走って焼いて歌ってお祝い! イマドキの結婚式

ざっくり言うと
結婚する2人と招待客が楽しめるコンテンツなら何でもあり
ウェブで完結♪ ご祝儀袋も引き出物の持ち帰りも不要
2019/09/10 すっぴん! 「ギョーカイ大図鑑」結婚式業界 平山彩子さん(雑誌『ゼクシィ』編集長)

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2019/09/10

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【出演者】
ユカイさん:ダイアモンド☆ユカイさん(火曜パーソナリティー) 
藤井アナ:藤井彩子アナウンサー(アンカー)
平山さん:平山彩子さん(雑誌『ゼクシィ』編集長)


さまざまな業界の事情を専門誌を通じて楽しむ「すっぴん!」火曜のレギュラーコーナー「ギョーカイ大図鑑」。今回のテーマは「結婚式」。生き方が多様化し、結婚に関する価値観も変化しつつある現在、結婚式はどのように行われているのでしょうか?

情報誌の重さは「結婚の重さ」

ユカイさん: きょうは「ウエディング業界」。一体どんな業界なのでしょうか。
藤井アナ: 結婚情報誌『ゼクシィ』編集長の平山彩子さんをお招きしています。どんな雑誌か、ご紹介いただけますか。
平山さん: 結婚式の準備から当日までをサポートする総合情報誌になっております。1993年に創刊された月刊誌で、毎回30万部発行。そんな雑誌となっております。

ユカイさん: 結婚式といったら、『ゼクシィ』を見れば何でもわかる。
藤井アナ: そういう感じですよね。この分厚さも懐かしい感じがいたしました。
平山さん: ありがとうございます。
藤井アナ: 今も変わらないんだと思いました。
ただ、私やユカイさんが最初に手に取ったときと比べると時代がずいぶん変わって、「この雑誌を手に取らなければ何もわからない」という時代ではなくなりましたよね。ネットでいろんなことを調べられますし。
変わらず提供している情報、求められているものは何でしょうか。
平山さん: ありがたいことに、結婚が決まったら『ゼクシィ』を手に取るということを1つの「体験価値」として楽しみにしてくださっている方々がいらっしゃいます。
もちろん情報としてはアプリやネットで検索できるようにすることは増やしているんですけれども、結婚が決まって「さあ、2人で進めるぞ」というときに、『ゼクシィ』を買うことを楽しんでもらう。そのために、たとえば最近でいくと、婚姻届といった付録も一緒に付けて発売することによって、「体験価値」も高めて楽しんでもらえるように頑張っています。
藤井アナ: 確かに、この雑誌の重みが「結婚の重み」という感じはあります。
ユカイさん: 結婚ってこんなに重いんだ。
平山さん: 初めて結婚が決まった瞬間に手に持ってみた重さですとか、「こういうものが載っているんだ」というワクワク感、そういうものも楽しんでいただいていると思います。
ユカイさん: ファッション誌よりも重いですよ。「結婚はファッションなんかじゃないんだ!」ということですよね。きっと。
平山さん: ファッション誌とはまた違った「役立つ」ということを重視しています。トレンドの部分もあるんですけれども、「役立つもの」ということで付録開発もしています。「それをわざわざかわいくする?」というところから、結婚が決まった楽しみも応援していければ、と。
藤井アナ: 付録が…今回8月号なんですけど、扇風機のちっちゃいやつ。今はやっていますけど、あまり結婚と関係ない気もするのですが。
平山さん: 会場探しを1日で3件も回られることもあるんですけれども、やっぱり暑いですよね。そのときに、何も柄のないものよりも、かわいいものを手にして回ってもらいたい、という気持ちを込めて作っているんです。
わかりやすいものでいくと、ゴム手袋。
ユカイさん: ゴム手袋?
平山さん: ゴム手袋を付録につけたりもするんです。
ユカイさん: それは何に使うんですか?
平山さん: 普通のゴム手袋って簡素なデザインのものが多いと思うんですが、2人でお掃除をしたりするときに、ちょっとでも気持ちが盛り上がるように、ウエディングドレスのグローブ柄のゴム手袋にしてみたり。
ドライバーセットも付録につけています。
ユカイさん: ドライバー?
平山さん: 新生活で、「あれ? ドライバーセットない!」みたいな感じでコンビニに買いに走られる方が結構いらっしゃるんです。せっかくの2人の共同作業ですから、ちょっとでもかわいい幸せなもので…ということで、ハッピーなデザインのドライバーセットを付録にしたんです。
「そこをわざわざステキにする?」というような付録で楽しんでもらっている、というのも1つあります。
ユカイさん: 付録が欲しくて買う人もいるんじゃないですか。
平山さん: 付録きっかけで手に取っていただく方は多くいらっしゃるかと思います。
ユカイさん: 扇風機、欲しいな。
藤井アナ: 「かわいい」「気分が上がる」がテーマになっているんですね。

運動会、BBQパーティー…多様化する演出

藤井アナ: 情報はいろいろ更新されていると思うので、いろいろなトレンドリサーチが必要ではないでしょうか。
平山さん: 毎年『結婚トレンド調査』の報告書を作っています。500ページにわたる調査報告で、500項目以上も細かく今のトレンドの調査をしております。
ユカイさん: 時代とともに結婚のあり方が変わってきてるもんね。
藤井アナ: 結婚のスタイル、式や披露宴、パーティーのやり方も年々変化していると思います。調査の項目にはどんなものがあるんですか?
平山さん: わかりやすいものでいきますと「結婚式の費用をどれぐらいかけたか」がもちろんありますし、もう一段細かいもので「そのうち指輪がいくらだったか」「衣装は何着着たか」。さらに「会場を決めた理由は何だったか」というような決定事項の背景といったところまで聞いている調査になっております。
ユカイさん: 調べつくして…式だっていろいろある。今は形式どおりじゃない。逆に大変じゃないですか? 「どういった情報を載せればいいか」とか。
平山さん: 花嫁さんたちが「こんな結婚式がありました」といろんな実例を寄せてくださるので、そこから見ても多様化が進んでいると思います。
藤井アナ: 変わったところで式を挙げられることもありますか?
ユカイさん: 聞いてみたい。
平山さん: たとえば、すごく広い広場で運動会をする結婚式ですとか…。
ユカイさん: 運動会?
藤井アナ: ドレス着用ですか?
平山さん: 花嫁さんは走りやすそうなドレスを着用されていて、そこに集まってくださったゲストと一緒にパン食い競走とかをしながら…。
ユカイさん: おもしろいね。
平山さん: もちろんそれが一般的なウエディングではないんですけれども、2人と、2人がこれまでの感謝を伝えたい方々が、一緒に楽しめるコンテンツがあれば結婚式はそれでいい、と考えられる方も増えているので、形も広がっています。バーベキューでのウエディングも、そんなに珍しくなく見かけるようになりました。
ユカイさん: ウエディングドレスが焦げちゃったりしてね。
藤井アナ: それは困りますよね。

する? しない? 結婚式

藤井アナ: ユカイさんも結婚式を何度かなさっているというお話でした。
ユカイさん: 何度か? ああ、何度かね。
藤井アナ: 私は、再婚のときはやらなかったんですよ。1回目だけやったんです。今、結婚式や披露宴をやる割合はどのぐらいなんですか?
平山さん: 式・披露宴だと65%ぐらいの方々が実施されています。写真撮影や親族だけの食事会といったところまで入れますと、85%ぐらいの方が実施されています。
ユカイさん: 再婚はどうなんですか?
平山さん: 再婚は実施率が42%ですね。
ユカイさん: 結構多いね。
藤井アナ: 印象としては多いと思いました。
平山さん: 2回目でも、お2人の形に合わせた披露宴・挙式を実施される方がいらっしゃるという印象です。
ユカイさん: 2回目でも、相手が1回目の場合もあるからね。かわいそうだもんね。
平山さん: 「かわいそう」という気持ちの方もいらっしゃるかもしれないですけれども…改めて「これから2人で家族になっていく」「大切な方々にご紹介する」ということで結婚式を実施される方が多いと思います。
藤井アナ: (式に)かけるお金は増えてます? 減ってます?
平山さん: 徐々に増加傾向にあります。
藤井アナ: 増えているんですね。
ユカイさん: 一時期落ちてたんでしょ?
平山さん: 微増微減を繰り返しています。経年で広く見ると、2012年から比較して総額10万円ちょっと増えている感じです。
ユカイさん: 上がってるんだ。
平山さん: 今は全国平均で357万円になっていますが、内訳はそれぞれです。すごくお金をかけられる方はもっとかけられますし、逆に「少人数でリーズナブルに…」という方々もいらっしゃいます。本当にこれは平均値ですね。
かけるお金も、それぞれの価値観で実施されるようになっていますね。

人気急増! 「ベールダウン」

藤井アナ: トレンドについても伺います。結婚式・披露宴とあるとしたら、結婚式で何かトレンドはあるんですか?
平山さん: いわゆる「誓いをする挙式」に関しましては…「ベールダウン」という演出はご存じですか。
ユカイさん: ベールって、顔を隠して…。
藤井アナ: 誓いのキスのときに上げますよね。「ダウン」はどういうことですか。
平山さん: 挙式といえば、ベールが下がった花嫁さんがバージンロードを歩くというイメージがあるかと思うんですけれども、今はベールダウンという儀式があるんです。
入場するときに扉が開くじゃないですか。1番多いのはお母さまなんですけど、お母さまと花嫁さんが立っている。ベールが上がった状態で花嫁さんが立っているんですけれども、最後にお母さまがベールを下ろして、お父さまに手をつないでバージンロードを歩くところを送る、というのがベールダウンです。

ユカイさん: はいはいはい。
平山さん: 最後にひと言「幸せになるのよ」と言って送り出すんです。
ユカイさん: あこがれるシーンですよね。『ゴッドファーザー』のドン・コルレオーネが…(「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を口ずさむ)…って娘と踊るんですよ。あのシーンに俺はあこがれてね…。
藤井アナ: ツイッターで「新婦のお母さんが下げるよね」とご存じの方もいらっしゃるようなんですが、私は見たことなかったです。最近の傾向ですか?
平山さん: ここ5年ぐらいでググッと伸びて、今は7割の方が実施されています。それまでは20~30%ぐらいの実施率でした。
挙式には、お父さまの出番がバージンロードを歩くということでメインであるんですが、「お母さんの出番がない」と感じられる花嫁さんがいらっしゃいまして、それがきっかけでバーッと広がりました。
ユカイさん: 『ゴッドファーザー』の中だって、お母さんは優しくほほえんで見守って、やっぱりお父さんが主役じゃないですか。娘の前だと…(「愛のテーマ」を口ずさむ)…ってワルツを踊るんですよ。
藤井アナ: だからね、たぶん背景に、男女平等の意識が浸透したのもあるのかもしれない、ということですよ。
ユカイさん: そうなんだ。
平山さん: お父さまからだけではなくて、お父さん・お母さん、それ以外の家族構成の方々もいらっしゃいますので、感謝を伝えたい方々がきちんと出番として挙式に出られるように、と。
ユカイさん: お母さんが出てくる。それはいいですね。お父さんはそのまま…(「愛のテーマ」を口ずさむ)…出るわけですからね。
藤井アナ: わかりました。

ゲストに負担をかけないのが現代流

藤井アナ: 引き出物についてツイッターでメッセージが来ています。
「結婚式の引き出物の新郎新婦の似顔絵入りの大皿とか、アレ誰が喜ぶとおもったんだろ」
こういうのは、今はもうあんまり見ないですか?
平山さん: 似顔絵入りのお皿は、最近はそんなに見かけないと思います。
ユカイさん: 最近の引き出物はどんなのが多いんですか?
平山さん: 一番割合として多いのはカタログ式ギフトです。皆さんに好きなものを選んでいただく。カタログもいっぱい種類がありますので、年配の方にはこのカタログ、若い方にはこのカタログをお渡しして、その中から選んでください、という「贈り分け」をする前提でカタログ式ギフトを選ばれる方が一番多いです。
ユカイさん: 年齢で決められちゃうの? 新しいもの好きのお父さんとかいますよ?
藤井アナ: 「この方だったらこれ」というのがあるんじゃないですか。
ユカイさん: リサーチ力だね。
藤井アナ: 引き出物についてメッセージをいただいています。
「引き出物でお米をもらったことがあって、『なんでこんなに重いもの』と思ったんだけど、実際すごくおいしいお米で大満足だったことがあります」
「重たい」ということが価値だと思われていた時代もあったと思うんですけど、そういう感覚はもうなくなってきているんでしょうか?
平山さん: エリアによるんですけれども、しきたりとして昔は引き出物の重さが重視されてきたことがありました。もちろん今でも気にされる方々もいらっしゃるんですが、その辺はだいぶ薄れてきています。今でいくと「引き出物は重いよね」というところから、後日宅配するサービスも生まれています。
ユカイさん: 引き出物の宅配?
平山さん: そうです。席札に「引き出物は後日宅配させていただきます」と書いてあって、ご住所にあとから引き出物が届くスタイルを、近年8人に1人ぐらいが実施されています。
ユカイさん: 新しいね。
藤井アナ: 合理性を考えたら、「このあと2次会に行ったりするのに、これどうするの?」みたいなこと、ありますよね。
ユカイさん: 確かに。
平山さん: ゲストが遠方からいらっしゃったりすると…。
藤井アナ: 「新幹線乗って帰るんだぞ!」って。
ユカイさん: 忘れたころに引き出物がやってくる、ってやつですか。
平山さん: できるだけ早く届けているかとは思うんですが…必ず「持ち帰り」と捉えることから少しずつ変わってきているので、そこも多様化が進んでいるのかと思います。
ユカイさん: 便利になってますね。

ご祝儀もキャッシュレスで

藤井アナ: 合理性を重視した傾向は、ほかにもありますか?
平山さん: まだそこまでメジャーではないんですけれども、キャッシュレスですね。ご祝儀のキャッシュレスも取り入れられるような最先端なカップルの方もいらっしゃいますね。
ユカイさん: キャッシュレス…。
藤井アナ: 振り込みですか? カード決済ですか?
平山さん: 事前にウェブで「今回結婚式をしますので、参加してください」とウェブで招待するような形態が広がっていまして、そこから「事前に決済はこちらからできます」と。
新札を用意するのも大変なので、その辺りもウェブで一貫でされるような方を取り入れている方もいらっしゃいます。

ユカイさん: キャッシュレスか…なんとなく手渡しするイメージがあったけど。ウェブを利用するとメリットがあるんですか?
平山さん: ゲストの方のメリットが大きいかと思うんです。日中働いてらっしゃって新札を用意するのは結構大変で…。
藤井アナ: あと祝儀袋の入れ方・書き方。考えるのがうっとうしいときがあったりするわけですよね。それから披露宴をやる側としても、「大金の管理を誰に任せるか」という問題もありますよね。
ユカイさん: なるほど。そういうのが文字で出てくるからわかりやすいのもある。

みんなで歌おう! ミュージカル結婚式

藤井アナ: 今後のウエディング業界はどうなっていくとお考えですか?
平山さん: 生き方の多様性とともに結婚の価値観は変わってきています。そこにひも付く形で結婚式があると思いますので、さきほどの運動会やバーベキュー以外の結婚式も増えていくだろうと思っています。
結婚式が結婚する2人の起点となっていくことを願いながら、そういった情報を発信していきたいと思います。
ユカイさん: すばらしいですね。ミュージカルな結婚式とかね…。
平山さん: 実際にあります。
ユカイさん: あるんですか? 全部ミュージカルで…?
平山さん: ちょっとずつ歌ってもらう、みたいな…。
藤井アナ: 参列者に?
平山さん: そうです。
藤井アナ: それ、事前に知らされるんですか? みんなで稽古するんですか?
平山さん: たとえばですけど、当日の中座中に少し稽古されて、再入場のときに「ここに来たらこれを歌ってください」みたいな感じで仕切られたりですとか、結婚式の最後に合唱するとか。
「みんなで楽しむ」という傾向は増えているので、「こんなことあるの?」と想像するような結婚式は結構あったりします。
藤井アナ: 「高砂がなくてソファで…」みたいなことも聞いたことあります。
平山さん: ソファの高砂席ですね。テーブルもなくて、新郎新婦にいくらでも寄っていける披露宴・パーティーのスタイルが増えていて、これは一般的になっています。
藤井アナ: 今後どんなのが出てくるか本当に楽しみですよね。
ユカイさん: 楽しみだね。本当にね。

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