NHK札幌放送局

浦河町 夏イチゴの魅力

ほっとニュース ミニ

2019年7月26日(金)午後6時08分 更新

日高の浦河町では、夏から秋にかけて「すずあかね」というイチゴの収穫が盛んです。浦河町では夏でも涼しい気候を生かして10年前から栽培が始まり、今では23軒の農家が育てています。

すずあかねの特徴は酸味が強いこと。
実が硬く日持ちするため、主にケーキの飾りつけに使われます。

出荷時のイチゴをよく見ると……あまり赤くありません。なぜなら、ほとんどが関東圏に出荷するため。消費者のもとへ届くころに赤くなるよう調整をしているのです。

もっとイチゴを甘くして地元の人たちにも味わってもらおうと、町内でも珍しい「イチゴ狩り」を行う農園があります。栽培農家の小原 庸行さんは、自身の農業用ハウスで約10年前からイチゴ狩りを行っています。

イチゴ狩りの期間は例年6月中旬から11月まで。この日は地元の幼稚園の子どもたちでハウスの中はにぎわっていました。

夏イチゴは酸味が強いのが特徴ですが、肥料をブレンドしたり赤く熟させたりと、甘みを引き出すための工夫をしています。

「子どもたちが食べて『おいしい』と言ってくれるのが一番つくりがいがある。」(栽培農家 小原 庸行さん)

地元で開発したスイーツとは

今、浦河町では夏イチゴのスイーツ開発が盛んです。父親の代から夏イチゴを栽培しているという菅 正輝さん。仲間とともにアイスクリームを開発しました。

カップのふたを開けると、スライスされたイチゴがたっぷり。果肉や果汁をぜいたくに55%も使用した、夏イチゴが主役のアイスです。

「夏イチゴはケーキの飾りに使われるんですけど、浦河町が “イチゴの産地” とうたわれることはないので、産地をもっとPRしたいという思いからアイスをつくって、多くの人に知ってもらいたいと思って取り組みました。」(夏イチゴのアイス開発/イチゴ栽培農家 菅 正輝さん)

地元のパン屋さんにも夏イチゴを使ったパンが並びます。

イチゴの生クリームサンド」です。
シャープな酸味がある夏イチゴは、甘い生クリームとの相性が抜群!

定番の「ジャムパン」も、ひと味違います。夏イチゴは身が固いため煮崩れしにくく、ごろごろとした食感を楽しめます。

家庭でできる おいしい食べ方は…

さらに家庭でも手軽に楽しめるように、夏イチゴを使ったスイーツのレシピを広く発信し続けている人がいます。

おととしまで “地域おこし協力隊” として活動し、夏イチゴの魅力をアピールしてきた加藤 エミさん。

これまでに加藤さんが考案したレシピの中でも、おすすめは「白玉あんみつ」。
今回、作り方を教えていただきました。

まずは、白玉作り。

ボウルに入った白玉粉に、へたを取ったイチゴをそのまま入れていきます。ポイントは、白玉粉と同じ量のイチゴを入れて混ぜ込むこと。

イチゴの水分だけで丸めるため、イチゴの味をしっかりと感じることができます。

2センチくらいの大きさに丸め、鍋に入れて火を通します。

赤い果肉が透けて見える、ピンク色の白玉の出来上がりです。

あんこやアイスなどをトッピングして完成。
一緒に口に運ぶと、夏イチゴの甘酸っぱさが際立ちます。

「最初のころは『夏イチゴはすっぱいんでしょ?』という先入観が町の人にはあって、『どう食べたらいいのかわからない』という声をよく聞きました。ちょっとした工夫で夏イチゴをおいしく食べられるということを、これからも伝えていきたいです。」(加藤さん)

(2019年7月12日放送)

#北海道の食


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