NHK札幌放送局

札幌に町の本屋を作りたい!

おはよう北海道

2019年2月18日(月)午後0時08分 更新

出版不況と言われる時代、本屋の閉店が相次いでいます。この10年で全国の本屋の3割が閉店しました。そんな中、札幌市で新しい本屋を作ろうと取り組んでいる女性がいます。
その思いとは・・・?

札幌で本屋を作る その決意

札幌市豊平区の住宅地。開店準備を進めている、新しい本屋があります。

すでに内装は出来上がっています。
広さ8坪。カラオケスナックだった場所を改装しました。

十勝・上士幌町出身の店長、加納あすかさん。コストを抑えるため、当面は一人で切り盛りします。

読書家の祖父と母から多大な影響を受けて育った加納さん。幼いころ楽しみだったのは、母が読み聞かせてくれた絵本。お気に入りの絵本を何度もせがんで読んでもらいました。

ところが小学生のとき、町で唯一の本屋が閉店。新しい本を手に入れるのが難しくなってしまいました。さらに、札幌で働いていた本屋も閉店。自ら本屋を作ろうと決意しました。

「お子さんがパアっと入って来て、ワアっとして帰る本屋になるといいなあって。」(加納さん)

地域の人々の本への思い信じて

新しいお店を開く場所は、札幌市内でも人口が増えているエリア。雑誌や古本以外の本を売る店はほとんどないので、勝機はあるとみています。

それでも本屋を作ることは簡単なことではありません。

本屋は小売業のなかでも特に初期費用が高い業種。また、本はどこで買っても品質や価格は同じ。最近増えているネットショッピングと、どう差別化するかが問われます。税理士に相談に乗ってもらい、自分の店ならではの強味を探ります。

どの辺りがポイントになるのでしょうか。

「地域っていうのがあるでしょうね。応援してくれる人がどれだけいるか。本を好きな人とか、みんなで頑張っていければいいなと。」(税理士 岩田 圭史さん)

地域の人々が本にかける思い。加納さんはその大きさを信じています。

長く続く町の本屋を目指して

開店資金を補うためのクラウドファンディングでは、ひと月半で目標を大きく上回る、80万円が集まりました。

さらに地域の人々の本への思いを掘り起こそうと、SNSで呼びかけ本のフリーマーケットを開催。まだ空いている新しい棚を販売スペースとして開放しました。

出品者は全部で8組。新しい本屋への期待を胸に、参加を決めた皆さんです。

「ツイッターを見て、近くに本屋ができるっぽいぞというので、こういうイベントをやりますよっていうのを見たのでいいなぁと思って。」(出品者)

イベントに訪れたお客さんは、子供連れからお年寄りまでさまざま。

「乗り物系の話が結構好きなんで。」(イベントに訪れたお客さん)
「わかりました。写真と乗り物系をみつくろっておきます。」(加納さん)

早くも品ぞろえのリクエストまでもらいました。

販売する本は、お客さんのリクエストに合わせてそろえたり、地元作家の同人誌を並べたりもしたいとのこと。目指すは地域の人々と支えあい、長く続けられる町の本屋です。

(2019年1月26日放送)

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