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NHK for School

フェイクニュース 罰するべきか? 罰さないべきか?

投稿者

大阪府 大阪暁光高等学校 北辻研人さん

対象

小4、小5、小6、中学・高校

なるほ度!
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本校2年教育探究コースにて「コロナと私」という課題で今思うことを書かせた。
臨時休校中に起きたことや考えたことなど向き合ったことを自由に書かせ、今何を学びたいかを上げさせた。SNS関係のことや医療のことを学びたいという声が上がった。

それに応えるべくまず、フェイクニュースを取り上げることにした。フェイクニュースを学び、向き合う中でさらに深めるために『メディアタイムズ』(第5回・フェイクニュースを見抜くには)を視聴させ、終盤のテーマにあった「フェイクニュース罰するべき?罰さないべき?」をクラスで考えることにした。

フェイクでも冗談や楽しませるような内容が、罰することでなくなる所に重きをおくと「罰さないべき」という意見になる。しかし、コロナ禍であった「トイレットペーパーがなくなる」というフェイクニュースで非常に困った状況に直面していたり、フェイクニュースで嫌な思いをしたことがある生徒は断固として「罰するべき」という意見になった。

さらに、フェイクニュースで人の命が奪われるような事件を取り上げると、多数の生徒が命まで奪うことなら「罰するべき」だとなった。

しかしそれでも「罰するべきではない」という意見が根強くある。そんな中フェイクのレベルによっては「罰するべきではない」という中間的な意見もでてきた。ここまでは、テーマに対して文章で答える形式で展開してきたが、グループワークをさせ討論形式で議論させることにした。付箋に個々の意見を書かせ、「罰するべき」「罰さないべき」で色分けをさせ、台紙に張りながら意見交流させた。議論はかなり弾み、様々な意見がでて活発な状態であった。

各グループで発表させ情報を共有した。フェイクのレベルで判断する議論に関しては、レベルで罰するべきかどうかを判断するべきという意見とレベルの判断がつかないケースが出てくるから一律に罰するべきという意見で激論になったグループのやり取りは非常に印象的であった。さらに医療についても学び、最後の締めくくりとして、提言を書かせることとした。これまでに学び深めてきたことから、こうあるべきだという思いや、訴えたいことを提言という形で書き止め、残すこととした。動画を用い、そこで提示されたテーマでかなり深くまで掘り下げられた取り組みとなった。この提言は難しいながらも、これまでのことを振り返りプットアウトすることで、成果を噛みしめ、充実感を得ることができたものと確信する。

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