NHK札幌放送局

門脇麦がゆく神秘の大地 釧路湿原~冬

NHK北海道

2018年12月13日(木)午後7時01分 更新

女優・門脇麦さんが訪ねたのは、北海道東部にある釧路湿原。日本で一番大きな湿地で、国の天然記念物・タンチョウなど約2000種の希少な動植物が生息しています。冬は氷点下20度を下回る過酷な環境になぜ多様な命が息づくのか。豊かな命を育む神秘の世界、悠久(ゆうきゅう)の時が流れる水の楽園を旅しましょう。

釧路湿原は、東西10キロ・南北35キロメートルに渡って広がる日本最大の湿地帯です。ラムサール条約の登録地にもなり、世界的にも価値が認められています。

タンチョウの求愛ダンス

門脇さんがまず向かったのは、湿原の西側。タンチョウを見学することができる人気のスポットです。

タンチョウは、アイヌの言葉で “サルルン・カムイ”(湿原の神)と呼ばれ、国の特別天然記念物として保護されています。

実は門脇さん、タンチョウの求愛ダンスをいつか直接見てみたいと思っていたそう。

大きく翼を広げて、力強さをアピール。認め合ったペアだけが、春、繁殖の望みを叶えられます。命の営みの切実さが心に響きます。

「なんか高揚が伝わりますよね。ああ興奮して踊ってるんだって言うのがすごい伝わってきますし、とっても人間味がある鳥だなとすごく思います。感情的ですよね。感情が激しい豊かな、ゆたかな鳥。」(門脇さん)

冬の釧路湿原が作る天然の芸術

翌朝、氷点下15度まで冷え込むなか、湿原の東側にあるカヌー乗り場を訪れました。川下りを案内してくれるのは、釧路国際ウェットランドセンターの新庄久志さん。釧路湿原を研究してなんと40年になるそうです。

「この流れに身をまかせてゆったりと行こうと。」(新庄さん)

カヌーで釧路川の支流を下って湿原に入ります。
まず出迎えてくれたのは、朝日に輝く川霧。川からの水蒸気が急に冷えたものです。

そして、霧氷。水蒸気が木々の枝に凍りついてできた、天然の芸術です。

川面を滑るように進んでいくと、別世界の住人たちが姿を見せます。

翼を広げると2メートルもある、オオワシ。

オジロワシの姿も。

普段とは全く違うゆるやかな時の流れ。
自由に蛇行する澄みきった流れに身を任せます。

「この川が流れている地平線、地面の傾きがすごく緩やかなんですよ。だいたい1キロくらい移動して10センチだけ下がる。ほとんど平らなんです。それで川が、あっちへこっちへ寄ったりしながら、寄り道して流れていくんです。」(新庄さん)

永遠に続くかのような静寂の世界。

「独特の時間の流れにすっかり癒やされて、釧路湿原の魅力に引き込まれました。」(門脇さん)

2018年10月20日放送
水がうるおす奇跡の大地~門脇麦がゆく釧路湿原~」より

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