって、地団太踏んでたと身振り手振りで伝えてみせる。
バット「みゅーみゅー」
サミー「わかったわかった。ところで、弟たちはまた見つけられなかったのか?」

バット、言葉に詰まる。
バット「みゆっ(うっ)」

バット「みゅはは・・」
バットは誤魔化して笑い、この羽の動きがよくないんで、と身振りで教える。

サミーは修理した羽の具合を見る。
サミー「ちぇ。また羽のせいにするんじゃねーよ。(修理した羽の具合をみて)ほら、前よりよくなったろ?」
バット喜々となって羽をばたつかせてみる。
バット「みゅーみゅー」

右の羽を動かすと、
バット「みゅ?」
かすかにギーギー音がすると訴える。
バット「みゅうみゅう」

サミー「お前、わりと注文うるさいよね」
呆れながらも、直してやる。
羽の関節に油を差す。
サミーは工作少年なのだ。
サミー「よし。さっさと弟たちを探して来い!」

バット、パイロットのように敬礼してみせる。
バット「みゅ!」
続いて「ちょうだい」と手を出す。
バット「みゅう・・・」

サミー「はあ・・・(呆れて)まだ食うのかよ?」
シュークリームを出すと、放り投げる。
シュークリームを受け取るとかぶりつく。
バット「みゅ~!」

バットはシュークリームを食べている。
バット「(シュークリームを食べている)」
サミー「お前、ほんとシュークリーム好きな?」
バット「みゅうみゅう」
と頷く。

バット、再び敬礼する。
バット「みゅ!」
そして飛び立とうとする。
バット「みゅみゅみゅみゅ(羽を動かしている)」

サミー「待てよ? そうだ、バット!」
バット「みゅみゅみゅみゅ(羽を動かしている)」
呼び止められるバット。
バット「みゅ?」

サミー「せっかくヤケクソのミュートを見つけたんだ。こりゃぁ使わねー手はないかもなぁ?」
バット「みゅ~?」
サミー「(悪巧みが浮かんで)ぬふふふ・・・」
サミーにすり寄り、と追随して笑ってみせるバット。

バット「みゅふふ・・・」

― 違う森の木の上 ―

違う森の木の上にトッポとボビー、カタカタがいる。

ボビーはせっせと木の実を摘んでは後ろへ放っている。
果実を摘んでいるボビーの手のアップ。
木の下に置いた大きな籠の中に果実が入っていく。
果実が籠に溜まってゆく。

ボビーは脇目も振らずに果実を取っては後ろへ放り投げてゆく。
カタカタ「ふぇ~・・はっやっ(早っ)! あんなぁ、なんでもかんでも獲りゃぁ~いいってもんじゃないのよぉ? 熟れてないのは・・」
言うそばからボビーに捕まれる(ボビーは無意識)。
カタカタ「!」

カタカタがほかの果物と一緒に籠に投げられる。
カタカタ「うわぁぁぁぁぁ!」
カタカタが籠に突っ込む。
カタカタ「うわっちょっと!」
その間も果実が籠に入っていく。

カタカタ「うわっ。こ、こらわしじゃわしじゃい!」
カタカタの上に果実が乗っかる。
カタカタ「うわっ」
籠の底に沈むカタカタ。
トッポたちには、カタカタの声が聴こえないのだ。

トッポが、木の実を取っている。
はたと、カタカタがいないことに気づく。

ボビーに「あの人」「どこ行った?」と身振り手振り。
だがボビーは、「どこだろね?」と首を傾げている。

画面手前の籠からカタカタの声が聞こえる。
カタカタの声「もしもし! わしゃここじゃ~! 言っても聞こえてないと思うけど! おーい!っこらっ籠の中じゃぁ~~~! 助けてくれ~~! お願いや!」
と、ボビーのお腹が鳴る。

ボビーがトッポに「お腹」「すいたね」と伝える。
ボビーとトッポが籠を持つ。
そして、籠を持って、たったと走り出していく二人。

籠の中のカタカタ。
木の実に囲まれている。
画面は揺れている。
カタカタの声「おーい! ふぇ~~~~、だから、籠の中だっっちゅーのに~~~~! あ~あ~!」

トッポとボビーは岩場へ戻っていく。

― ドラムスコの岩場 ―

キャラがドラムスコの話を聞いている。
キャラ「風の谷・・・ウル?」
ドラムスコは頷きつつ、
ドラムスコ「おたまじゃく島の中でも・・特別の場所じゃ」

― 風の谷ウルのイメージ(台詞に合わせてウルの見える場所を変える) ―

ドラムスコの声「谷には、四方八方から風が舞い込み・・、谷底で渦を巻くようにして・・・永遠に吹き続けると言われていたのじゃ・・・」

― もとのところ ―

ドラムスコは視線を落とす。
ドラムスコ「そのため・・・ヒュンのヤツがな・・・」

ドラムスコ「ほれ。あの子は、一人で音楽してきたろ?」

ヒュンの作曲の風景。

ドラムスコ「自分で美しいと思う音・・旋律を探している。ずっとな」

頷くキャラ。
キャラ「(頷く)」
ドラムスコ「だが・・・、あの子には許せない・・・どうしても我慢できない音があるのさ・・」
キャラは思い当たる節がある。

キャラ「・・嫌いな音・・」
ドラムスコ「え?」
キャラ「ヒュンが言ってた。嫌いな音があるんだって・・」
ドラムスコ「それをどうやら・・・」

― ドラムスコのイメージ ―

風の谷ウルの崖っぷちにいるヒュン。
中空に旋律を書き上げている。
タクトからいびつな音符が出る。(作曲音の中にいびつな音が聞こえる)」

ヒュンの顔がこわばる。
ドラムスコの声「あの子は、・・・嫌いな音という音を・・・」
次々にタクトで嫌いな音、旋律を拾い上げる。

ドラムスコの声「・・・谷底に葬っていた・・・」
谷底に向かって吹く風に流していく。
ヒュンの表情は、苦しげで、怒りさえ浮かんでいる。
ドラムスコの声「・・・というわけさ・・・」

谷底に落ちるいびつな音符。

― もとのところ ―

キャラ「!」
ドラムスコ「あの子の気持ちは分かる。だがなぁ・・・」
言いかけた時、カタカタの声が聞こえる。
声の方を向くキャラとドラムスコ。

カタカタの声「ぎぇ~~トッポ! ボビー! 出してくれ~~、苦しいっちゅうの~!」
キャラ・ドラムスコ「?」
トッポたちが、果物満載の籠を担いでくる。
籠を置く。

キャラ「あ~! すっごい果物ぉ! ありがとうトッポ、ボビー!」
キャラ「あれ? カタカタは?」
トッポたちにカタカタの事を身振りで聞く。

カタカタの声「そりゃキャラ公の声か? おいキャラ公! キャラ公~~」
籠の中からカタカタの声が聞こえる。
キャラが気づく。
キャラ「カタカタ!?」

キャラが慌てて籠の果物を取り出す。
キャラ「(実を取り出す)」
キャラの様子を見てカタカタが中にいることに気づく。
籠にかけよる。

籠から実を取り出す。
カタカタがしゅぽん!と飛び出てくる。
カタカタ「ぶはぁ!」
キャラ「!」

カタカタ「(怒って)こここんにゃろ~、おいらと食いもん一緒にすな食いもんと!」
笑うキャラとトッポたち。
キャラ・ドラムスコ「(笑っている)」
だが、ドラムスコの笑いが途中で止まる。

ドラムスコ「(笑っている)」

ドラムスコ「・・・・・・」
ドラムスコの様子に気づくキャラ。
キャラ「どうしたの、ドラムスコさん?」

ドラムスコ「ん? じつはなぁ、ヒュンが嫌いな音をあの谷に投げ捨てていたことが、どうやら・・・この島がおかしくなった原因みたいなんじゃよ・・」
キャラ「ええ?」
愕然となる。

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