トッポとボビーのハンドトーク レッスン

おっす (こんにちは)

両手をグーにして、人差し指を立て、曲げる。
(「あいさつ」という意味の手話。人と人が向き合って頭を下げて挨拶をしている様子を表している)

かっこいい

指先は少し丸くして、手前に回転させると同時に顔に向けて近づける。

地震

両手の手のひらを上に向けて、両手を同時に前後に揺らす。
小さい地震の時は小さく動かし、大きな地震の時は大きく動かす。

今回のおはなし

― 前回のリンゾーのいた森の中 ―

スケッチに夢中のリンゾーの近くを地響きを立てて通り過ぎていく黒い影(モンスター)。
絵筆を走らせているリンゾー、だがまるでモンスターなど気づかない。
スケッチを続けているリンゾー。
―――それに、
カタカタの声「ったく、リンゾーのヤツ・・・」

― 前回のキャラたちのところ ―

カタカタ「近くにあんなバケモンがいるっつうのに、気づかないのかいなぁ?」
力を使い果たし、
ユキゴッホ「ごっほごっほ・・」
と、ユキゴッホの息が荒い。

キャラ、そんなユキゴッホをさすりながら、
キャラ「もう無理しないほうがいいわ、ユキゴッホさん。リンゾーさんがいるとこが分かれば、きっとあの音叉を持っていった人も見つけられるわよ」
カタカタ「(バカにして)ヘッ。リンゾーの居場所が分かればって、どうやって分かるのさ?」

キャラ、びゅん!とホント剣を振るい、
キャラ「くっくっく(マジ顔で)お忘れじゃないでしょうね?」
カタカタ・ユキゴッホ「お?」
キャラ「わたしを誰だと思ってらっしゃるのってのっての」
剣を握る手に力を込める。

キャラ「ユキゴッホさんが魂を飛ばして、音叉の行方をみせてくれたんですもの。今度は、正義の美少女戦士・・・この、キャラさまぐぁ~~~~!(と力を込める)」
カタカタ「(身を乗り出し)おお、キャ、キャラ公! そ、そんじゃ、リンゾーの居場所が分かるってのかぁ?」
キャラ「ぬおおおお~~~~~~~っ!」
バリバリバリ~!と火花を飛ばす。

―――だが、
キャラ「(ころっと)そういうこと、できなかったっけ(やめてしまう)」
カタカタ「でしょうね」
ユキゴッホ「ごっほ」
コケるカタカタとユキゴッホ。

時間経過、あってーーー。
キャラ「リンゾーさん、なんとか見つけられないかしらぁ?」
と、ひょっこり後ろから現れるトッポとボビー。
多少後ろめたさがある感じの笑みを浮かべている。

キャラ「(まったく気にせず)あ、あなたたち。どこ行ってたの? 心配したんだよ?」
トッポたち、その笑顔に勇気づけられたように、手話で「こんにちは」をやって笑ってみせる。と、
カタカタ「(その仕草を誤解して)なんだとぉ? カメラ貸せだと?」
キャラ「(同様で)ううん。写真を撮ってあげるって言ってるんじゃない?」

カタカタ、怒って、トッポのネクタイをカスタで噛みついて引っ張りあげる。
カタカタ「このヤロー。まぁた、なんか企んでやがるな! お前たちがおかしなところに連れてくるから、オレたちゃなぁ、このオッサンにさんざんこき使われたんだぞ! コラァ!」
キャラ「ちょっとやめなさいってば。カタカタ!」
カタカタをつまみ上げる。

キャラ「おかげで、ユキゴッホさんに会えたじゃないのぉ!」
自由になったトッポ、愛想笑いでまた「こんにちは」の手話をする。
キャラ「(分からず)ふん?」
とトッポとボビーが、向かい合い指と同じようにお辞儀をしてみせる。

キャラ「そっかぁ! こんにちはって言ってるのね! (手話を真似て)こんにちは、こんにちは!(と、ペコペコお辞儀を返す)」
笑うキャラ、トッポたち。
ユキゴッホも釣られたように
ユキゴッホ「ごっほ・・」
と吹き出し、手話の真似してお辞儀をしてみせる。

カタカタ「(いじけて)ふんだ・・。おいらだけ除け者にしてさ。(キャラの真似をして)こんにちはこんにちはぁだとよ。」
いじけてみせる。
と、その背で、
キャラの声「うん! それはいいアイデアねぇ!」
カタカタ「はぁ?」

その声に振り返ると、キャラとトッポ、ボビー、ユキゴッホがなぜか円陣を組んでおり、一様に振り返ってカタカタを見ている。

何かを企んでいる顔だ。

カタカタ「(引いて)な、なんなんでしょ、この意味ありげな視線?」
キャラ「この子たちがねぇ。リンゾーさんを簡単に見つける方法を教えてくれたの」
カタカタ「(疑って)はぁ、そいつぁよござんしたねぇ」

言いつつさらに引くが、キャラたちが一斉にカタカタに迫ってくる。

いつの間にかそれぞれが、なぜか手に口紅などの化粧道具を持っている。

キャラ「カタカタ~」
カタカタ「(危機を感じ取り)ななな、なんやねん? お宅たち?」
次の瞬間、キャラたちに一斉に飛びつかれているカタカタ。
カタカタ「ぎゃぁ~~~、なななななにすんねん。やめて! きゃぁぁ~~!(絶叫)」

時間経過、あってーーー。
キャラたちによって、すっかりグロテスクな化粧をされているカタカタ。

サイケデリックで、ちょっとオカマ風の蝶に見えなくもない。

カタカタ「(半べそで)ひーん。なにすんの・・・」
キャラ「うふっ。ほら、リンゾーさん、珍しい蝶々(ちょうちょ)に目がないでしょ? その格好で飛び回れば、きっと向こうから現れるはずだって!」
トッポたちが、「格好いい!」と手話ではしゃいでいる。

キャラも手話を真似して、「そうでしょ~イエ~イ!」とトッポたちとはしゃぐ。
カタカタ「(今にも泣きそうな顔を画面に付け)これって全国放送よね? オガァ~チャン、泣かんといてやぁ?」

おかしな蝶々のカタカタが飛んでいる。
カタカタ「(豆腐売りのように)え~~、珍し蝶々はいかがっすかぁ~~? え~、珍し蝶々。くそっ。リンゾーのあほんだら、さっさと出てこんかいコラァ・・リンゾーはどこですか~?」
その下を走って追っているキャラ、トッポ、ボビー。
すこし遅れてユキゴッホ。

― リンゾーのいるところ ―

冒頭の蝶を描き終えたところのリンゾー、蝶を解放する。
飛んで行く蝶をのんびりと見送るリンゾー。
リンゾー「へくしゅん!」
と、長い鼻がムズムズする。

それでくしゃみをすると、なんと鼻がクラリネットに変化した。
彼もまたガッキアニマルだったのだ。
鼻を鳴らすが、クラリネットの音色とはならず、ゾウの鼻のような音がするばかり。
リンゾー「へくしゅん!」

もう一度くしゃみをすると、リンゾーの鼻は元に戻った。
すると、カタカタと飛び来るもの(じつは、化粧をしたカタカタ)がある。
カタカタ「え~~、珍し蝶々はいかがっすかぁ~~?」
リンゾー「・・・・?」
拡大鏡でその飛行物体をしげしげと見る。

と、次の瞬間、リンゾーの見た映像が、超スローモーションで幻想的に(?)フラッシュしていく。
―――サイケデリックに色を塗りたくられたカスタ(蝶の羽に見える)、ムクムクとした毛はピンクに輝き、どぎついアイライン、アイシャドー、真っ赤な口紅。
それは、カタカタの情けない姿だったが、リンゾーには限りなく珍しい蝶に見えるのだった。

カタカタ「(半分泣きが入って)もう、死ぬほど恥ずかしいんですけどぉ~~!」
と、言うそばから、バサ~! 捕虫網で捕まってしまう。
カタカタ「うぎゃぁ~~~~!」

その声を聴きとめるキャラたち。
キャラ「うーんと、あっちだわ!」
トッポたちに「あっちよ」と身振り手振りでやって、いっぽうへ駆け出す。

カタカタ「ぎえ~~~、やめろやめろ、リンゾー! わしじゃ~~離せ~!」
リンゾーの鼻に吸われ、捕獲されているカタカタ。
キャラ「(駆け来て)やっと見つけた!リンゾーさーん!」
リンゾー「んにゃ?(キャラたちに気づく)」

キャラ「音叉持ったやつ見なかった?」
(言いかけて地響きが起こる)
キャラ「え?」
ユキゴッホ「ごっほ!」
キャラ「なんなのー?」

キャラ「はっ!」
だがそのリンゾーの背の林に、地鳴りをあげて近づく者がいる。
キャラ「・・・・!」
果たして現れたのは、ユキゴッホの何倍もある黒々とした巨大な影だった。
キャラ・カタカタ「ごぁ~~~~~~~~!」

トッポと抱きあがって悲鳴をあげるキャラ、でーーーー。

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