動画の内容を既習事項の復習と位置付け、司法分野の内容を確認した上で、探究活動に取り組ませた。探究活動では動画にあった「死刑制度についての是非」を焦点化し、犯罪における社会の責任を考察した。動画の中で、生徒と同年代の生徒が出演し、死刑制度についての是非を話し合っていたことを参考にして、意見を形成していた生徒も多くみられた。主題がセンシティブなものであるため、意見の集約や発表の方法については、今後の課題としたい。また、死刑について賛成派・反対派の意見を均等に取り上げられなかったこと、死刑を廃止した国でのその後の状況など、生徒が意見を深めるために必要であろう情報について十分に取り扱えなかった。生徒が主体的に情報を収集し、それを踏まえて考察できるような展開の授業にしていくことが今回の改善点である。