『きのう何食べた?』から初のひとり芝居まで 内野聖陽すっぴん!トーク後編

ざっくり言うと
藤井アナとニアミス?! の学生時代
朝ドラ『ふたりっ子』 不本意な路線変更で大ブレーク
2019/05/08 すっぴん! 「すっぴん!インタビュー」内野聖陽さん(俳優) 後編

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2019/05/08

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【出演者】
能町さん:能町みね子さん(水曜パーソナリティー)
藤井アナ:藤井彩子アナウンサー(アンカー)
内野さん:内野聖陽さん(俳優)


「すっぴん!インタビュー」俳優の内野聖陽さんの後編をお届けします。趣味の熱帯魚から徹底した役作りまで、お話を伺いました。


「魚の下僕ですよ、マジで!」

藤井アナ: 熱帯魚がお好きだと。タナゴもお好きだと。
内野さん: お魚さんが好きなんですね。僕が育った所って結構田舎で、周りが田んぼだらけ。フナ取りに行ったり、ドジョウ取りに行ったり、ザリガニ取りに行ったりみたいなことばっかやってて、水槽でお魚飼うのが好きな子どもだったんですね。
能町さん: 子どものころから飼ってたんですか。
内野さん: よく飼ってたし、買いに行ったこともある。タナゴとかコイとか。
藤井アナ: だんだん大きくなりません?
内野さん: 大きくなるんですよね。それ多分、池に放ったかもしれません。
藤井アナ: 今も飼ってらっしゃるんですか。
内野さん: 今も水槽があって、メダカ飼ったり、熱帯魚入れたり。魚が泳ぐのをボーッと見てると癒やされる。忙しい時は、忙しいんで、水替えとかが大変なんです。
藤井アナ: そうでしょう。そこを今聞きたかったんです!
内野さん: なにその、すごいリアクションは。藤井さんも?
藤井アナ: 私の友人が、魚の下僕みたいになってて。
内野さん: 下僕!? 下僕になるんですよ、マジで!
エサも食うし、フンもするし、熱帯魚になれば、水温が高いからコケも生えるわ、大変なんですよ。
旅先のお仕事があって、1か月ぐらい京都で。京都のホテルまで水槽持ってっちゃいました。
能町さん: うわぁ~! そんなことできちゃうんですか。
内野さん: できないんだけど、やっちゃいました。水替えとかホテルの部屋でやってましたけどね。
藤井アナ: 立派な下僕ですね。お魚様ですよね。
内野さん: 下僕なんですよ! もうね、「なんとかしてよ! 解放してよぉ!」みたいなね。ほとんど愛してるって言うより、やらされてるみたいになっちゃうんです。たまにお家に遊びに来る人は「きれいだね。やっぱ生き物っていいね」って。「ふざけんじゃねぇぞ! 世話は大変なんだぁ!」みたいなところはあるんですけど。
能町さん: ずっとですか。ここ数年。
内野さん: ここ2年ぐらいかな。たまたま仕事帰り、高速道路の談合坂サービスエリアがあって、タナゴが売ってたんですね。地元のタナゴなのかな。
藤井アナ: サービスエリアで売ってるんですね。
能町さん: あんまり見たことない。
内野さん: たまたま地元フェアみたいなのやってて、野菜とかあるじゃないですか。その1つにタナゴが売ってたんです。3匹か4匹小瓶に入って売ってて「うわぁ! きれい」ってフラッシュバックしまして。子どものころ、タナゴって難しくて、飼いたいと思ってたのがフッと出てきちゃって。
それで「やっぱりやめよ」って車に戻ったんだけど「でも飼いたいな」って。車とタナゴ屋を3、4往復ぐらいして、悩んだ末に手に取って「買っちゃえ」みたいな。それ以来ですね。
能町さん: 衝動買いっていうより、結構悩んで、買ったんですね。
内野さん: そこからですよ。今って昔と違って、アクアリウムの道具が充実してるじゃない。だから、いろいろ買っちゃったんですよ。夏場とか水温が上がって大変なので、クーラーとか必要なんですよ。一番高かったけど買ったり、フィルターいろんなのを変遷して、機材、道具も散財しましたよ。
藤井アナ: 大変な世界なんですよ。
能町さん: 魚自体も増えているわけですか。
内野さん: タナゴは増えない。貝が必要だから。貝に産み付けるんですよ。勝手に増えるのはメダカくんですね。丈夫だから。
どういう話してるんですか! 変な人って思われちゃうじゃないですか。
藤井アナ: 愛が深いってことはよく分かりました。
内野さん: 下僕ですね。

「ジャーナリストになりたくて、NHKにも来ました」

藤井アナ: 俳優のお話に戻りたいと思いますが、俳優になるきっかけっていうのは、早稲田大学在学中のことだったということなんですが、何がきっかけでしたか。
内野さん: 徐々にですよね。意識というか、僕は文学座という劇団の門を叩いたんですけど、そのころは本当にプロとして通用するのか、っていうのもありましたし、青春の真っただ中で、もがいていた。
能町さん: いろいろやってみようぐらいの感じ。
内野さん: 大学のころは、ジャーナリストになりたくて、実はこのNHKも来てるんです。
藤井アナ: なんですってね。もしかしたら内野さんが先輩だったかもしれないのに。
内野さん: 就職活動でね、ジャーナリストになりたいと思ってた時期があったので、来ましたよ面接。
藤井アナ: 他の局も受けたというお話。
内野さん: テレ朝だったっけな。そういう方面に進みたかったので、作文塾みたいなの通ったりして。
藤井アナ: 私も通ってました。マスコミ塾みたいな所。作文書いてました、そういう時代でしたね。
能町さん: 同じ所じゃないんですか。
藤井アナ: 同じ所ではないと思いますが。
内野さん: 僕ね、高田塾。
藤井アナ: えぇ~! 同じだ!
内野さん: えぇ~! うそぉ! 本当ですか。
能町さん: すれ違ってるレベルじゃないですか。
内野さん: 高田先生だよ?
藤井アナ: 高田城さんです。68年生まれだから先輩でいらしたはずですけど。2年生か3年生の時から行ってましたから。なんでお会いしてないんだ! 時々サボっていたせいか。
内野さん: 僕、留年したり浪人したりしてますから。ちょっと違ったかもしれませんね。
能町さん: もう、すれ違っているでしょうね。
内野さん: あぁ、そうかな。会ってるかな。藤井さん? 覚えてないなぁ。
藤井アナ: でもその道に行かずに、俳優に。
内野さん: 就職活動した時に、留年っていうのが分かっちゃって。あと1、2単位足りないよって。ぎょえ~って言う。
藤井アナ: その1、2単位のために、もう1年学校に行きますっていうことになりまして。
内野さん: あまりプロの俳優になろうと思ってなかったんですけど、たまたまその劇団に在籍していた早稲田の先輩がいらして、その方が「文学座、1年勉強してきたらどうだ」。「知りませんけど、文学座って何ですか。杉村春子知りませんけど」っていう。
能町さん: でも、受かったわけですよね。
内野さん: なんとかね。上智大学で毎年試験して、そのころ4、500人いたのかな、応募者数が。そのうちの60人ぐらいみたいな。昔はもっとすごかったみたいですね、文学座研究所っていうのは。それこそ、樹木希林さんも、桃井かおりさんであるとか、松田優作さんも(いらした)みたいだし。そんな時代はやっぱり文学座も競争率高かったみたいですけどね。
能町さん: その時点では、そこまで役者やっていくぞっていうわけではなく。
内野さん: 全然ゼロだね。ただ自分で、心の中のものを外に表現したいという思いは強かったみたいですよ。決められた仕事するより、自分の中から湧き出るものを表現したいっていうのは強い感じではありましたね。
藤井アナ: 俳優でいくぞって心が決まって、スタートしたのはいつごろのことになるんですか。
内野さん: 徐々になんですよね。オーディションを受けたりして、(役が)決まり、そしてそれを観ていてくださった、監督や演出家や脚本の方々が僕を取り上げてくださって、次の作品につながり、その作品を観てくださった監督がまた起用してくださりという中で、「俺もこの道でやっていけそうだな」っていうのを徐々に認識していった感じですかね。

『ふたりっ子』では“キモカッコイイ”を狙うも…

藤井アナ: 93年7月のドラマ『街角』がドラマデビュー作だったんですよね。
後に96年『ふたりっ子』、朝ドラで大ブレークとなるわけですけど、どっちの作品が印象に残ってます?
内野さん: 両方すごい強烈ですね。『街角』は初めての初めてでしたんで。ディレクターとプロデューサー陣や脚本家も全て含めて、一切プロの俳優を使わず、新人だけでやるというポリシーでやった企画だったんで、僕らはこのNHKに毎日のように来て、撮影がない日もお芝居の稽古ですよね。リハーサル室でディレクターの富沢正幸さんは今もご健在で、時々ご連絡してる恩師なんですけど、その方にしごかれまして。
能町さん: どの辺をしごかれるんですか。
内野さん: 僕は大学で英語劇をやっていたので、変なクセがあったんですよね、大仰な。そういうの、よく言われましたね。
能町さん: 大げさになってしまうものなんですか。英語劇というのは。
内野さん: 感情表現が大きいじゃないですか。それをアマチュアの学生がやるもんだから、余計に身振り手振りも、変なお芝居をしてて、そういうクセを全て「君の芝居はね、水膨れなんだよ!」みたいな。「今のマイクは精度が高いから、そんなに声を出さなくてもいいんだ!」とか。小突かれたり、たくさん鍛えてくださって、当時は「むむむむ、いつか、いつか殺してやる~」みたいな勢いだったんですけど(笑)。
能町さん: それで、やめようじゃなくて、「なにクソ」になったんですね。
内野さん: でも、それで劇団に帰ったら「うっちー変わったね」って言われたんですよね。じゃあやっぱり監督のおかげなんだ。と思ったりして、そういう出会いなんでしょうね。自分が変わっていったっていう。
藤井アナ: メッセージ、もう1通ご紹介します。青森県の40代女性。<内野さんが『ふたりっ子』に出演されていた時にファンになって、それ以来ずっと応援しています。舞台も観に行きます。成功お祈りしています>とのことなんですが、「朝ドラの衝撃」っていうのはありましたか。「出ると変わるよ」みたいなこと、ゲストにおいでの方はみなさんおっしゃるので。観てる人が多いから、反響もあるということなんですが。
内野さん: ヒロインの彼氏役で、将棋指しの役だったんですけど。暗いアパートに閉じこもってひたすら将棋を指している、哲学的な青年で、過激なアナーキーなところがあるという。
藤井アナ: 朝ドラっぽくないキャラでびっくりしました。
内野さん: えっ、覚えてらっしゃる?
藤井アナ: もちろん観てました。
内野さん: ありがとうございます。そういうキャラだったんで、銀縁眼鏡をかけて、今風に言えば「キモカッコイイ」を狙ったつもりだったんです。そしたら、ただのキモイみたいな。あはははは!
藤井アナ: だんだんと変わっていく様がすごいんです!
内野さん: あれは不評で、お叱りのお手紙いっぱいきたんですよ。ヒロインの相手役が、何だ? 銀縁眼鏡かけた変な人は? と。苦情と言いますか、ヒロインの相手があれかよ! みたいな。今よりネットの(声)はなかった時代なので、それで、プロデューサーとかディレクターとか考えたんでしょうね。「これ眼鏡を外そう」って。
能町さん: そういうので方針変わったりするんですね。
内野さん: だから、途中からコンタクト。「なんでコンタクトにするんだよ」って、僕の中で疑問だったんですけど、眼鏡とった途端に「すてき!」とか言われちゃって。
能町さん: 少女漫画みたいですね。眼鏡とったらイケメンみたいな。
内野さん: 僕の中では、前半のキモい方が好きだったんです、賭けていたと言いますか。アナーキーな大石さんが作られたキャラがいいなって思っていたら、どんどんマイルドになっていく自分がいて「いいのこれ?」って思いながらやってたら、ファンレターの数もすごかったし「眼鏡ってウケ悪かったのか…。シュン」みたいな。かなり不本意でしたね。

“念力”で龍馬の魂を宿す

藤井アナ: 役作りについても質問がきていまして、岩手県の30代女性。<坂本龍馬や徳川家康、山本勘助など数々の歴史上の人物を演じられており、その人物の名前を聞くと真っ先に内野さんが頭に思い浮かぶほど強く印象に残っています>。役作りのお話など、伺えたら。
内野さん: 役作り!? 難しいのう。
藤井アナ: 今日聞いただけでも、この歴史上の人物に加えて、ケンジの話も伺いましたし、そして『ふたりっ子』の史郎さん。いろんな役を演じるうえで、没入型だってことは先ほどチラッとおっしゃっていましたけれども。どういうふうに役を作っていかれますか。
内野さん: それはね、ひと言で言いにくい。なぜかって言うと、例えば歴史物やる時には、「こんな感じ」っていうのはざっくりはあったりするけれど、求められているその役によってアプローチがそれぞれ違うところはあるので、一概に公式がないというところがある。
能町さん: 誰かを参考にすることもあれば、自分の経験と想像力で補うこともあるみたいな感じですか。
内野さん: 基本は、自分流にというか、自分の感性の赴くままというのもあります。ただ、歴史上の人物はそれぞれ、例えば坂本龍馬なら、みなさんの坂本龍馬は100人いれば100種類あるみたいなところがありますので、歴史の事実をひも解きながら、そこをベースにして自分なりのものにしていく感じですけどね。
藤井アナ: 龍馬の時には、高知に行って取材もされたと伺ったんですけれど、そういうことはベースになるんですか。
内野さん: 方言は文化じゃないですか。土地の文化に触れたいっていうのがあって。あとは、念力みたいな。
藤井アナ・
能町さん:
念力!?
内野さん: 「龍馬の魂、宿れ~!!!」みたいな。高知行った時は必ず、空港から飛び立つ瞬間に桂浜に向かって「龍馬さぁ~ん!」って叫んでましたから。そういう念力みたいな。
小難しい方法論っていうのは自分の中で体系立ってない。念じる力みたいなところはあるんですけどね。
能町さん: 高知はすごく思い出の場所になって、今回も公演に入れたんですよね。
藤井アナ: 『化粧二題』で行かれると伺いました。
内野さん: 結構行きましたんで。
能町さん: 高知どの辺がいいですか。
内野さん: ざっくばらんとして南国気質なんですよね。東京の、こういう時代に生きていると、どんどんせせこましくなって、コンプライアンスだなんだって、人間が小さくなっていくような感覚になる時があるんですけど、高知とか行くと、あっけらかーん、ドカーンみたいな。僕、好きだな、合ってるなって、好きになったんですよね。
藤井アナ: 旅もお好きと伺っているので、いろんな所に『化粧二題』でも行かれますよね。もちろん、お芝居をしに行くわけですけれども、行かれた先の楽しみって何かありますか。
内野さん: お酒でしょうね。あっはっはっは!
藤井アナ: それ言わせたかったところもあって、すみません。
内野さん: 俺、酒飲みって強烈なイメージついてるんですけど、そんなことないんですよね、今も節制してるくらいなんで。でも、酒とご当地の食べ物の絶妙なマッチングってあるじゃないですか。
こんなんでよろしかったでしょうか。

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