奥日光 冬


 


栃木県の西部に位置し、男体山、中禅寺湖、華厳ノ滝などの風景美で知られる奥日光。1月、気温が低く、乾燥した奥日光には、粉雪が舞い、滝や湖が凍りつきます。サルやシカは、木の芽や皮をかじり、飢えをしのいで過ごします。野鳥の楽園とも呼ばれる奥日光には、北国から、オジロワシ、コハクチョウなどたくさんの冬鳥が訪れます。

番組では、雪と氷が織りなす厳冬期の奥日光の冬景色と、
厳しい環境の中でたくましく暮らす生きものたちを紹介します。




男体山の噴火で川がせき止められ、中禅寺湖と華厳ノ滝が作られました。

日光の冬は落差97mの華厳ノ滝をも凍らせる寒さです
食べ物の少ない冬の間、木の芽や皮をかじって飢えをしのぎます。 北国から渡ってきたオジロワシ。
魚を捕まえたカワガラス。 湯ノ湖の夜明けです。風のない冷え込んだ朝には、湖面から霧が立ちこめます。
湖面の霧が湖畔で冷やされて、霧氷となります。

     
冬鳥たちの中に、一際目立つコハクチョウがいました。

     

1(語り)

石井 庸子 (フリーナレーター)


2(取材地・取材時期)

●取材地 :栃木県日光市 奥日光(華厳ノ滝、中禅寺湖、湯川、戦場ヶ原、湯ノ湖など)
●取材期間:2004年1月
交通手段:(中禅寺湖まで)
◇列車とバスを利用の場合
東武日光駅、またはJR日光駅下車、バスでおよそ50分
◇車を利用の場合
東北自動車道 宇都宮I.C.→日光宇都宮道路
 清滝I.C.→国道120号→中禅寺湖
(東京からおよそ3時間)
3(登場する生き物、植物) ●ニホンジカ
冬、奥日光のシカは、中禅寺湖畔などの雪の少ない所に移動し、ササや下草などを食べて生活しています。奥日光に1500頭ほど生息するといわれています。
●ニホンザル
日光のサルは観光客を見るとおそってくる・・・という噂がありますが、取材の時に出会ったサルたちは、決してそんな様子でなく、厳しい冬の寒さをじっと耐えているいました。
●オジロワシ
名前の通り、尾が白く、翼を広げると2mにもなります。ロシアなどから渡ってくる猛禽類で、おもに魚を食べています。
●キバシリ
木の幹を、根元から上に向かって、走るように移動しながら食べ物を探す小さな鳥です。隣の木に移ると、再び、根元から上に向かいます。
●ゴジュウカラ
目元に黒いラインが目立つカラの仲間です。木の幹を下に向かって歩ける唯一の鳥です。
●エナガ
尾が長いので、エナガ。薄ピンク色の体が雪景色に映えていました。
取材中、最も頻繁に現れた鳥です。
●カワガラス

渓流や湖畔などに暮らす留鳥。水の中に潜り、水生昆虫などを捕まえて食べます。魚を捕まえて食べるのは、とても珍しい光景です。
●シメ
ペンチのようなくちばしを持ち、実を割って中身を食べます。
●ウソ
くちばしが短く、太く、頬から胸にかけての鮮やかな赤色が目立ちます。
●ミコアイサ
オスはパンダのような模様をしています。別名「パンダガモ」。
●カワアイサ
魚を捕るのが得意なカワアイサは、しきりに水の中を覗いていました。
●オカヨシガモ
今回、取材中に湯ノ湖で見た中では、もっとも珍しい水鳥です。
●コハクチョウ
首の長いコハクチョウは、他の水鳥が採りにくい水草を見つけることができます。
●ヒドリガモ
陸上で草などを食べることが多いヒドリガモは、首が短く、潜ることもできないので、自力で水草を確保することができません。
●オオバン
留鳥。潜るのに適した形態をしているオオバンは、深いところの水草を上手に採っていました。
●ズミ
ズミの木は、6月になるとサクラに似た白い花を咲かせます。冬になっても、赤い実が残っており、それを狙って鳥たちが集まってきます。
4(2についてのより詳細な情報の入手先)
日光市観光商工課 0288-53-3795
日光観光協会 0288-54-2496