へびのかたちのつまみ
つまみの部分は、とぐろをまいたへびが後ろを向いている様子を表しています。
このへびの形のつまみのことを、蛇鈕(じゃちゅう)と言います。
もっと知りたい どうしてへびの形?
丸い文様(もんよう)のひみつ
つまみには小さな丸い文様がたくさんつけられています。その数127。
そのうち2つはへびの目、他の125個はうろこを表していると考えられています。
これらの模様(もよう)が、金印がいつごろ作られたのを知る手がかりになりました。
もっと知りたい 丸い文様(もんよう)でわかる 製作年代
ひもを通す穴(あな)
つまみの穴(あな)はひもを通すためのものと考えられています。
金印が作られた時代、中国では、はんこは持ち主の地位や身分を示(しめ)すものでした。
はんこをあたえられた人は、いつでも身分を示せるように必ずはんこを持ち歩き、なくさないようにひもを通してひものはしを腰(こし)に結びつけていました。また、はんこに通すひもの色も地位や身分によって決まっていました。
「漢委奴国王」
印面には「漢委奴國王」の 5 文字が刻(きざ)まれています。文字の書体(デザイン)は、篆書体(てんしょたい)と呼(よ)ばれるもので、今も会社のはんこなどで使われています。
もっと知りたい どんな意味がある?
文字の部分がへこんだはんこ
金印は、文字の部分がへこむように深くくっきりとほられています。(ふつうのはんこは、文字以外の部分をほることで、文字の部分がでっぱっています)
もっと知りたい 金印とふつうのはんこのちがい
文字の特徴(とくちょう)
よく見ると文字は、はしが曲がっていたり、横線がゆるやかな曲線をえがいています。そこから製作年代をしぼることができます。
もっと知りたい 文字の特徴(とくちょう)でわかる 製作年代
作った人のわざ
文字の線の太さは、およそ1mmほどしかありません。
よく見ると直線はなめらかにほられていますが、曲がり角では何度も細かいみぞがきざまれているのがわかります。
1mmの中でこのようにほり方を使い分けるのは、中国の皇帝(こうてい)のためにはたらく、すぐれた技術(ぎじゅつ)の持ち主が作ったはんこであることを示(しめ)しています。
ほとんど純金
よく見ると青く変色している部分があります。金印にはわずかに銅(どう)がふくまれていて、この銅がさびて青くなったものと考えられています。
金印の材料の95.1%は金で、ほとんど酸化(さんか)することがないので、作られて2000年もたった今でも金色にかがやいているのです。
もっと知りたい どうしてはんこの材料に金を使った?
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