松本潤さんに聞く 「永遠のニㇱパ」
<インタビュー全起こし>

NHK札幌放送局が北海道命名150年にあわせて制作したドラマ「永遠のニㇱパ」が、北海道先行放送まであと2日になりました。
主人公の松浦武四郎を演じた松本潤さんに、ほっとニュース北海道の瀬田宙大キャスターが迫りました。
(「ほっとニュース北海道」2019.5.29 OA)

初の髷、“髷潤”もご存知でしたか

瀬田
アナウンサーの瀬田宙大と申します。
松本
松本です。
瀬田
よろしくお願いいたします。
松本
お願いします。
瀬田
どうぞ、ではこちらの方にお願いいたします。今日は髷を結った松本さん(のロケ写真パネル)に囲まれてのインタビューということになりますけれども。
松本
こんなにたくさん。懐かしいな。
瀬田
もう、そんな感覚ですか。
松本
はい、去年の夏から撮っていたので。懐かしいですね。
瀬田
髷を結った姿も珍しいと皆さん思っていると思うんですが。
松本
そうですね。ちょんまげもなかなか今までないので、僕自身すごく新鮮でしたね。
瀬田
ファンの皆さんの中には「髷潤」と呼んでいる人もいましたが。
松本
(笑みを浮かべながら)はい、ありました。そんな方もいましたね。

松浦武四郎を演じて

ドラマ「永遠のニㇱパ」。当時、蝦夷地と呼ばれていた北海道を6回調査し、アイヌの人たちの暮らしや文化を記録した松浦武四郎の人生を描いています。

瀬田
広い北海道、松浦武四郎として実際に歩いているシーンも作品の中で印象的に描かれていますけれども、各地を歩いてみて、その印象ってなにか変わりましたか?
松本
変わりました。ロケ地に車で移動して、それこそ舗装された道を行って現場について、そこから5分、10分、山の中に入っていくだけで本当に見たことのない景色が広がっていたので、それは驚きましたね。今なお、北海道にしかない独自の動植物といいますか、北海道ならではの景色というのをすごく体感しましたし、何かこう見たことのない景色が、雄大な景色というか、力強い風景っていうのが、ドラマの中でもたくさん描かれているので、そのあたりも楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。
瀬田
雪原も歩きましたし、山の奥地にも行かれましたけれども、特に印象に残っているのはどの場所だったんですか?
松本
そうですね、十勝で冬場、本当に何もない、すごくきれいな雪景色の中、自分たちの足を使って歩くシーンだったりとか、そういう経験ができたのは、このドラマに参加できたからで、すごく僕の記憶に焼き付いている景色ですね。
瀬田
北海道を語る上で欠かせない松浦武四郎という人物、松本さんはどんな人物だと捉えて今回演じたんですか?
松本
150年前に実在した方なので、たった150年でこんなにも変わるんだということを何かすごく強く思いましたし、自分の足でひとつひとつ、こう測量し、またアイヌの人々と交流をし、アイヌの文化をいろいろと勉強して調べた方なので、その熱量といいますか、そこはこう圧倒的に力強い人として印象に残っていますね。
瀬田
何か実直な姿であったりとか、優しい武四郎さんの様子が、私たちが思い描く松本さん自身のイメージと重なる部分があると思ったんですけど、ご自身ではどうでしょう。共通点みたいなものはありましたか?
松本
共通点は意識してはやっていないですけど、少なくとも自分がイメージしてやるという上で、自分と重なる瞬間はもしかしたらあるのかもしれないですけれども。
瀬田
そのあたりは、見て頂いた方のお楽しみとして。
松本
そうですね。僕自身は、僕が思う松浦武四郎像を忠実に描きたいなと思って表現しました。

アイヌ文化への思い

瀬田
作品の中では、アイヌの文化であったりアイヌの言葉を丁寧に描いていますけれども、そのアイヌ文化にはどんな印象を?
松本
自分たちが生活する上で、動物だったり植物と、どう一緒に生きていくかということを、すごく考えている方たちなんだなという風に思いました。いま自分たちがこう生きている、目の前にあるものと、亡くなってしまった過去の人物との関わり方とか、先祖代々に対する考え方とか、そういうところを、何かこう大切にしている。なんていえばよく伝わるか悩むところですが、厳しさの中にある優しさみたいなものをすごく強く感じましたね。
瀬田
作品の中でもうひとつ印象的に描かれているのが、アイヌの人たちがおかれていた厳しい現実です。この点もしっかりと見つめようというドラマになっていますが、この点については。
松本
史実に基づいた話なので、実際にそうであったということを伝えることによって、現代に生きている人たちが何を感じるのか。また、どう感じてほしいのかというのを、ドラマの制作陣とみんなでメッセージを込めたつもりなので、包み隠さずといいますか、いま生きている僕たちがどのように感じて、どのような行動をとるかというところに、気持ちが結びついたらいいなという風に思いますね。

自らも影響を与え続ける人として

松本さんは「永遠のニㇱパ」で松浦武四郎を演じながら、生きる時代こそ違えど「人に影響を与え続ける存在でありたい」という思いを強くしたといいます。

松本
今回、松浦武四郎さんを演じることで、やっぱり、自分に何ができるか、何を人に与えられるか、みたいなことをはすごく強く感じる瞬間があったんですよね。自分が接している友人だったり、家族だったり、自分に近しい人、また自分のことを普段見てくださっている方たちに対して何ができるか、表現しているからには何かこう伝えたいなとやっぱり思いますし、伝えたものが何かのきっかけで、世の中に対して、いい還元ができるのかとか。松浦武四郎さんほどの偉業を成し遂げられるとは思いませんけど、何かこう自分にしかできないこと、自分だからできることってあると思うんですよね。なので、それを大それた考えではないですけれども、自分と触れ合った人が少しでも幸せになる、ちょっと何か心が安らぐ、そんな一瞬を作っていけたらいいなという風に思いますね。
瀬田
ありがとうございました、その活躍楽しみにしています。
松本
頑張ります。
編集後記:瀬田宙大
ひとつひとつの言葉を丁寧に紡ぐ様子が印象に残っています。
それは表現者としてだけではなく、長年多くの人から注目を集め、 時代をリードしてきた人の責任と覚悟なんだろうと感じました。
松本さんの誠実な人柄を感じるインタビューでした。

北海道150年記念ドラマ
永遠のニㇱパ ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~

北海道先行放送 総合テレビ 6月7日(金)夜7時半~
全国放送 総合テレビ 7月15日(月・祝)夜7時半~
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