すくレポ

NHK for School を使ったら、どんなふうに使ったかをレポートしてみよう!題して、すくーるレポート「すくレポ」面白いレポートは、スタッフが取材したり、アワードで表彰したりするよ!

NHK for School

UmiがつなぐBOUSAI教育

投稿者

静岡県 沼津市立第一小学校 Umi(国際室)担当 生田佳澄さん

対象

小5、小6、中学、高校

なるほ度!
80%
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東日本大震災の時、生まれていなかった世代の子どもたちや、地震の経験が少ない国で育った子どもたちに、日本の地震や津波、防災をどう伝えていくのか。そこで役立つのが、NHK for schoolのサイトでした。
(特別の教育課程の日本語学習としてサイトを活用した防災学習の詳細は、こちらをご覧ください。)
Umi(国際室)で学ぶ子どもたちは、「津波の後、海の中は どうなったの?」という疑問をもちました。そこで、「Umiのはかせ」としてこれまでも関わりのある、れいじ先生(京都大学益田玲爾教授)にインタビューしました。震災後、定期的に東北の海を潜水調査している益田教授が撮影した豊富な画像や、子どもの感想等で、市内のUmiの子どもたちや委員会・有志の子どもたち、Umiの保護者と協働で番組(Umi News)を制作し、3月昼、全校放映。この番組を視聴した1年部の職員が、東日本大震災を知らない子どもたちへの防災教育の必要性を痛感し、防災学習をしたUmiの子ども発信の合同Umiの授業が生まれました。まず、自分たちが作った防災カルタやクイズをオンラインで紹介。次に、在籍学級に行き、サイトの良さ・入り方を説明。イラストとやさしい日本語でかかれたNEWS WEB EASY「絵でわかる 地震だ!どうする?」は、全ての1年生にとっても、見て読んで分かるサイトで、各々夢中になって読み進めていました。再びUmiに集まり、学年みんなに感想を伝えました。教室にいる1年生の子どもたちは、東日本大震災の時の校長先生の体験談やメッセージを画面越しに聴き、「自分の力で考えて、自分の命を守る」思いを高めました。最後にクラスで「津波のときは、川にちかづかない」の動画を見る中、海と川に近い地形が、校区の地形と同じだと気付きました。「地震(じしん)がおきたら、絶対に川に近づかないよ。」と、語り合っていました。この授業で特に配慮したのは、津波の映像を流す場面。じっくり学んだ後に担任やクラスメートと視聴したことで、子どもたちは「津波」から自分の命を守る方法を落ち着いて考えることができました。津波の映像を授業の最初に突然流すと、恐怖で心がつぶされてしまう繊細な子どももいます。映像を流す順番も大切と、実感しました。

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