NHK札幌放送局

クマ目撃相次ぐ 札幌市の生活圏になぜ?

ほっとニュース北海道

2019年5月20日(月)午後7時54分 更新

札幌市でクマの目撃が相次いでいます。 16日も、北海道神宮の近くで姿を見たという情報も警察などに寄せられました。 連日、私たちの生活圏に現れるクマ。いったい何が起きているんでしょうか。

【公園や学校の近くでも】
17日午前8時ごろ、札幌市の真駒内公園でジョギングをしていた人がサイクリングロードにヒグマのフンがあるのを見つけました。
比較的新しい状態だったということです。
クマの目撃情報が寄せられたところに近い真駒内公園小学校では、通学路に教員が出て、子どもたちの見守りにあたりました。

小学4年の女子児童は「襲われたら少し怖いので、やっぱり気をつけたいと思いました」と話し、真駒内公園小学校の前谷良雄校長は「今は一斉下校で、できるだけ固まって帰るよう指導してますし夜の外出はできるだけ控えることもお願いしています」と話していました。

【クマ出没その原因は?】
クマの目撃情報は札幌市中央区と南区で、この3日間だけで7件あり、公園や山のふもとに集中しています。
クマの生態に詳しい酪農学園大学の佐藤喜和教授は、この付近の山林にはクマが住み着いているとみています。
また今の時期は、人の生活圏にクマが入ってくる可能性がより高まっていると言います。

佐藤教授は「クマの世界ではいま『繁殖期』の季節を迎えているので、森の中ではおそらく大きなオスの成獣が活動しながら繁殖相手を探している状況。また、ことし子グマを産んだ母グマにとっては、オスの成獣というのは子どもを襲われるかもしれない怖い相手なので近づきたくない。オスの成獣があまり出てこないような人里近くの森林に来やすい時期になっているのではないか」と話しています。

【気をつけることは?】
行動範囲を広げている可能性もあるクマ。
私たちはどういった点に気をつければいいのでしょうか。
佐藤教授は「おいしそうなごみや家庭菜園のコンポスト(たい肥)からいいにおいがするとか、魚を外に干してあるとか、ペットにあげたペットフードなどがたくさん残っていると、出てきたクマはおいしいものがあるということで味をしめてしまい、無意識に餌づけしてしまうことになるので、クマの手が届かないよう適切に管理してほしい」と話しています。

また対策として「草を刈るとか木を伐採するとか電気柵を設置するとか、あらかじめクマが侵入しにくい緑地づくりをしていくのも、今後、全体として出没を減らすためには有効だ」と話していました。

【札幌市も注意喚起】
札幌市によりますと、クマの目撃は夜や早朝など人が少ないときが多くなっています。
こういう時間帯には山沿いや川沿い、公園などには出歩かないことも被害を未然に防ぐポイントかもしれません。

(2019年5月17日放送)

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