2016年08月03日 (水)未来広告ジャパン!「守り育てる漁業」授業リポート


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未来広告ジャパン! は、日本の国土と産業について学ぶ5年生向けの社会科の番組です。7月1日(金)、東京都千代田区立番町小学校5年1組で、未来広告ジャパン!「守り育てる漁業」 を活用した授業が行われました。その様子をリポートします。

★ “漁業が抱える悩み”を解決するヒントを探そう!

まず、担任の山田美紀先生は、前回の授業で考えた“漁業が抱えている悩み”について確認しました。
① とれる魚の量が減っている 
② 漁業で働く人が減っている
③ あまり魚を食べなくなっている

先生は「これから 未来広告ジャパン!を見ます。この3点の解決策につながるヒントが出てくるかもしれませんね」と言ってテレビをつけました。

======【未来広告ジャパン!「守り育てる漁業」視聴】======
魚を守り育てる漁業について調べるため、キラトは兵庫県の淡路島へ。そこで、さわらの漁を続けて30年になる播磨さんから話を聞き、漁師たちが少しでもさわらが増えるように努力していることを知ります。番組では、人の手で魚を育てる「養殖」についても紹介します。魚をとるだけではなく、守ったり育てたりする漁業があることを知ります。
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番組中、局長がクイズに登場するフグの顔をまねる場面で、子どもたちは大爆笑。一方で、小さな稚魚の姿が、顕微鏡の映像で映し出されるシーンでは、「すごい!」という声があがるなど、子どもたちは集中して番組を視聴していました。

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★ 友達と解決策を話し合い、考えを深める

番組を見終わると、子どもたちは、番組の視聴メモ、教科書、資料集、本、動画クリップ等を参考にして、①~③の悩みの解決策を探りました。資料の中に「いいな」と思う方法を見つけたらカードに書きます。
次に、グループで意見交換をして、友達の考えで「いいな」と思った方法があったら、カードに赤字で書き加えていきました。

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例えば、どんな解決策が話し合われたかというと・・・

① とれる魚の量が減っている については
「海の水をきれいにしたら、魚が増えると思う」「そういえば4年生の時に、水は森から流れてくるって勉強したよね。ということは、森をきれいにすれば海もきれいになるんじゃない?」

② 漁業で働く人が減っている については
「漁師さんは、漁に出ると長い間家族と会えなくなるイメージがある。それを変えるためにも、養殖漁業を増やせばいいと思う」「あと、一般の人が漁師の仕事を体験する機会を増やせば、漁師になりたいという人が増えるかもしれない」

③ あまり魚を食べなくなっている については
「“この魚を使ったら、こんなにおいしい料理ができますよ”というレシピを、魚のパックに貼って売ったらいい」「お母さんの役に立ちそう。子どもたちも“魚を釣って、みんなで食べようキャンプ”をして、もっとお魚を食べればいいんだよ!」

みんなとても楽しそうに、意見交換をしていました。

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★ 自分が最もいいと思う解決策を発表しよう!

話し合いが終わり、数人から、特によかったと思った意見が発表されました。

「ぼくは①の解決策として、自然に適した魚のとり方をすることが必要だと思いました。なぜなら自然に優しくないと魚は増えないと思うからです」
漁業だけでなく自然環境にもふれた解決策に、クラス中から拍手があがりました。

「ぼくは①の解決策として、全国で魚の稚魚を育てて放流する漁業をすることが必要だと思いました。なぜなら魚の量が減ってしまうと、とれる量が減ってしまうからです。するとみんながあまり魚を食べなくなり、漁師さんの収入も減ってますます漁師になる人が減ってしまうからです」
3つの視点を関連させながら考えた解決策に多くの子どもたちが賛同しました。

山田先生は「今日は、漁業がかかえる3つの悩みについてよく考えたことで、いろいろな解決策が出てきましたね!次回は今日の意見をもとに、一人ずつ提案書『水産業いきいきプラン』を書きます。それを家の人に発表しましょう!」と言って授業を締めくくりました。

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 ★ 授業を終えた山田先生に、お話を伺いました。

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ーー未来広告ジャパン!を見ながら、大笑いしたり、感動の声をあげたりする子どもたちの様子が印象的でした。

子どもたちは 未来広告ジャパン! を、とても気に入って見ています。現場で働く人々の表情を映し出しているところがいいですね。やっぱり実際に働いている人の話には説得力があります。今回も子どもたちは、番組で播磨さんの話を聞いて「養殖や栽培漁業って、こんなに工夫されているのだ」と感じたようでした。
そして番組だけでなく、動画クリップが充実しているのもいいです。子どもたちの発言をいろいろ聞いて、特にうれしかったのは「海の水をきれいにするには、まず森をきれいにすればいいんじゃない?」という声でした。この回の動画クリップに、地元の漁師さんの努力によってきれいな海がよみがえるというものがあります。それを見たからこそ、4年生の社会科で学習した“くらしをささえる水”の話ともつなげることができたのだと思います。

ーー子どもたちは、漁業が抱えている悩みをどうしたら解決できるか、一生懸命に考えていました。

この授業は、食糧生産を支える人々「水産業のさかんな地域」(全12時間)の単元の8コマ目でした。
日本近海の漁場の様子や、根室港に水揚げされたさんまの行方を調べる中で、水産業にかかわる人たちの工夫や努力を知りました。そこから漁業が抱えている3つの悩みをまとめて、今回の授業になったわけです。
これから、一人ひとりが水産業の課題を解決する提案書「水産業いきいきプラン」を作成します。保護者に勉強の成果を見てもらうチャンスということで、みんなとても張り切っています。

このように、友達や家族と話し合ったり一緒に考えたりするのは、とてもすてきなことだと思います。私は社会科を通して、「自分たちの生活が、たくさんの人々に支えられている」ということを子どもたちに感じてほしいと思っています。そしてそこから「じゃあ自分たちも社会に何かできないかな」ということに意識を向けてほしいと願っています。そんな思いを重ねながら、自分が社会の一員であることの自覚をもっていってほしいですね。

未来広告ジャパン!
〈 Eテレ 水曜 午前9:35~9:45 〉

投稿者:デジタル教材スタッフ | 投稿時間:16:52

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