NHK札幌放送局

Part.3 野村カカさん スペシャルインタビュー

0755DDチャンネル

2019年8月19日(月)午後6時16分 更新

7月25日、北海道を初めて訪れた移民4世の野村カカさんは、翌日から自分のルーツを辿る100年記念ライブをスタート。その初日のライブ会場となった旭川で奇跡の出会いがあった。

それは、ひいおばあちゃんの兄の子孫との出会い。7月20日朝に放送された「歌でつながる北海道とブラジル」を見たのをきっかけに、カカさんに会いに来てくれたのだ。北海道に連絡が取れる親戚や身寄りはいないと思っていたカカさんは、このツアーに一縷の望みをかけていた。カカさんにとって、まさに奇跡の出会いとなった。
帰国前の野村カカさんに、今回のプロジェクトに参加した感想をインタビューした。

初めて北海道を訪れて、どう感じましたか。

北海道は自分の先祖が産まれた場所なので、ずっと北海道に来たいと思っていました。実際に来ることができてとても感動しています。旭川のライブ会場で石川家の皆さんに出会えたときの感情はどこにもないもので初めての体験でした。石川家の皆さんは、ひいおばあちゃんの長男・政助の子孫にあたる方々で、政助は17歳にして学校の無かった村に寺小屋を作り、学問を広め、教え子たちが感謝の石碑を建てたほど、地域に尽力した人でした。後日、旭川を訪ねて石川家の皆さんとランチした後、その石碑を見に行ったり、先祖の写真や当時の資料を見せてもらったりして過ごしました。

今回のプロジェクトで若本香織さんと曲を作って「音楽で北海道とつながる」ということの成果の一つとして、会えるかわからなかった家族と出会い、自分の先祖やルーツを知るということが叶いました。他にカカさんが北海道に残したい事、やりたい事はありますか。

私が18歳の時に初めて日本に来たタイミングでおばあちゃんが亡くなりました。その時におばあちゃんの先祖について興味がわきました。当時は北海道のことをほとんど知らず、雪まつりがあることしか知りませんでした。
それから時間がかかったけど、4年前に若本香織さんと出会って、北海道のことや自分の先祖に関することも知ることができました。興味がもっと膨らんで色々知りたいと思って、このプロジェクトに挑戦して、北海道に来ることができました。このプロジェクトを紹介したNHKの「歌でつながる北海道とブラジル」を見た親戚が私のことを知って会うことができました。
私と若本香織さんの出会いだけでなく、皆さんとの出会いも同時に進んでいて、共に歩んでいる、それぞれの力が集まって何かにつながっていると感じました。
もしも前向きな気持ちと力によってみんなで一緒に何かを推し進めることができれば、きっとそれを成し遂げることができるでしょう。
このプロジェクトだけで終わるのではなく、これからの全ての出会いを大切にして、これからもつながっていけると信じています。音楽を通じて私たちがつながったこのプロジェクトをこれからも続けていきたい。
10年前にブラジルへ帰ったとき、もう一度音楽で日本に帰ってきたいと思っていました。そして、その夢が叶いました。音楽が自分をブラジルへ戻して、また音楽が日本に連れ戻してくれました。これからも音楽を通して、毎年北海道に帰ってきたい。そして、ブラジルと日本の文化を音楽によって伝えていきたい。これは忙しくて大変なことかも知れないけど、私にできることは自分が伝えたい音楽(文化)を一人一人に伝えていくことだけなので、もしもみんなの気持ちがつながればこの思いは叶うでしょう。

8月24日にサンパウロの記念式典で「Hokkaido Brasil 100 Anos」を歌う予定ですが、今回の北海道訪問で自分のルーツである石川さん一家に出会えたことは、歌に込める思いが違うものになりそうですか?

もしも会えてなかったら、会いたい、会ってみたい、探してみたいという気持ちでこのプロジェクトを続けていたと思います。実際に会うことができて自分が願っていたことが叶って、この幸せな気持ちは歌を届けるときに力となってブラジルのみんなに届くと思います。
このプロジェクト、北海道とブラジルの100年の記念を祝福する力になれば良いと思います。
それは自分が家族に会ったということだけじゃなくて、北海道の皆さんに会えたことに対しても同じ気持ちです。思いを共感できる仲間と出会うことは、すごく特別なことで、みんなの思いがつながっていければ良いと思います。

カカさんと若本香織さんふたりで作った音楽によってみんながつながったと感じました。若本香織さんと一緒に曲を作って、今後どうしたい?

「Hokkaido Brasil 100 Anos」はとても良い曲だと思います。私たちは歌の中で表現した思いの中に自然を尊いと思う気持ちがあります。曲をつくってその思いを届けました。みんながもともと持っているもので、それがみんなに届いて同じ思いがいろんな人につながって、みんながいろんな力を持っていて、音楽の力でつながった。
私たちが旭川や雨竜やニセコを訪ねてライブができたのは、音楽の力でみんなとつながることができたからだと思います。

今回、カカさんが感じた北海道をテーマに曲を作ってみたいという思いはありますか?

自分が日本語の歌詞をポルトガル語で表現するとき北海道のことにすごく興味を持って調べて、北海道のことを表現したいと思ってました。メロディに合わせて北海道について思うこと、自分で調べたことを集めて色々想像しながら歌詞にしていくという作業は、本当の意味でつながる、ひとりじゃない、一緒に作り上げていくもので、とても大切なことだと思います。
私がやったように、私がメロディを作ってポルトガル語の歌詞を付けて若本香織さんに歌に込めた思いを伝え、それを日本語に表現し理解して、それをまた北海道のみんなに伝えていく、ということもやってみたい。
まさにそれが交流であって、お互いの文化を理解することです。それが音楽を通じてできるのはとてもすばらしいことで、このプロジェクトが交流の良い機会になったと思う。

北海道のみなさんにメッセージを

音楽を通して北海道を再び訪れることができるなら、音楽で一緒につながっていきましょう。一緒に音楽を続けていきましょう。たくさんの愛と感謝を皆さんに送ります。


「Hokkaido Brasil 100 Anos」



関連情報

「浦河には何もないなんて嘘だ!」予告

0755DDチャンネル

2019年10月13日(日)午後9時00分 更新

クレインズとパックの冒険

0755DDチャンネル

2019年4月5日(金)午後10時03分 更新

となりのヒグマweb #ヒグマ

0755DDチャンネル

2019年9月10日(火)午後5時00分 更新

上に戻る