NHK札幌放送局

北海道150年:札幌市時計台 数々の困難を乗り越えた今

ほっとニュース ミニ

2018年11月26日(月)午後6時02分 更新

札幌市のシンボルである時計台。数々の困難を乗り越えてきた歴史があります。 

2018年、20年ぶりの大規模の改修工事を終えた札幌市時計台。多くの市民や観光客が次々と訪れています。

もともとこの時計台は、時を知らせるのが役割ではありませんでした。

明治9年、欧米の技術・学問を学ぶ場として札幌農学校が開校。
初代教頭は「Boys, be ambitious!(少年よ大志を抱け)」でお馴染みのウィリアム・クラーク博士。

明治11年に完成した建物は、当初、学生の体を鍛える「演武場」でした。
時計の設置は3年後の明治14年。発展する街に “正確な時間” を告げました。

歴史を支える取り組み

主要部材は約140年前から変わりません。地道な取り組みが歴史を支え続けてきたのです。時計を動かすためには、週に2回、動力となってる重さ50キロの重りを巻き上げなければなりません。

「愛情を持って接するようにしてます。これから後世に伝えていくためにも、末永くもってもらうような感じにしていきたいと思ってます。」(札幌市時計台館長 下村 康成さん)

140年の歴史の中では、存続の危機もありました。
最大の危機は、明治25年、札幌市街地の5分の1を焼き尽くした札幌大火。延焼を防ぐため、学生たちが屋根に登って火の粉を払い続けたとの記録が残されています。

昭和に入り、より落ち着いた雰囲気の中島公園などへの移転話も相次ぎましたが、“今の場所にあってこそ生きた歴史” だとして、昭和41年に札幌市議会は今の場所での永久保存を決めました。

「札幌の街がこの場所を中心にして発展してきました。周りの街は100年、200年、どんどん変わっていくと思いますね。その中で時計台が変わらない姿であり続けることがその時の市民の方たちを含めて、札幌の街の歴史を理解する一番貴重な財産となるんじゃないかなと思います。」(札幌市時計台元館長 門谷 陽さん)

140歳の誕生日を迎えた、札幌市時計台。街の発展を見守りながら、今日も時を伝えます。

北海道胆振東部地震の影響で、道内を訪れる観光客が減るなか、多くの人に時計台を訪れてもらおうと、年内は入館料が無料です。
綺麗になった時計台を訪れてみてはいかがでしょうか。

(2018年11月22日放送)

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