2015年05月29日 (金)はりきり体育ノ介「器械運動(鉄棒)シリーズ」 授業リポート


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はりきり体育ノ介  は、一流アスリートによる「お手本映像」などを見せることで、その実技のポイントをわかりやすく伝える番組です。2015年5月13日、東京都板橋区立上板橋第四小学校5年1組で はりきり体育ノ介 「器械運動(鉄棒)シリーズ」 のクリップ映像を視聴しながら、ICT活用の授業が行われました。

★ タブレットを活用して、鉄棒の技に挑戦!

今日は鉄棒の授業の5時間目(全6時間)。子どもたちは準備体操を終えると、グループごとに、タブレット端末1台と個々の学習カードの入ったかごを持って、鉄棒に向かいました。

まず、1人ずつ鉄棒で「とび上がり、とび下り」「つばめ」などをして、体をほぐします。

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次に〈上がり技〉の練習です。グループごとに「安定したひざ掛け上がり」「ひざ掛け上がり」「逆上がり」の技に取り組みます。
懸命にそれぞれの課題に取り組む子どもたち。時折グループでタブレットを開いて、はりきり体育ノ介のクリップ映像をチェックします。そこにはオリンピック金メダリストの冨田洋之さんによる「お手本映像」が。映像には実技のポイントも簡潔に記されています。子どもたちはこれらのポイントを確認すると、すぐ練習を再開します。「足を伸ばして!こう、サッカーをやる感じで!」「わあ、あと1回でできそうだよ」・・・と、グループの仲間たちからアドバイスや声援の声が飛び交っていました。

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ここで担任の浅井勝先生は、全員を集めました。そして「友達が、自分がどうしてできないかわからない様子なら、その演技を撮影してあげること」「友達を補助するときは、自分の力をあまり加えないようにすること」とアドバイスしました。子どもたちは真剣な顔でうなずき、待ちきれないようにして鉄棒に向かいました。

タブレットで友達の演技を撮影すると、それをまたみんなでチェック。「足を振るのが早いんじゃないかな」「一度止まっちゃうから、勢いがなくなるんだと思う」と、どうしたらできるようになるかみんなで考えます。みんなのアドバイスを受けた子は「わかった!もう1回やってみる!」と、鉄棒に走り出していました。

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★ 今までできなかった技ができた!

授業の後半は〈支持回転技〉に挑戦です。子どもたちは前半と同様にグループに分かれて、「かかえ込み回り」「後方片ひざ掛け回転」「安定したかかえ込み回り」「前方支持回転、後方支持回転」を練習しました。そしてはりきり体育ノ介のクリップを見て、友達の演技を撮影し、みんなで意見交換を繰り返しました。

しばらくするとあちこちから「先生、6回転が2回もできた!」「○○君は10回転もできた!」と、「先生見て見てコール」が起こりました。先生が演技を見て「すごいじゃないか!」などと感想を言うと、子どもたちはとてもうれしそうでした。

水飲み休憩のあと、今日できるようになった技を、みんなの前で披露しました。ひざ掛け上がりや、だるま回り6回転などが披露され、グラウンド中に拍手が響き渡りました。
いよいよ次の6時間目、鉄棒最後の授業では、〈上がり技〉と〈支持回転技〉の連続技に挑戦です!

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★ 授業を終えた浅井先生にお話を聞きました。

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――体育とICTとはかけ離れたイメージですが、体育の授業でタブレット端末が効果的に活用されていて、驚きました。

使うまでのハードルは高かったのですが、使った効果も高かったです!特に鉄棒のような種目では、その場で映像を見て、すぐ実践することはとても効果的です。はりきり体育ノ介のお手本映像は、一瞬の実技をくり返し見たり、スローで見たりできるのがいいですね。私が実演して説明するよりも、確実に子どもたちにポイントを伝えることができました。

――友達の実技を撮影したり、アドバイスしたりと、子どもたちどうしが活発に交流していました。

友達の実技を撮るとき、子どもたちには「ここを直せばできる」というポイントを撮りなさいと言いました。ある男の子は、あと少しで「ひざ掛け振り上がり」ができそうだけどできませんでした。そこで私はグループの子にこっそりと、その子の手首を撮るようにアドバイスしました。するとその子は、その映像とお手本映像を比較して、手首をひっくり返せばいいんだと気づきました。
子どもたちの声かけを聞くと、「がんばって」だけではなく、具体的にどうしたらいいかを伝えていましたよね。そこをねらっていたんです。また、友達に実技を撮影してもらうことで、自分の姿を客観的に見られることもよかったと思います。

実技指導の時、私は子どもたちに多くのことを言わないようにしています。子どもがどうしたらいいのか聞いてきたら、逆に「どうしたらいいと思う?」と問いかけます。体育も勉強も、自分で考えて解決するからこそ、楽しいんです!

――体育を通して、子どもたちに感じてほしいことはありますか?

「スポーツっておもしろい!」ということですね。
今日最後に6回転を披露した子は、はじめすべての種目ができなかったんです。それが、鉄棒の授業に入ったらすぐ、逆上がりもかかえ込み回りもできるようになって、おもしろくなってきたようです。休み時間になると友達と夢中で鉄棒をしていますよ。
器械運動はできる・できないがはっきりしているので、その子の技能に見合った技を練習させたり、補助具を活用したりして、すべての子が技を身につける喜びを味わえるように工夫したいと思っています。

4月に体育についてクラスでアンケートをとってみたところ、体育を好きと答えた子は72%いたのに鉄棒を好きな子は28%しかいませんでした。しかも鉄棒を嫌いと答えた子は21%もいて、私の経験の中で最も多い人数でした。
鉄棒の実技では、3・4年生の例示技である「ひざ掛け振り上がり」「かかえ込み回り」「後方片ひざ掛け回転」ができない子が多くいました。基本的な技ができるようにならないと、楽しい鉄棒運動はできません。そこで、これらの技の習得を指導計画に組み込みました。子どもたちの鉄棒運動への嫌悪感をぬぐい去り、楽しさを実現できる授業にしたいと考えています。

これから外だけでなく、体育館やプールなど、いろいろな場所で、はりきり体育ノ介のコンテンツを使っていきたいです。体育館ではクリップを大画面に映して、みんなでポイントを確認したり、水泳では、自分の泳ぐ姿を友達に撮影してもらったり・・・。各種目でいろんな使い方が考えられるので、これからの活用がとても楽しみです!

 

はりきり体育ノ介 
< Eテレ (水)午前 10:05 ~10:15 >

番組ホームページ では、これまで放送したすべての回をまるごと公開しているほか、「鉄棒運動」「とび箱運動」「マット運動」「陸上」「ボール投げ」のクリップ映像を公開しています。 今後、「水泳」「なわとび」の番組やクリップ映像も増えていく予定です。ご活用ください。

投稿者:デジタル教材スタッフ | 投稿時間:10:30

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