NHK札幌放送局

ほっと通信(62)【瀬田宙大】

瀬田 宙大

2019年5月31日(金)午後3時50分 更新

ニㇱパなつぞら。ドラマが熱い北海道です。蝦夷地と呼ばれていたころから今に至るまでの道の歴史に思いをはせつつ、北海道の魅力を再確認することができるという最強タッグ。ほっとニュース北海道でもそのエッセンスをお伝えしています。

5月中旬。

彩り豊かな北海道に吹いた嵐の風。

永遠のニㇱパのおかげで松本潤さんにインタビューする機会を頂きました。アナウンサーになってよかった。担当編集マンもNHKに入ってよかったと申しておりました。ホントよね。
真摯に答えてくださった松本さんへの敬意と感謝の思いから、ほっとニュース北海道で放送した際には普段オレンジのテロップをすべて松本さんにあわせて紫の特別仕様に。インタビューの要約記事は北海道NEWS WEBに掲載しています。ただし、このページは1週間限定。多くの反響をいただいていますので、ブログにも再掲しておきます。

【永遠のニシパ 松本潤さんに聞く】
NHK札幌が北海道命名150年にあわせて制作した永遠のニㇱパ。当時、えぞ地と呼ばれていた北海道を6回調査し、アイヌの人たちの暮らしや文化を記録した松浦武四郎の人生を描いたドラマです。嵐の松本潤さんは、主人公の武四郎を演じました。
松本さんは役を通じて北海道の歴史に触れ、どのようなことを考えたのか。
瀬田宙大アナウンサーが聞きました。

【松浦武四郎を演じてみて】
ドラマでは武四郎が自らの足で各地を巡る様子が印象的に描かれています。
松本さんは撮影を振り返り「北海道にしかない独自の動植物、景色に圧倒された。雄大で力強い風景がドラマを彩り、僕自身の記憶にも焼き付いている」と話しました
その上で、「松浦武四郎さんは実在の人物なので忠実に演じたいと考えた。自らの足で各地に赴き、測量するだけにとどまらず、アイヌの人々との交流やアイヌ文化を勉強するなど好奇心旺盛な方だったと思うし、ものすごく“熱量”がある人だと感じた」と分析していました。

【アイヌ文化に触れて】
撮影前にアイヌ文化について自ら資料を読み込んで準備をした松本さん。
アイヌ文化について聞くと「厳しさの中にある優しさのようなものを感じた。自分たちが生きている、まさにいま目の前にあるもの。亡くなってしまった過去の人物との関わり方。先祖代々に対する考え方。さらに動植物。共に生きていくものとして深く考えている方々なんだと思った」と自らの印象を語りました。
一方、ドラマでは当時アイヌの人たちが置かれていた厳しい現実を取り上げています。
このことについては「史実に基づいた話なので、実際のところを伝える事で、現代を生きる私たちが何を感じるのか、どのようなことを考えるのか、そのあたりをドラマの制作陣と一緒になってメッセージとしてこめたつもりだ。実際にご覧いただいた皆さんが何かを感じ、それが行動につながるような、気持ちの結びつきが生まれることを期待している」と話していました。

【人に影響を与えられる人物に】
松本さんは永遠のニㇱパで松浦武四郎の20代から50代までを演じました。
30代の松本さんに自らの今後について、うかがいました。
演じることで自分は何ができるのかということを考えさせられた。これまでも、ふだん接している友人や家族、自分に近い人、自分のことをいつも見てくださっている皆さんに対して、表現をするひとりの人間として何かを伝えたいと考えてきた。松浦武四郎さんのような偉業を成し遂げられるとは思わないが、自分が伝えたことで少しでも世の中に対して何か還元できないか。自分だからこそできることはないか。それが人々の人生を一瞬でも癒やし、彩り深いものにできないか。そんな思いを強くした」と松本さんは結びました。

ことばを丁寧に選び、インタビューに答える松本さんを間近に見て、受け身の人生ではなく「いまを生きるひとりとして自らも時代をつくるんだ」という松本さんの気概と覚悟に触れたような気がしました。
永遠のニㇱパの放送は北海道では6月7日の午後7時半から全国放送は7月15日の予定です

先行放送、まもなくですね。
そういえば週明け月曜日から札幌駅で「永遠のニㇱパ」の特別展が開かれるんだとか。それも楽しみですね。

そして、このブログを書いていて初めて気が付いたことも。それは髷どーもの髷の色。

永遠のニㇱパにあわせてスタッフが作成したのですが、実は紫でした。気が付かなかった…。皆さんはお気づきでした?私は完全に黒だと思い込んでいました。思い込みコワ。気が付いた記念に5色で飾ってみました。心なしか髷どーもの目が輝いているような。かわいい。

そして、なつぞら

この写真は先日の取材風景から。
ドラマの馬車指導を担当した蛭川徹さんと、なつぞら出演女優(?!)の桃姫。そして牧草馬車に乗っているのはコラム十勝晴れを隔週で執筆しているイラストデザイナーYことチームヤムヤムのおふたりです。馬車を取り上げたコラムは明日公開予定です(コラム十勝晴れ公開されました)。

チームヤムヤムがこれまでに制作してきた作品はいずれも、十勝での普段の暮らしが発想の源になっています。風景をデザインに落とし込むセンスに私も魅了されています。その理由をさらに深く、自らに問いかけたところ、作品から見える家族での暮らしが幸せに包まれているからではないだろうかという結論に至りました。

このグラスもふたりの作品。左のグラスには日高山脈が描かれています。ビールを注ぐと黄金色の大地と泡の雲が現れ、豊かな大地が目の前に現れます。右のグラス、私は赤ワインを注ぐことが多いのですが地域の地図が浮かび上がり、大地に思いをはせながらお酒を頂けます。

仕事は、普段の暮らしの延長にあるもの。
二人の笑顔。生き方。憧れます。

なつぞらとともにコラムもぜひお楽しみください。
チームヤムヤムの取材記事も再掲しておきます。

【「なつぞら」コラムの舞台裏は】
朝の連続テレビ小説「なつぞら」の公式ホームページに設けられたご当地ライターが手がけるコラム十勝晴れ。ともに十勝在住、イラストデザイナーYとライターTが隔週で、なつぞらに関連した北海道や十勝の情報を発信しています。このうち、素朴なイラストが特徴のコラムを書いているイラストデザイナーYことチームヤムヤムを、瀬田宙大アナウンサーが取材しました。

【イラストデザイナーは夫婦】
チームヤムヤムはイラストデザイナーの夫婦のユニットです。8年前に関東から移住し、十勝での暮らしや美しい風景にアイデアを得て作品を制作してきました。このうち「北海道あいうえおつまみ表」は十勝を中心とした北海道のおつまみを「五十音」集めたオリジナルのあいうえお表です。制作のきっかけは娘がとうもろこしを「とうきび」と呼ぶようになったことでした。その後、完成したあいうえお表のイラストを表紙にした自由帳も制作。土産物として道の駅などで販売されています。ふたりは「ヒントは子ども達とのふだんの暮らしに全てある。誰もがちょっと楽しくなる作品をこれからも作りたい」と話していました。

【十勝の魅力を取材で体感】
ふたりが大切にしているのはコラムとイラストを通じて、十勝がもつ魅力を多くの人に気がついてもらうこと。そのためにも各地を訪れ、直接話を聞くようにしています。今回はなつぞらで、草刈正雄さん演じる泰樹さんと、広瀬すずさんらが演じたなつが乗った馬車の指導を担当した牧場を訪問、魅力を取材しました。この馬車を取り上げたコラムは6月1日(土)に「なつぞら」の公式ホームページに公開されます。

【自ら風景を生み出したい】
風景や暮らしを作品にしてきたふたりは、いま新たな挑戦を始めました。それは、これまでに見てきた記憶に色濃く残っている景色を描き、実際に村で実現するという取り組みです。一日限りのピクニックイベントで、村の芝生広場で開催。去年からはじめ、ことしも6月22日(土)に開くことにしています。ふたりは「自分の住む村が賑わう風景を多くの子ども達に見せてあげたい。将来、ふとしたときにその様子を原風景として思い出してくれる人がいたら嬉しい」と話していました。

それでは、また(^^)/


(2019年5月31日)


関連情報

ほっとニュース通信(51)【瀬田宙大】

瀬田 宙大

2019年3月14日(木)午後5時00分 更新

シアター9【瀬田宙大】

瀬田 宙大

2019年9月24日(火)午後0時15分 更新

ほっとニュース通信(31)【瀬田宙大】

瀬田 宙大

2018年12月6日(木)午後3時38分 更新

上に戻る