NHK札幌放送局

WEBニュース特集 インフルエンザ 流行の兆し

北海道WEBニュース特集

2019年10月17日(木)午後3時10分 更新

10月16日、札幌市内の幼稚園や小・中学校で、インフルエンザによる休校や学級閉鎖が相次ぎました。あれ? インフルエンザって、冬にはやるものではありませんでしたっけ? ことしの傾向は? ともかくみなさん、早めに対策を進めましょう!(2019年10月16日放送)

【学校で休校相次ぐ】
10月15日、札幌市教育委員会が、市内4つの幼稚園、小・中学校で16日から、臨時休校や学級閉鎖をすると発表しました。理由は「インフルエンザ」。札幌市東区の伏古小学校では、全児童387人のうち、2割以上の81人がインフルエンザを理由に欠席し、休校になりました。
札幌保健所管内では、この時期のインフルエンザの学級閉鎖は、新型インフルエンザが流行した平成21年のシーズン以降、最も早いということです。また、この3週間前、9月の段階ですでに、函館市内の幼稚園や小学校でも学級閉鎖になっていました。


【うわっ、今季の流行、早すぎ…?】
確かに、インフルエンザといえば、もう少し寒くなり、乾燥が進む、冬に流行するイメージがあります。流行の時期が早まっているのでしょうか。

この図は、道立衛生研究所がまとめている、10月6日までの1週間に報告された、1医療機関あたりのインフルエンザの患者数です。道内30の保健所ごとにまとめています。赤色は、インフルエンザの報告があったところです。
地域別で見ると、帯広保健所管内は5.73、市立函館保健所管内では1.70と、すでに1を超えて、流行の兆しが出ているところもあります。この数値が道内全体で「1」を超えると、「流行が開始した」とされます。
10月6日時点で、道内全体では0.64。「1」には達していませんが、前の週と比べて3倍以上に増えています。
過去5年の同じ時期と比べてみます。
▽2019年・・・0.64
▽2018年・・・0.02
▽2017年・・・0.07
▽2016年・・・0.03
▽2015年・・・0.01
▽2014年・・・0.01
ことしは例年より高い数値になっているのが分かります。現在の手法で統計を取り始めた平成18年以降の同じ時期では、最も高い値となっています。
道立衛生研究所によりますと、例年「流行」が始まるのは、11月末から12月ごろが多いといいます。それから比べると、流行の兆しが見え始めたのは、1か月から2か月ほど、早いのかもしれません。


【「予防接種」始めました】

札幌市厚別区にある病院を訪れてみると、インフルエンザの予防を呼びかける貼り紙が! この病院では流行が早まることを懸念して、急きょ、この貼り紙をだしました。インフルエンザの予防接種を始めてから2日間で、18人が接種を受けました。さらに次の1週間では、100人程の予約が入っているということです。この日、予防接種を受けた男性は「はやり始めたということで、インフルエンザにかかってしまうと周りに迷惑をかけてしまうので受けに来ました」と話していました。

この病院では、現在700人分のワクチンを用意していますが、流行に備え、来月には、新たに1300人分を入荷するということです。札幌ひばりが丘病院の上田淳子病院運営局長は「いつもより流行が早いので驚いています。ワクチンは十分な量を用意しています」と話していました。


【知事は人生2回目の予防接種】

こうした事態を受けて、鈴木知事も記者会見で、インフルエンザの予防を呼びかけました。知事自身は人生で一度もインフルエンザにかかったことがないものの、昨シーズンは知事選挙を控え、初めて予防接種を受けたというエピソードを披露。今シーズンはどうしますか?
「当然、知事としての仕事があり、インフルエンザにかかってしまったら大変なので、今シーズンは人生2回目の予防接種をしっかりと受けていきたい」と予防接種の重要性を訴えました。


【インフルエンザにかからないために】

道内の感染症の状況を分析している道立衛生研究所の市橋大山主査に対策のポイントを聞きました。
市橋さんによると、インフルエンザ対策で重要なのは、次の3つです。
①手洗いの徹底!

「感染症に関しては、特に大事なのは手洗いだと言われています。日頃から手洗いをしっかりすることを習慣づけておくということが一番大切です。特に、抵抗力の弱い子どもたちや、その親御さんに対して『気をつけましょうね』という注意喚起は必要だと思います」

②早めの予防接種!

「有効なのは予防接種です。ワクチンを打ってから2週間くらいで効果が出て、それから5か月くらい効果が持続すると言われています。10月に打つと、11月の頭くらいまでに効果が出始めます。翌年の3月中まで効果が持つ、ということになります。ことしはちょっと早めに流行が開始する可能性がありますので、そろそろワクチンを打つことを考えてもいいのではないかと思います」

③マスクで「せきエチケット」!

「自分の予防もそうですが、人にウイルスを移さないということも、重要です。マスクをすることは非常に有効で、しっかりと鼻を覆って着用することで、自分の予防にも効果を発揮します。マスクをしていないときにせきやくしゃみが出そうになったときは、腕で口を覆うだけでも、ウイルスの飛散を防ぐことができます」

【インフルエンザは怖い】
取材した私自身、東京のスタジオで全国放送のニュースを解説するその日にインフルエンザにかかっていたことが分かり、多大な迷惑をかけたことがあります。今シーズンは、いつもより早く、すぐにでも予防接種を受けるなどの対策をとりたいと思います。

(札幌放送局 生田隆之介記者)




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