今回のおはなし

― キャラたちのお手伝い ―

モンタージュテーブルをよいしょと運ぶキャラたち。
ユキゴッホの方向が違うという指示で、置いたばかりのテーブルを回転。
さらに、右に寄せ、左に寄せと指示されて・・。
あげくに場所を思い出そうとするのか、ユキゴッホが、腕を組んで考え込む。

その間、ぼ~っとユキゴッホの指示を待っているキャラとカタカタ。
半壊した噴水の石のオーナメントを修復している三人。
崩れた石の位置が違うと細かい指示が飛ぶ。
カタカタ、ユキゴッホが見ていないと分かるや、アッカンベーをしてみせる。
だが次の瞬間、ユキゴッホに振り向かれて。

ユキゴッホの指示をいちいち見ながら、少しづつ少しづつ物を運ぶキャラとカタカタ。
くたくたになっている。
ユキゴッホのOKが出た途端、キャラがつまづいてすっ転んだ・・。

― もとのところ ―

すっかり復元できた公園。
それでもユキゴッホは、細かい点検をして回っている。
だが、ひどかった咳が収まっている。
カタカタ「やれやれ。えれーめにあったな」
キャラ「うふっ。おじさん、きっときちんとなってるのが超好きなんだね」

カタカタ「(呆れて)あそこまでこだわるあの人、なんなんでしょ」
キャラ「それにしても、あの子たち、どこ行っちゃったのかなぁ」
カタカタ「トッポとボビーか? 地図だとか言ってたけど、本当かどうか」
キャラ「そんなぁ、ウソついたっていうの?」

カタカタ「わかんねーぞ。なんたって、あいつらの兄貴ってのがなぁ、昔からすっげー変わってるヤツでな・・」
キャラ「どういうこと?」
カタカタ「音楽嫌いなのよ」
キャラ「ええ? このおたまじゃくし島でぇ?」
カタカタ「なぁ? おっかしいだろ? まだ魔女がやって来る前のことだけど」

― カタカタの回想 ―

カタカタのバンドのマンボ音楽ライブ。

カタカタがカスタネットを鳴らし、それだけじゃなく小太鼓も叩き、パフーっとラッパも吹かし、あげくに踊りながら、三人のコーラスガールと仲良く歌など歌ってしまっている。

カタカタの声「オレっちの国民的バンドのライブも、よく邪魔されたもんよ」
チョッパーバイクに乗ったサミーが来て、
暴走族の警告音よろしく『ゴッドファーザー』のテーマなんぞ鳴り響かせる。

― もとのところ ―

キャラ「ふーん、話半分にしてもひどいわね」
カタカタ「勝手に半分にするなっての」
と、
ユキゴッホ「ふぎゃぁ~~?(嘆き)」

修復した噴水のオブジェを見て、愕然となっている。
キャラ「どうしたの?」
カタカタ「(うんざりで)キャラ公。ほっとけよもーこんなオッサン」
ユキゴッホ「(パニック)うごぉぉ~~~!」
狂ったように動き回り、何かを探し出す。

キャラ「おじさん!(駆け寄る)」
ユキゴッホ「ごほっ! ごっほごほっ・・」
ふたたび、
ユキゴッホ「ごっほごっほ」
と激しく咳き込みだす。

キャラに噴水のほうを指さし、何かを告げようとしているが、要領を得ない。

キャラ「噴水がどうしたの? 何かが無くなっているのね?」
カタカタ「勘弁してくれよ、もう~」
ついにユキゴッホ、苦しくしゃがみこんで、激しく咳き込みだした。
キャラ「おじさん!」

額に(?)汗をかいているユキゴッホ。
キャラ「しっかりして!」
思わずカタカタのカスタを掴むとカタカタの毛でその汗をやさしく拭う。

いつの間にか、ナースの帽子を被っているキャラ。
キャラ「落ち着いて。大丈夫ですよ。さぁゆっくり深呼吸して。(ヨガのインストラクター風に)3秒かけて吸ってぇ、それから4秒かけてゆ~っくり吐き出しましょう。さん、ハイ!」
カタカタ「(怒って)わしを汗拭きに使うなぁ~~!(飛んで逃げる)」

とキャラ、ユキゴッホの腕にハーモニカがついているのに気づく。
キャラ「あなたも、ガッキアニマルさん?」
ユキゴッホ「ご~っほ・・」
少し落ち着きを取り戻したユキゴッホ、かすかに苦笑を浮かべてみせると、ハーモニカからフルートの音色を奏でだす。

キャラ「(思わず)きれいな音・・・!」
だがユキゴッホ、少し怒ったように身を起こすと、キャラに背中を向けてしまう。
キャラ「(感じ取り)あ!」

ユキゴッホ、哀しげに顔を伏せる。
皮肉にもハーモニカから流れるフルートの音が美しい。
キャラ「ごめんなさい・・。この音は、・・・この音は、おじさんの、・・おじさんのホントの音じゃないものね・・・・」
涙がこみ上げてくる。

キャラ「・・ごめんなさい。・・・おじさん」
大粒の涙が落ちる。
カタカタ「(ヒヒ爺風の髭で)まぁったく。無神経だからねぇ、わきゃい娘は・・」
言いかけるが、ユキゴッホが空中でカスタを掴んで黙らせている。

そしてゆっくりキャラを見直すと、

ユキゴッホ「ごっほ・・」
もういいんだよと笑みを浮かべて見せた。

キャラ「・・・・!」
ユキゴッホ、背を屈め指を伸ばしてキャラの涙を救う。
そして、自分を指さし、
ユキゴッホ「ユキ・・ゴッホ・・」
キャラ「ユキゴッホ? ユキゴッホさんていうのね?」

ユキゴッホ「(頷き)ごっほ・・」
キャラ「わたしはキャラ!」
カタカタ「なはは。おいらは(言いかける)」
キャラ「(明るく)人質なの!」
どどっとコケるカタカタ。

笑みを取り戻すユキゴッホ、だがゆっくり噴水のほうに近づいていく。
そして、がっくりと肩を落とすと、
ユキゴッホ「ご~~~ほほほ・・」
哀しい声をあげる。

カタカタ「いったいぜんたい、どうしたっていうんだよ」
キャラ「(心配で)・・ユキゴッホさん・・」

とユキゴッホ、マフラーを下にずらすと、半開きの口から小雪を吐きはじめた。

キャラ「え?」
カタカタ「(驚き)雪・・コンコン?」

その雪たちがキャラのほうに漂ってくる。
手に取ってみると、
キャラ「うわぁ・・、温かいよ、この雪」
カタカタ「まさかぁ?」
雪に触ってみると、じんわりと温かい。

キャラ「ど、どういうこと・・?」
キャラの手のひらに積もった雪が、なぜか小さな雪ダルマになって・・。

キャラ「ど、どういうこと・・?」
キャラの手のひらに積もった雪が、なぜか小さな雪ダルマになって・・。

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