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佐賀 ケガや病気の人に寄り添う“ソシオエステ”

ニュースただいま佐賀 いまサガ 
  • 2023年09月08日

ケガや病気の人に向けた“ソシオエステ”

"ソシオエステ"というものをご存じですか?
ソシオエステは、フランス発祥で、フランス語で「社会」を意味する「ソシオ」と、エステを組み合わせた言葉です。

ソシオエステとは

施術対象となるのは、けがや病気で体に様々な症状を抱えている人、闘病生活を送っている人や介護が必要な人、心の病を抱えている人などです。

ソシオエステティシャンになるには

ソシオエステティシャンとして活動するには、日本エステティック協会などの認定資格が必要で、医療や福祉の知識が欠かせません。

江頭裕美(えとう・ゆみ)さんは、佐賀県内ではまだ数人しかいないソシオエステティシャンの一人です。

佐賀でソシオエステティシャンとして活動する江頭裕美さん

長年にわたってエステティシャンとして活動してきた江頭さん。5年前、ソシオエステ専用のサロンを開設し、けがや病気がある人たちへの施術をしています。

けがや病気などに寄り添う“ソシオエステ”

8か月前にひざを骨折した女性のもとを訪問

この日、江頭さんの施術を受けたのは、8か月前に左足のひざを骨折した女性。今も歩行するのが難しく、病院に相談したところ、江頭さんを紹介してもらいました。

けがの具合について聞き取りをする江頭さん

けがについて詳しく話を聞き、痛みの状態などを確認。どのようなケアが適切かを考えます。

施術の様子

この女性は、左ひざのけがをかばうようにして歩くため、右足の負担が大きくむくんでしまっていました。
江頭さんは、両手で包み込むようにゆっくりと足をほぐしていきます。痛みや違和感はないか、様子を見ながら施術を進めます。

心地よさからか、ウトウトしながら施術を受ける女性

施術を受けた女性は、あたたかい手のぬくもりとマッサージに、思わずウトウトする場面も見られました。

きっかけは息子の闘病生活

江頭さんがソシオエステに関心を持ったのは、20年前。

子どもの頃の 長男 恭平さん

当時中学1年だった長男の恭平さんが、急性骨髄性白血病で1年に渡り闘病生活を送ったことがきっかけでした。

当時のことを話す江頭さん

(江頭裕美さん)
抗がん剤治療のときとか、2か月くらいご飯も食べられなくて、何もしてあげることができなかったんです。でも、背中を少しさすってあげるとちょっとホッとした顔をしたりとか、少し眠ることができたりとか、病気のときにこういう手のぬくもりが必要なんじゃないかって思いました。

そのころ日本でも普及が始まっていたソシオエステと出会い、資格を取得。

江頭さんのソシオエステティシャン認定証書

勉強を重ねて得た医療や福祉の知識と、エステの技術を組み合わせてきました。

ソシオエステをもっと身近に

その後、医療的ケアが必要な子どもや施設で寝たきりになった高齢者など、0歳~103歳まで約2000人に施術を実施してきました。

過去の施術の様子

江頭さんは、病気や障害がある人たちの心身の負担を少しでも減らせるよう、ソシオエステを普及させていきたいと話します。

ソシオエステの魅力を話す江頭さん

(江頭裕美さん)
病気をしていても障害があったとしても心地よさを感じることって誰でもあると思うんですよね。そういう時間をぜひこのソシオエステティックで体験していただけたらいいかなって思います。

体だけでなく、心にも寄り添い、癒やしを提供する、それがソシオエステなんだなと感じました。江頭さんは、今後、多くの人にソシオエステの存在を知ってもらい、身近で気軽に受けられる環境が整っていくとうれしいと話していました。“ 前向きに自分らしく生きられる ”、ソシオエステで少しでも多くの人がそう思える社会になっていってほしいです。

  • 小野 錦

    NHK佐賀佐賀局キャスター

    小野 錦

    佐賀に来て3年目。
    地域の魅力を自分の足で探します!

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