NHK札幌放送局

中間報告 視点は「女性目線の街づくり」に #ナットクとかち

十勝チャンネル

2019年7月31日(水)午後7時02分 更新

北海道のいろいろな地域を悩ませる「人口流出」問題。ナットクとかちchならではのテーマではないかと、この4月に投稿募集と取材を始めてから3か月がたちました。
問題が大きすぎて、どこから手をつければいいのか・・・。これまでの投稿と取材の結果、身近なお悩みとして考えるために、「女性目線の街づくり」の視点にたどり着きました。

まずはおさらい「なかでも若い女性が流出している!」
十勝地方の20歳から24歳の人口移動をこちらに示します。赤が十勝の外に出る女性の数、青が男性です。

この6年間の平均では女性の転出は239人と、男性のおよそ3点3倍です。いわば若い女性にそっぽをむかれているのが現状です。

まずは「地域にとどまる理由」とは?

若い女性がそっぽを向く理由を探る前に、地元に残るとすればなぜなのか、から取材を始めました。取材したのは音更町にある短期大学。学生たちのほとんどは十勝出身、地元就職率は99%にのぼります。

短期大学生
「札幌よりお店とかが充実しているわけではないけど十勝の方が住みやすいと思って自分の生まれ育った場所に手助けできたらと思ったので残りたいかな」。

でも女性の働く場所って 十勝の場合
若い女性が流出するのには、女性の働く職場が足りないという背景があるようです。希望をかなえてバスの運転手として活躍している女性に話を聞きました。

バス運転手で活躍 小川美香さん
「同級生でも管外に出てしまってそのあと戻ってこないという方が多いのでなんか働き口が少なかったりとか。給料の差があったりとかそういうのでやっぱり戻ってこないというのは多いかなと思います」。

十勝での就職・求職事情についてホームページへの投稿をいただきました。

34歳男性
「地元企業の情報が発信されておらず、就職したい人がいないのではと分析します。私も知人の紹介でたまたま入社し、帯広にきましたがこうした採用が促進でもされなければ十勝の人材は流出し人口増加も望めないでしょう」。
43歳の男性
「6年ほど前に横浜から帰ってきたが、高校卒業後、進学のために十勝を出なければならない状況は20年以上変わっていない。専門学校や短期大学などを誘致して、子どもを定着させ、それとともに就職先を確保することが必要なのではないか」。

いったん十勝で就職後 東京へ出た女性は
女性が十勝を出る原因は職場がないということだけなのでしょうか。取材班は十勝で就職したあと、東京に出た女性に会いにいきました。
柿崎さんは短大を卒業後、十勝地方で保育士として働いていました。退職を決めたのは24歳のとき。十勝での暮らしをこう打ち明けてくれました。

十勝で就職後 東京に転職 柿崎果林さん
「平日は毎日仕事から帰ってくるその繰り返し。週末は友達と飲みに行くとか、それでおわっちゃう。不満はないけど、満足もしていなかった。毎日の生活に」。

「不満もないけど満足もない」という言葉が印象的でした。若い人が出て行く理由は、単に働く場所がないというだけではありませんでした。
いただいた投稿にも・・・。

64歳男性
「東京まで出て行こうと決断した方は、東京でないと中々得られない『刺激』を求めていることが分かった。『心から満足できる』街づくりが必要と感じた」。

キーワードは街づくり!?
投稿をきっかけに、若者が満足できる街づくりとは何か、取材を始めました。街づくりに求めていることを知るために、駅前で大勢の若者に話を聞きました。その結果をイラストでまとめてると。

友達と集まり、おしゃべりしたり、遊んだりする場所がほしい。お酒を飲むだけはなく大都市にあるようなアミューズメント施設をイメージしている人が多かったです。
もう1つが、イベントを増やしてほしい。イベントがあると、普段はこない街の中心部にも若者が集まるというのです。人気のタピオカを飲みながら、わいわい楽しみたいという声がありました。

人と人をつなぐ場所が求められているのか
若い人たちは人と人をつなぐ場を求めているようです。ただ十勝にもそういう場が全くないというわけではありません。そのひとつが夏の週末に行われる帯広市中心部の歩行者天国です。

この日開かれていたイベントはよさこいソーランです。イベントを見守る人たちの中で目立ったのは、幼い子どもを連れた親たちの姿でした。
ここに来た理由を聞くと「遊び場があんまりない」ということでした。

魅力ある街づくりとは子育てしやすさもポイント?
市内の公園に取材に出かけてみました。およそ15人から話を聞いたところ、街づくりにある程度の満足感も感じられました。

「やっぱり自然が多いところですかね」。
「公園とかそういうのは多くて、広くて遊べるんで、水遊びもできて、いいと思います」。

一方で、ほぼすべての女性が同じ悩みを抱えていました。それは、旭川や釧路にあるような、市などが運営する屋内の遊び場が帯広にはないというのです。

「雨の日がものすごく困って、お母さんたちがどう子どもとすごそうと、悩んでいるお母さんが多いと思います」。
「やっぱり中で遊ぶところが少ないかなと。もうちょっと屋内であそこいいよねっていう所があるといいかなって」。

女性の声をまとめてみると
女性の声をまとめると、このようになります。

10代の女性は友人と気軽に遊べる場所を町なかに求めています。気軽というのが重要でお金はあまりかけたくないということです。
就職を控えた女性が希望するのは働く場所や種類を増やすことです。
子育てを始めた女性は今お伝えしたように悪天候の際の遊び場所でした。

女性目線を街づくりに
これまでの取材で見えてきたのはいわば「女性目線」がこれまでの街づくりに十分生かしきれていないのではないかということです。
今後は女性目線で満足度のある魅力ある街づくりをテーマにさらに皆さんの声をを受け取りながら、女性流出の解決策を探っていきます。

2019年7月30日放送

ナットクとかちチャンネルでは、NHKのホームページでこれまでの放送を掲載しています。投稿はホームページのフォームとファックスで受け付けています。投稿お待ちしています。

投稿方法は・・・

方法1)ナットク!とかちchメールフォーム
方法2)帯広放送局ファックス 0155-23-2741

写真や映像をご提供いただける方や、取材に伺ってもかまわないという方は、メールアドレスや電話番号など連絡先をご記入ください。

※いただいた投稿は番組やホームページで紹介する場合があります。

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