2013年02月22日 (金)おはなしのくに「ふるやのもり」授業リポート (2/8)


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おはなしのくに は、日本や世界の民話や名作を一流の語り手が感情豊かに語る番組です。2/8(金)、東京都杉並区立久我山小学校1年3組でおはなしのくに「ふるやのもり」を利用した図書の授業が行われました。その様子をリポートします。

★ 「ふるやのもり」をテレビと本で味わってみよう!

授業が始まると、担任の織田伸一(おりたしんいち)先生は「きょうは『ふるやのもり』というお話を見ます。どんなお話でしょうね」と言いました。「“ふるやのもり”って古い宿の森のことかな?」などと子どもたち。先生がテレビをつけると、時折笑い声をあげながら、真剣に番組に見入っていました。

【おはなしのくに「ふるやのもり」あらすじ】
雨の降る夜、古い家にオオカミと馬どろぼうが忍び込みました。オオカミは、その家に住むおじいさんとおばあさんが「この世の中で一番おっかないものは"ふるやのもり"だ」と話すのを聞いて、"ふるやのもり"とは何者なんだろうと不安になります。そしておばあさんの「"ふるやのもり"が来たすよ」という声を聞いて逃げ出します。一方オオカミが逃げ出す音を聞いたどろぼうは、馬が逃げたと勘違いし、逃がすものかとオオカミの背中にしがみつきます・・・。

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番組が終わると先生は、みんなに感想を尋ねました。「最初“ふるやのもり”の意味がわからなかったけど、わかった!」。先生が「“ふるやのもり”って何のことだっけ?」と聞くと「古い家の雨漏りのこと!」「オオカミはそれを何とまちがえたんだっけ?」「馬どろぼう!」・・・子どもたちは先生の質問に元気に答えながら、お話の内容をふり返っていきました。

ここで先生は「『ふるやのもり』は日本に昔から伝わってきたお話です。みんなのお父さんやお母さん、おじいちゃんおばあちゃん、もっと前の人たちも知っているお話なんですよ。でも、昔話はもともと口で語り継がれてきたものだから、内容が違うものもあるんですよ」と言って、図書室にある「ふるやのもり」を何冊か見せました。サルが“ふるやのもり”をたしかめようと穴にしっぽを入れ、引っ張られて顔が真っ赤になるものや、サルの顔はすりむいて真っ赤になったというものもあります。中には久我山小学校の校歌を作った鶴見正夫さんが書いた本もあり、驚きの声があがりました。

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★ いろいろな本に触れて、読んでみよう!

次に「みんなの後ろに、いろいろな昔話の本を用意しました!」と先生が言うと、子どもたちは振り返って、歓声をあげました。「この中から好きな本を選んで読んでください。ほかの人に紹介したくなったら、前に置いてある“紹介カード”を取って書いてくださいね」。
子どもたちはうれしそうに本のところに行って、口々に「初めて見る本だな」「この絵すごい」などと言いながら、思い思いの本を選んで席で読み出しました。「怖い本が読みたい」という子には「これがおすすめ!」と本を差し出し、その子は「やったあ!」とうれしそうに本を抱えていきました。

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しばらくすると、“紹介カード”作りに取りかかる子もいました。“紹介カード”には「文章」「文+絵」「おもに絵」用の3種類があり、好きなものを選べるようになっています。授業の終盤に何人かが自分の書いたカードを発表し、みんなから拍手があがりました。

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最後に、先生は「きょうはみんなに日本の昔話を読んでもらいました。おもしろい本がいっぱいあるので、いろいろ読んでみてくださいね。そしてそれをぜひ、お友達にも紹介してあげてください。楽しいお話がいっぱい読めるといいですね。」と言いました。授業が終わるとさっそく、子どもたちから「きょう読んだ本、借りたい!」「ぼくも!」という声があがっていました。

★ 授業を終えた織田先生に話を聞きました。

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――番組を見ているとき、子どもたちが集中してお話の世界に入り込んでいたのが印象的でした。

ええ。“ふるやのもり”は結構複雑な内容なので1年生には少し難しいかなと思ったのですが、視聴中の表情やつぶやきから、すっかり物語の世界に入っているとわかりました。視聴後ストーリーを確認したときも、ちゃんとおさえられていたので安心しました。
ふだんからお話を聞くのが大好きな子どもたちで、休み時間もすすんで読書を楽しむ姿も見られます。そんな様子を見て学校司書と相談し、2学期に入ってからは読み聞かせで少しずつ複雑な内容の本を選ぶようにしていきました。11月におはなしのくに「給食番長」を見せたときも、少し難しいかなと思ったのですが、とても楽しく見ていました。
おはなしのくに は、語り手の動きだけで、見ている人をお話に引き込むところがすごいですね。わたしはいつも番組をDVDに録画して、プロジェクターに映して見せているのですが、来年度から 番組ホームページ で各回の動画が見られると聞いてうれしく思っています。

――みんなで“ふるやのもり”を味わったあとは、それぞれが興味のある本を選んで読みましたね。

子どもたちが番組を見ている間に後ろに本を並べたのですが、みんな番組に集中していて全然気づかなかったので助かりました(笑)。並べ方は、平置きにして表紙の絵が見えるようにしました。今回は学校司書と相談しながら、日本の昔話の本をたくさん用意したのですが、みんな積極的に手にしていたのでよかったです。
図書の時間は国語に位置付いているので、こうして国語の学習に関連する本を紹介するときもあるんですよ。“ふるやのもり”をきっかけに、これからももっといろいろな昔話に、そしてたくさんの本にふれていってほしいです。

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おはなしのくに
< Eテレ (月)午前 9:00 ~9:15 >

投稿者:デジタル教材スタッフ | 投稿時間:10:00

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