【授業者の願い】
身近で遊んでいる川には多くの危険があることを予測してほしい。また「川で安全に遊ぶにはどうすればいいのか?」を考えることを通して「事前の準備」の大切さにも子どもたちが気づいていけるようにしたい。本校では学校独自の教科として「安全科」がある。本時では安全教育の一つの領域である「生活領域」その中でも川の水難を扱った。
〈授業導入部分〉
●プールと川の比較
学校のプールと川の写真を比較することで子どもたちは、二つの違いに気づいていった。「プールには流れがないけれど、川には流れがある」「プールは深さが変わらないけれど、川は場所によって深さがかわる」などの意見がでてきた。
自分たちの考えを裏付けるために、「キキとカンリ」の川の専門家の方のパートを子どもたちと視聴した。動画を視聴することで自分たちの持っている川に対する考えが専門家の方の考えと一致していることを確認することができた。
〈授業中盤部分〉
●川で遊ぶときのキケンを見つける
教材・資料「川で遊ぶときのキケンを見つけよう」を使用して、子どもたちと考えられる危険についてまとめた。「木の上で遊んでいる子がいてあぶない」「天気が悪いので大雨がふる。そのことによって川の水が増えるから危険性がふえる」また、「大人がこどものことを見ていないからキケン」という考えがでていた。
〈授業後半部分〉
●川で安全に遊ぶにはどうすればいいのか?を考える
まとめとして、川の専門家の方の動画を視聴して、天気を確認する・すべりにくい靴をはく・ライフジャケットを着るなどの「事前の準備の大切さ」に子どもたちが気づくことができたようだった。「今までそんなことを考えたことがなかった」と授業に話ししていた子どももいて、新たな学びになったようであった。
【キキとカンリを活用して】
キキとカンリを活用した場面は大きく2つである。1つは川の専門家の方の話の場面。2点目は「川で遊ぶときのキケンを見つけよう」の教材を活用する場面だ。
専門家の方の話は、子どもたちが自分たちの考えを確かめたり新たな知識を得たりするのに有効であった。特に「1秒で1m、10秒で10m川では流される」という話は子どもたちにとっても驚きだったようだ。また教材は、多くの情報がつめこまれていたので子どもたちがたくさんの危険を見つけることができて話し合いが活発になっていた。