「災害列島 今、知りたいこと 伝えたいこと」

災害列島 今、知りたいこと 伝えたいこと

■「災害列島 今、知りたいこと 伝えたいこと」 放送より■

番組の一部をテキストでお読みいただけます。

避難所では声をかけあって

お話:
松島康生さん(災害リスクアドバイザー)
国崎信江さん(危機管理アドバイザー)

 

Q 避難所での赤ちゃんとお母さんの過ごし方についてメールがきました。
「乳児を育てていらっしゃるお母さんとそのご家族周りの方へ。母乳は、赤ちゃんが欲しがる時に欲しがるだけあげることによって、必要な栄養のすべてを与えることができます。母乳に含まれる免疫や白血球は赤ちゃんを感染症から守ります。乳房を口に含むことは、赤ちゃん安心させリラックスに導きますので、赤ちゃんが上手に眠ったり泣きやんだりして、育児を楽にします」
厚生労働省も、お子さんをお持ちの方に「一時的に母乳が出なくなる場合もあるが、赤ちゃんはお母さんのお乳を吸っているだけで安心する」と伝えています。
赤ちゃんに母乳あげたくてもなかなか難しいという場合、どういうふうに過ごせばいいでしょうか?

国崎:

ストレスも影響すると思いますので、安心して授乳できる場所の提供が必要です。また、私も授乳育児をしていて思ったのですが、とても喉が渇くので、お母さんがしっかり水分が取れているのか?というところも(周囲が)意識をしていただければと思います。「私はいいから子どもだけでも」と思うお母さんもいらっしゃるでしょうが、しっかりと水分を補給しておかないと、やっぱり出も悪くなると思います。

松島:

特に避難所のような所では、ご本人は気を張っています。こうしたお母さん、もしくはご高齢の方、ご本人は(状況に)たぶん気がついてませんので、周りの方が配慮して声をかけることが必要かと思います。

Q 熊本地震で避難所生活を経験された方からのメールです。
「避難生活が長期に及ぶことが想像できたので『避難所運営委員会』を作りました。ここでは『病人を出さない』『もめ事を起こさない』これをスローガンにしました。そのために、(1)エアコンの温度は26℃に設定し、勝手に触らない。(2)消灯時間9時。就寝時間10時。この後は、ひそひそ話もビニールをガサガサも言わせないと。ただし、いびきや咳、子どもの夜泣きは許容する。この2つだけルールを作りました。室内外、トイレの掃除などは、若く元気な人が進んでやってくださいました。毎朝6時半にはラジオ体操を実施し、多くの人に参加していただきました。私たちの避難所生活は4か月に及びましたが、おかげさまでおおむね目標どおりの避難生活ができたと思います。スムーズな運営ができたのは、避難所が小さく、皆、以前からの顔見知りであったということはよかったと思います。」
避難所生活・避難所運営がうまくいった事例ですね。

松島:

非常にいいですね。共同生活する上での最低限のルールを作って、みんなで守るということは非常にいいなと思っています。
普段から顔の見える関係、コミュニケーションというのが一番大切なのかなと思います。