日本語の学習で自動詞・他動詞を勉強しますが、それを教科の学習に結びつけていくことが重要です。
理科の学習では、実験=動作には他動詞が使われ、結果=状態には自動詞が使われます。
日本語の学習として、自動詞・他動詞の意味の違い、形の違いを学んだあとに、私はNHK for School のクリップ、中学校理科の「物質を分ける」を使っています。
動画では「溶ける/溶けない」の意味を画像でわかりやすく見せてくれます。
日本語として注目するのは、「かき混ぜる」という動作が「溶かす」ことを目的とした「実験」であり、液体が透明になったことが「溶けた」という「結果」の状態を示します。
1)実験と結果で使われる自動詞・他動詞のワークシートをやる。
2)動画のscene01~scene03を、動作の途中で止めて「溶かす」「溶けた」を生徒の発話で確認する。
3)同部分のscriptの助詞の部分を空欄にしたワークシートを、動画をsceneごとに止めて、記入する。
その際、「が自動詞」と「を他動詞」に注意する。「AをBに入れる」「AがBに溶ける」という日本語表現が動画の動作と一緒に理解しやすくなる。
動画は中学校の教材ですが、学習に必要な日本語としてこの動画を使っています。