麓(ふもと)が雨でも山頂は晴れ!? 山の天気予報を事前にチェックしよう!

お客様猪熊隆之さん

放送日2018/10/20

ざっくり言うと
山岳気象予報士といえば、猪熊隆之さん!
普通の天気予報と山の天気予報では、同じ場所でもこんなに違う!
山の麓と山頂では、天気が真逆の可能性も。

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登山歴40年の石丸謙二郎さんが「山」をテーマに、さまざまな企画をお届けする番組「石丸謙二郎の山カフェ」。10月20日(土)は、山岳気象予報士の猪熊隆之さんをお客様に迎え、普通の天気予報と山の天気予報の違いなどを見比べながら、山ならではの天気に関して伺いました。


井田: 北アルプス北部の、剱岳(つるぎだけ)。
石丸: 今日の予報?20日の予報?
井田: 今日の予報を申し上げますね。書いてある通りに読みます。
石丸: これは猪熊さんの?
井田: (猪熊さんの)会社が出されているものですね。
石丸: あー。聞きたいですね。
井田: 弱い冬型の気圧配置が次第に緩むでしょう。昼過ぎにかけて雪が降りやすい天気ですが、朝のうちは裏銀座など南部を中心に一時的に晴れるところもありそうです。積乱雲の発達に念のため注意してください。風は強まらず、夕方には天気が回復に向かう見込みです。警戒事項としては、視界不良による道迷い。と、具体的に書いてあります。
石丸: うーん!
井田: 昼過ぎにかけてはちょっと雪が降りやすい不安定だということを言っていますし、“裏銀座など南部を中心に”ってこれは普通の天気予報にはないところですよね。
猪熊: そうですね。これを自動化してしまうと…自動化する場合は、マスを作るんですよね。格子と言って、計算させるために無限に広がる空気をあえて便宜上区切るんですけども。
井田: うんうん。
猪熊: その同じマスに入ってしまうと同じ予報しか出ないんですよ。
石丸: あ~
猪熊: たとえ、どんなに地形が違っていても。
井田: うんうんうん。
猪熊: ですが、気象予報士が具体的に考えることで、そういった違いを出すことが出来ますね。
井田: なるほど。“積乱雲の発達に念のため注意”というところも、なんかこう山らしいな~という感じがしました。
猪熊: はい。
井田: 一方で、気象庁のですね。予報。
石丸: あ、今の同じところを?
井田: はい。あの、麓の予報なので、例えば富山市でこれ見てみますと…
石丸: 南の風、日中北の風、やや強く。雨、昼過ぎから曇り。のち晴れ。ところにより朝まで雷を伴い、激しく降る。
井田: うーん。これを見ると朝までは激しい雨ですが、のちに回復してということで、午後の降水確率も0~10%となっているので…まあ当然、剱岳の雪のことも書いてないですし、だいぶ下の方と山の上とでは予報は全然違うということなんですね。
石丸: これ…僕間違えて「ああ、良いのか」と思って行っちゃったら、「あれ…これちょっと雨来る…雷来るかな」っていう感じですね。
井田: ですので猪熊さん、麓と山では別物ですよね?天気予報は。
猪熊: そうですね。ほんとに違うことがあります。逆にですね、麓の方が悪くて、上の方が良いってこともあります。
井田: はあ~…
石丸: それ!一昨昨日(さきおととい)、僕浅間山でそうでした。下でキャンプしてて、「うわ!曇ってもうどんよりして、雨降りそう!もう今日やめようかな…」と思ったんだけれども、「そうだ!猪熊さんともうすぐお会いするんだ!こういうことをおっしゃっていたな」、と。本の中で。思って。ちょっとだけね、雲見てたんですよ、じーっと。そしたらね、なんか薄くなってる部分があるような気がして、少しだけ山…標高差で200mくらい上がってみたら、「あれ?これ頂上…見えてないか?あれ。上、晴れか?」って…。
井田: えー!
石丸: あれ行かなかったら、僕、山登れていませんでした。
猪熊: 素晴らしい。それは、すごい…あはは。すごい気象判断です。
石丸: いやいや…
井田: やっぱり実況でちゃんと自分で確認するということも大切ですね。予報を見た上で、実況を見て…
猪熊: そうですね。雲がですね、薄そうだったらね、行ってみる価値ありますよね。今のように上の方に少し上がってみたり…あるいはですね、浅間山の辺りだと、軽井沢までは天気がすごく悪いことが多いんですよ。
石丸: そうでした!
猪熊: ですからちょっと佐久側に、少し車を走らせて、それでダメだったら諦めて帰るっていうのも一つの手かな、と思います。
石丸: 2日前お会いしていたらもう完璧でした!
猪熊: あはは。
石丸: なるほど!その通りでした!
猪熊: はい、そういうことありますねー。

山登りにおいて、天気が良いか悪いかはとても気になるポイントですよね。皆さんも山登りをする際に、山の天気予報をチェックしてみてはいかがでしょうか?
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