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地震を乗り越え 王子イーグルス山下新キャプテンの思い #ほっとスポーツ

ほっとスポーツプラス

2019年9月27日(金)午後2時21分 更新

アイスホッケー王子イーグルスの新キャプテンは、地元・苫小牧出身の山下敬史選手(31)選手です。胆振東部地震を経て、これまでとは違う思いを抱いてチームを引っ張ります。

■地元出身の新キャプテン
山下敬史選手は、チームメートやファンから、「敬史(たかふみ)」を音読みした「けーし」のニックネームで親しまれています。苫小牧市出身、強豪・駒大苫小牧高校を卒業後、イーグルスに入団。日本代表の経験もある14年目のベテランです。

山下選手
「小さい頃から見ていたイーグルスの赤いユニフォームが憧れでした。そのチームで、ことしキャプテンをやらせてもらえてすごく誇りに思っています」。

■胆振東部地震を経て
山下選手は、これまでとは違う特別な思いを抱いて今シーズンに臨んでいます。昨シーズンの開幕直後に発生した胆振東部地震で、苫小牧も震度5強を観測。停電の影響で、本拠地のアイスアリーナの氷がとけて練習できなくなりました。昨シーズンの最終成績は8チーム中5位。過去最低でした。

山下選手
「毎日当たり前のように練習していたのに、急にできなくなりこんなに変わってしまうのかと思いました。たび重なる余震もあって不安になり、100%練習に集中できていたかと聞かれるとそこまで集中できていなかった」。

チームは、地震直後から義援金を募る活動を開始。強まった地元との絆は選手たちの力になりました。山下選手は「僕たちアイスホッケー選手にできることは、最後までハードに戦って、見に来てくれた皆さんに何か熱い思いになってもらえるように勝利を届けること」と気づきました。

「言い訳なしで自分たちにやれることをやろう」と、チームは、新たなシーズンに向けて強い意識を持って練習や試合に取り組むようになりました。

■地元の人たちに届けたい
9月14日の今シーズン・ホーム開幕戦。イーグルスは復興への願いを込めて、厚真町、安平町、むかわ町から被災した人たちを無料招待、100人以上がアリーナを訪れました。
山下選手はキャプテンとして、ディフェンスとして、相手の攻撃を体をはって食い止めました。
2点をリードされて迎えた第3ピリオドにはイーグルスがゴールを決め、1点差に追いあげました。

『あと1点!まだいける!』と、子どもたちの声援に、イーグルスは勝利を届けようと最後まで戦い抜きました。
応援用のスティックが折れるほど全力で声援を送った安平町の男の子たちは・・・

「最後の最後で追いつきそうだったので、最後まであきらめないで応援した」。
「選手たちもみんな地震を乗り越えて頑張ってやっているので、これからも頑張って欲しいと思って応援しました」。

イーグルスは惜しくも1点差で敗れました。それでも、熱い思いは届きました。本拠地での開幕2連戦のあとのサイン会では、最後まで応援してくれたファンにイーグルスの選手は、全員でサインに応じ、感謝の思いを伝えました。

山下選手
「この環境が当たり前じゃないことを去年の胆振東部地震で思い知らされたので、感謝の気持ちを忘れずに、1日1日をむだにしないようにしっかり集中してやろうと心がけています。これからも1試合1試合、泥臭く戦って、地域の方たちのお手本にもなれるような、そういう存在になれるように頑張っていきたい」。

アジアリーグのレギュラーシーズンは来年の2月中旬まで続きます。

2019年9月26日放送

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