第12弾

パラ卓球 × チームふたり

神木隆之介さん・下野紘さん・梶裕貴さん座談会

“岩渕選手のセリフにエールをもらいました。次は3人で卓球をしよう!”

アフレコを終えたみなさんが、感想を語り合いました。

神木 先ほどアフレコが終わりました。みなさんお疲れ様でした!

下野 お疲れ様でした!

神木 本当にもう、ど緊張でした!(笑)

下野 なんで!?(笑)

神木 僕、本当にアニメが大好きで。もう神々の2人に挟まれながら……。

下野 いやいや!我々からしたらそちらが神ですよ!(笑)

神木 「どうしよう」って思いながら、「足を引っ張らないようにだけはしないと」と思って。

 実はリュウ(神木さん)から、何日か前から「緊張してる」とか「すごく楽しみ」っていう連絡をもらっていたんです。でも…実写のみならず、声優のお仕事でも活躍されている役者さんなのに、本当に緊張するのかな?って、ずっと不思議だったんですよね(笑)。

下野 僕は今日、神木さんと初めてお会いしたんですけど、確かにずっと低姿勢な方だなと(笑)。

神木 いやいや。本当にいろいろと助けてもらってありがとうございました。

神木 収録時間は短かったんですが、今回この3人でやってみて、いかがでしたか?

 リュウとの付き合いも、考えてみれば長くなってきたもので…今まで一緒に遊びに行ったり、お仕事をさせていただいたこともありましたが、実はアフレコをするのは初めてで。ようやく二人の夢がひとつかなったなって。リュウもアニメファンの一人ですから、そのリュウがこうやってアニメの収録をしている現場に立ち会えて…僕自身もとてもうれしかったですね。

神木 もう本当に「助けて!先輩!」っていう感じでしたけど(笑)。

 いやいや!(笑) この「アニ×パラ」のお話をいただいた時に、リュウが「下野さんと共演するのがすごく楽しみ」と言っていたので、実はこっそり下野さんに伝えていたんだよね。

神木 うれしい……!

下野 だから今日、ドキドキしながら来たんですけど、神木さんのこの垣根を感じさせない雰囲気がすごいなって。スッと懐に入ってきてくれる感じ。「あれ、ずいぶん前から付き合いある?」くらいの気持ちにさせてくれて。

 リュウはアニメーションに対してなじみがあるし、リスペクトの気持ちがちゃんとこちらに伝わってくるから、きっと初対面の人でもフランクに話せるんだろうね。僕もリュウと最初に会った時、リュウの方から声をかけてくれて、同じように衝撃を受けて。またこれを機に、いつかみんなでごはんとか行けたらいいね!

下野 そうだね、行こう!

神木 行きましょう。本当に楽しい雰囲気の中でやらせていただいてありがたいです。

神木 今回のアニメの中で、印象的な場面やセリフはありますか?

下野 岩渕選手の「弱みを強みに変えたら、向こうはびっくりするよな」っていうセリフですね。それを聞いた大地も、そこからさらに“パワーアップできる”と気付く。これは自分にも当てはまることだし、身に染みる言葉だと思いました。やっぱり自分の弱さを知って、それをどう強みに持っていけるかっていうのは大切なことですよね。だからこそ、このセリフだけはかみたくない!っていう思いがあって(笑)。大事なシーンですからね。

 僕もそのセリフには、強いエールをもらいました。岩渕選手は、自分自身と、そしてパラスポーツとしっかり向き合っている。どんな状況下にあっても、しっかり前向きに考えられるって素敵なことですよね。そして、それを周りの人たちにも伝えてくれる。スポーツとは、勇気や元気を与えてくれるものなんだと改めて感じました。

神木 僕は、岩渕選手が点を決められた後、大地に言われた言葉を受けて「なるほど、いいヒントもらったかも」って言うシーンが好きですね。常に学ぶ姿勢で、向上心があって、本当にすごいなと思いました。相手のすばらしいところを「今のよかった」って賞賛もしていて。今は点を取られてしまったけど、相手の強さを自分にも取り入れてみたら、こういう化学反応が生まれるかも、と考える力。悔しい気持ちもありながら、切磋琢磨(せっさたくま)していく姿がすごくステキだなって思いました。

 尺は短いですけど、その中にいろいろなメッセージが詰まっている作品ですよね。
あと、本作はスポーツアニメ。声優の表現特有の息遣い…今回でいえば、球を打つ時の「はっ!」とか「んっ!」とか。そういったアドリブって、初めて挑戦される方はどのくらいの加減でやったらいいのか難しく感じるものだと思うんです。でも、リュウは最初からバッチリ決まってたよね!

神木 えぇーうれしい!

 岩渕選手の“前陣速攻”という試合スタイル…そんなセリフも、最後、もはや必殺技みたいな感じで言ってたもんね(笑)。あのシーンも、すごくかっこよかった。

神木 まさにそんな気分で言わせてもらいました(笑)。うれしいです。

下野 僕は、スポーツをほとんどやったことがないので、卓球のスピード感とか分からない部分は、神木さんに教えてもらったんですよ。

神木 中学の時、卓球部だったので。

 あ、そういえば、リュウと一緒に卓球したことあったね!

下野 やってるんだ!じゃあいつか3人で卓球やろうよ!

 行きましょう!

神木 ぜひ!

下野 おふたりは、この3人でやったからこそ、何か発見できたものってありますか?

神木 ファンとして言っていいですか? 声、本当に素敵ですね。

下野 あははは(笑)。

神木 普通に話している声とまったく違う声なので。梶さんなんて、今回特に高いし。おふたりは、中学生の役ですからね。少し幼さが入っているけど、部活に熱く燃える夢見る少年の声で……。自分の地声とまったく違うキーを維持できて、なおかつずっとその声で表現できることに感銘を受けました。「うわーーー」と思いながら、ずっと聞いてましたもん。

 それは、こちらこそですよ。リュウは、僕らにはできない表現をたくさんされていますから。声優の表現と俳優さんの表現で、出せるニュアンスもまた違ってくると思うんです。

下野 あと、監督さんの言葉を受けて「こう変えていこう」っていう、その神木さんの瞬時の切り替え方がすごいなって思った。

 そうですね。演出をもらって、すぐにいろいろな選択肢がすぐ出てくる、その瞬発力がさすがだな、と。

下野 ふたりは付き合いがあるからこそ、より互いのすごさを知ったっていう感じなんだろうね。

 下野さんとも付き合いは長いですけど、実は同じ作品で絡むことは、これまであまり多くはなくて。だからこそ今回、掛け合いのある役同士でお芝居ができて、すごくうれしかったです。僕は、もともと2人と知り合いですけど…やっぱり、2人とも好きだなって思いました(笑)。最高の現場をありがとうございます!

神木 最後に3人で約束をして終わってください、ということです。

下野 まさかカンペを丸読みするとは(笑)。それこそ、また同じ1つのアニメ作品で、絡んでみたいよね。

 やりたいですね!

神木 がんばんなきゃ~!おこがましいですけど、やらせてください!

下野 あと、卓球をしよう。

 リュウに教えてもらいながらね。

神木 いつでもどこでも行くんで。

下野 いつか3人で卓球をやるっていう約束にしますか(笑)。

神木 そうですね(笑)。

 いやぁ、いいじゃないですか!

下野 そんな感じで、お仕事もプライベートも、楽しんでいきましょう!

(左から)大地 役・下野紘さん、純 役・梶裕貴さん、岩渕幸洋選手 役・神木隆之介さん

一同 本日はありがとうございました!