先輩たちの仕事

今、目の前で起こっていることを
大勢の人にリアルタイムで届けられる

技術(コンテンツ制作技術)とは
技術(コンテンツ制作技術) 放送技術局 中継部 陶山 桃子 (2014年入局)

子どもの頃に憧れたテレビ中継の仕事

子どもの頃からプロ野球が大好きで、テレビのスポーツ中継の仕事がしたいと思い、放送を支える技術職に応募しました。
初任地は長崎放送局で、新人の頃は放送の送出業務、局内設備の更新工事、データ放送や双方向サービスなど、様々な仕事を経験しました。長崎放送局では、8月9日に長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典の生中継があります。入局2~3年目は中継チームの一員として、4年目には映像チーフを担当しました。メインとなる式典会場以外からも中継があり、その全てをとりまとめる必要があり、とても難しかったのですが、先輩方にアドバイスをもらいながら何とかやりとげました。終わった後に労いの言葉をもらったときは思わず涙が出ました。仕事以外でも長崎は思い出がたくさんつまった大切な場所になりました。

やり直しがきかない生中継、それが面白い

長崎放送局では様々な仕事を経験しました。その中でもやはり中継の仕事が純粋に楽しいと思い、現在の中継部へ異動希望し、希望通り異動できました。スポーツ中継や緊急報道と呼ばれるニュース関連や情報番組など、様々な生中継番組を担当しています。中継の仕事は、今この瞬間に起こっていることがそのまま放送に出ます。絶対にやり直しがきかない。もちろんハラハラし、緊張もしますが、そこが面白く、やりがいある仕事です。
私はシステムグループというところでVE(ビデオ・エンジニア)という業務を担当しています。中継のカメラはピントやズームをカメラマンが手元で操作しますが、明るさと色は中継車で合わせます。そういった映像の管理をするのがVEの仕事です。カメラが何台もある中継の場合は、その場で全体のトーンを合わせていきます。本番前にきちんと合わせても、本番になって突然日が陰ったりして焦ることもよくあります。

8Kの最新技術に若手でも携われる

中継する番組によって必要なカメラの台数や機材は異なります。中継はやり直しがきかない分、VEとして事前のプランニングがとても重要で、中継の番組内容に合わせて中継車をカスタマイズしていくシステム設計も私の仕事です。
海外での中継番組を担当することもあります。W杯サッカーロシア大会や、BS4K、BS8Kの本放送開始時にはイタリアからの8K生中継へチームのメンバーとして参加しました。海外での業務は日本と違って様々なことが起きます。中継車や機材の輸送では、移動中の振動で機材の調子が悪くなるなど、予期せぬことが起きて慌てることもありましたが、チームが協力して調子の悪い機材を復旧させるなど、とても良い経験になりました。
8Kの中継車や機材は全て新しい技術の宝庫ですので、若手もベテランも同じスタートラインに立つことができます。今は、仕事のなかで日々勉強しています。

毎回、一つとして同じ現場はない

NHKの良いところは様々な可能性があるところだと思います。私も長崎放送局では様々な業務を経験させてもらい、自分がこれだ!と思える仕事をみつけるヒントを与えてくれました。
中継の仕事は毎回違う現場になるため、一つとして同じことがありません。一緒に番組を作るチームも番組ごとに違うので、いろいろな人たちと仕事ができます。常に新しいことに挑戦し続ける気持ちを忘れずに、目の前のことをしっかりと視聴者の皆さんに伝えていきたいと思います。
長崎放送局での仕事と東京の仕事は基本的な部分は同じですが、東京では規模がとても大きくなりました。海外にも行く機会が増え、これからもっともっと経験を積んでいき、東京オリンピックでは、どこかの競技中継でチーフを担当できるよう、さらに精進していきたいと思っています。

私のリアルとは

今目の前で起こっていること。そしてそれをプロの目と耳で映像と音声にして高画質/高音質でその瞬間にテレビの前にいる人に伝えることができるのが中継です。遠く離れたところで起こっている出来事をテレビの前の視聴者にリアルタイムかつ高臨場感で伝えることのできる仕事です。