【読む将(後半)】トップ棋士・渡辺明三冠の素顔に元・乃木坂46の伊藤かりんが迫る!

ざっくり言うと
中学3年生、15歳でプロ棋士に
同じく中学生でプロ棋士になった加藤一二三九段との対局は!?
2019/10/14 王手!最後のお願い

趣味・カルチャー

2019/10/14

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「王手!最後のお願い(新春スペシャル)」(2020年1月1日放送)に先駆けて、「王手!最後のお願い」(2019年10月14日放送)がありました。
渡辺明三冠をゲストにお迎えして放送し、好評だった初回放送を聴き逃しで是非、お楽しみください。

(※2020年1月8日14時までお聴きいただけます。)


【出演者】
伊藤さん:伊藤かりんさん(元・乃木坂46、将棋アマチュア初段、将棋親善大使)
渡辺さん:渡辺明三冠


渡辺明三冠の子ども時代

伊藤さん: ここからは渡辺三冠の子ども時代についてお聞きしていきます。
2000年に中学3年生、15歳でプロ棋士になられた渡辺三冠。これまで中学生でプロになった棋士は、加藤一二三九段、谷川浩司九段、羽生善治九段、そして渡辺三冠、藤井聡太七段の5人ということで、皆さんプロになってから数々の活躍を刻まれました。
渡辺三冠はいつ将棋を覚えたんですか?
渡辺さん: 1年生ぐらいのときだと思います。
伊藤さん: 1年生。もっと幼稚園とかかと思ってました。1年生は早いほうなんですか?
渡辺さん: 早くもなく、普通ですかね。今、幼稚園で始める方、多いですね。
伊藤さん: そして、小学4年生で…。
渡辺さん: 小学生名人戦ですかね。
伊藤さん: それは小学6年生も出ているんですよね。
渡辺さん: そうです。はい。
伊藤さん: そこで4年生っていうのは、「よっしゃ!」って思いました?
渡辺さん: 「プロを目指せるかもしれないな」と初めて思いましたね。
伊藤さん: これがきっかけで奨励会に入られたんですか?
渡辺さん: そうですね。
伊藤さん: すごいですね。プロ棋士になるには、小さいときから将棋やるっていうのは重要なんですかね?
渡辺さん: 奨励会の場合は年齢制限がありますからね。26歳の誕生日までに四段に、プロにならないといけない。当然早ければ早いほど、その時間が長いわけですから。
伊藤さん: そんな中すごいスピードでプロになられたっていうことですね。
藤井聡太さんとか見てると、子どものころから将棋漬けっていうイメージがあるんですけど、渡辺三冠は、小さいときから将棋漬け?
渡辺さん: そうですね。結構趣味も多かったですけどね。野球やったり。
伊藤さん: いろいろあったんですね。
渡辺さん: あと、モーニング娘。のファンだったりとか。
伊藤さん: その話はちょくちょく伺いますけど、しっかり話したことなかったなと思って。モーニング娘。さん、好きだったんですね。
渡辺さん: そうですね。中高生のころかな。
伊藤さん: きっかけは何だったんですか?
渡辺さん: きっかけ? …だって、当時みんなファンだったじゃないですか。僕、男子校だったんで、もしかしてそれもあるのかな。
伊藤さん: 確かに。堂々とみんな応援できた。コンサートにも行っていたとか。
渡辺さん: 行きましたね。
伊藤さん: どのぐらい行ってたんですか?
渡辺さん: いや、数回ですよ。
伊藤さん: そうなんですね。私も行ってました。会場で一緒だったかもしれないです。ちなみにどんなメンバーが好きだったとか?
渡辺さん: モーニング娘。では石川梨華さんのファンで…。
伊藤さん: かわいいですよね、チャーミー。
渡辺さん: そう。
伊藤さん: 見てました、私も。
「モーニング娘。では」って今おっしゃられましたけど、ほかにもいらっしゃったんですか?
渡辺さん: 「では」? ほかですか。
伊藤さん: いっぱい好きだったんですか?
渡辺さん: あやや(松浦亜弥)とかミキティ(藤本美貴)も見てましたけど。
伊藤さん: 「ハロー!プロジェクト」全体が好きで…。
渡辺さん: DVDよく見てました。
伊藤さん: じゃあ、そんなコンサートとかにも行っていたというぐらい好きだったモーニング娘。さんの曲を今回、流そうか、という感じなんですけれども。
渡辺さん: モーニング娘。の「LOVEマシーン」です。

♪  LOVEマシーン / モーニング娘。

伊藤さん: 聴いていただいたのは、渡辺三冠が10代のころにはまったというモーニング娘。で、「LOVEマシーン」でした。
渡辺さん: 久しぶりに聴きましたね。
伊藤さん: そうですね。
渡辺さん: 懐かしいです。中高生時代の思い出。
伊藤さん: グループの一番の売り上げの曲だそうですね。
ということで、続いて、こちらのコーナーにまいりましょう。

教えて渡辺三冠!

伊藤さん: このコーナーでは子どもたちからの質問を渡辺三冠に答えていただきます。東京・千駄ヶ谷の将棋会館道場に通う子どもたちに聞いてきました。近年は将棋を指す子どもたちがすごく増えましたよね。
渡辺さん: 増えましたね。どこに行っても感じますね。
伊藤さん: そうですよね。では、早速子どもたちから渡辺三冠へ最初の質問です。

Q1:「好きな将棋の駒は何ですか?」

渡辺さん: はい。非常にかわいらしい…。
伊藤さん: かわいいですね。好きな将棋の駒。
渡辺さん: 飛車ですね。
伊藤さん: それはなぜ?
渡辺さん: 飛車を取れば大体将棋は勝ちだからです。
伊藤さん: 勝つことが前提。
渡辺さん: 飛車を取って、打ち込んで一気に寄せるだいご味というか、相手玉を一気に詰ましていくのが将棋のだいご味ですよね。
伊藤さん: じゃあ、飛車を捨てる、切るっていうのは嫌ですか?

渡辺さん: それはめったにないです。よほど勝ちのときとか。
伊藤さん: なるほど。でも、飛車交換ぐらいはする?
渡辺さん: 交換はいいんですけど。
伊藤さん: 損はないですもんね。
渡辺さん: 一方的に自分が取って2枚の飛車を並べるのを二枚飛車っていうんですけど、それが最強の攻めですから。
伊藤さん: 確かに。それができると気持ちがいい。
渡辺さん: プロ同士だと二枚飛車はなかなか実現しないんですよね。
伊藤さん: そうですね。お子さんならまだあるかもしれない。
ということで、続いての質問です。

Q2:「強くなるためには、何時間寝て、何のご飯を食べてるんですか?」

渡辺さん: これはおもしろい質問ですね。
伊藤さん: 重要ですか?
渡辺さん: 重要なのかな…?
睡眠は、僕は8時間眠ると眠くないんですけど。7時間台だと明らかに日中眠いですね。
伊藤さん: 8時間って、世の中的には長いほうでは?
渡辺さん: ですよね。でも、棋士に話を聞くと、みんなそんな感じなんですよ。
伊藤さん: それは対局時間が長かったり深かったりするからなんですかね?
渡辺さん: あとは暇なのもあると思うんです。毎日出勤しないから。
伊藤さん: 食べ物の質問もありました。
渡辺さん: 最近控えてるんですけど、食べたいのはラーメンですね。
伊藤さん: なんで控えてらっしゃるんですか?
渡辺さん: いや、太るんで。
伊藤さん: そんな10代女子みたいな…。
渡辺さん: うん…。
伊藤さん: 気にされるんですか?
渡辺さん: 本当は2日に1回ぐらい食べたいんです。
伊藤さん: 好きなんですね。対局中に頼んだりする「将棋めし」は、ラーメンとか麺類が多いですか?
渡辺さん: 麺類は伸びるんで、対局中はあんまり頼まないんですよ。何時に食べるかわからないんで。
伊藤さん: なるほど。「これ」みたいなのは決まってますか?
渡辺さん: タイトル戦に行ったら、大体ご当地のものを食べますかね。
伊藤さん: 観光がてら?
渡辺さん: ですかね。
伊藤さん: 続いての質問です。

Q3:「ぬいぐるみが好きな渡辺三冠は、家に何匹のぬいぐるみがいますか?」

伊藤さん: 気になる質問です。
渡辺さん: ぬいぐるみですね。いやあ、家に何個あるんだろう。ちょっとわからないんですけど…まあ、50はないですかね。
伊藤さん: 大きいものも小さいものも合わせて50?
渡辺さん: そうです。
伊藤さん: 大きいものだけじゃないですよね?
渡辺さん: 大きいのは20ぐらい。
伊藤さん: それでも20だと、結構な大家族ですね。以前お聞きしたんですけど、お人形としゃべったりするんですか?
渡辺さん: 自分が、ですよ。
伊藤さん: しゃべるんですね。
渡辺さん: 自分が。1人しゃべりというか。
伊藤さん: その映像は世に出てないんですか?
渡辺さん: 出ないです。出ない。とても見せられないです。
伊藤さん: でも、そのエピソードは明かしてくださるんですね。
渡辺さん: ぬいぐるみ好きな人はみんなやってると思いますけど。
伊藤さん: いつか、そのしゃべってる映像を見せてください。
渡辺さん: いや、それは無理です。
伊藤さん: 気になりますね。
ありがとうございました。以上、子どもたちからの質問コーナーでした。

渡辺明三冠のプライベート

伊藤さん: さて、ここからは渡辺三冠のプライベートに迫っていきたいと思います。渡辺三冠の趣味といえば競馬が有名ですよね。
渡辺さん: はい。
伊藤さん: 競馬は、なぜはまったんですか?
渡辺さん: 学生のころに競馬のゲームがはやりまして、それがきっかけですね。
伊藤さん: そういったゲームから。今は年何回ぐらい?
渡辺さん: 競馬場に行くのは年に…そんなに多くないです。3~4回ですかね。
伊藤さん: 競馬場って近くだったりしないですよね?
渡辺さん: 関東圏に行くのが数回で、あとは函館とか…。
伊藤さん: そんなところまで?
渡辺さん: それは旅行とかを兼ねてるんです。地方へ行って競馬をやる。
伊藤さん: 渡辺三冠といえばフットサルも有名ですよね。フットサルは、どんな活動をされているんですか?
渡辺さん: フットサルっていうのはサッカーの縮小版みたいなもののことをいうんです。将棋連盟にフットサル部があって、僕はそこの部長をしてますね。
伊藤さん: 私もサッカーやっていたので何度かお邪魔させていただきました。渡辺三冠は、プレーに対しては優しいんですけど、休憩時間に関して厳しいですよね。
渡辺さん: そうですか?
伊藤さん: そうですよ。休憩をちょっと長くすると、いつも「そろそろやろうよ」って。でも、プレイに関してはすごい優しい。レディーファーストですよね。
渡辺さん: そうですかね。
伊藤さん: それは心がけてますか?
渡辺さん: 一応みんなでそういうことにしてます。
伊藤さん: ルール?
渡辺さん: はい。そんなガチじゃないんで。あんまり女性に厳しくやると来なくなっちゃうし。
伊藤さん: 優しい。なんでフットサルに興味を持って始めたんですか?
渡辺さん: 自分の息子が小学校のサッカー部に入ったときに、小学校のサッカー部や野球部って親の手伝いがあるじゃないですか。その親の手伝いをやってるうちに、「自分もサッカーを久しぶりにやろうかな」っていう気になった。
それで「サッカー部に入ろうかな」って思ったら、「将棋連盟のサッカー部は今活動してません」って言われちゃった。「マジか。じゃあ、自分で人を集めようかな」と思ったんです。フットサルなら、人はいるでしょう。
伊藤さん: 確かに。サッカーだと11人ずつ必要ですからね。
渡辺さん: フットサルは5人対5人ぐらいなので、10人来てくれれば一応できるんですよね。
伊藤さん: どんな方がフットサル部に所属してますか?
渡辺さん: 棋士では、広瀬(章人)竜王、佐藤天彦九段、中村太地七段と結構多いです。あと若手棋士。
伊藤さん: すごい面々ですよね。
渡辺さん: 結構みんな好きなんですね。
伊藤さん: 6月ぐらいにお邪魔させていただいたとき、渡辺先生が棋聖戦帰りでいらっしゃってましたよね。
渡辺さん: そうでしたね。
伊藤さん: そのまま来たので、私、びっくりしました。
渡辺さん: 対局の次の日にそういうのがあると思うと、結構、それはそれで楽しみ。
伊藤さん: ほかの部員の皆さんが、「予定を聞きたいけど、渡辺先生に連絡をしていいものかどうか」って悩んでましたよ。
渡辺さん: 全然大丈夫です。
伊藤さん: それぐらい、活動を本気でやられている。私もまたぜひ参加したいなと思います。
渡辺さん: ぜひ、よろしくお願いします。
伊藤さん: お願いします。
ここまで渡辺三冠にプライベートなお話を伺いました。

詰将棋の出題と解答

伊藤さん: さて、そろそろ詰将棋の解答にいきましょう。今回ご出演に当たり、渡辺三冠が詰将棋をご用意してくださいました。問題は「王手!最後のお願い」番組ホームページに掲載していますので、そちらもチェックしながらお付き合いください。
ラジオで詰将棋、斬新ですよね。
渡辺さん: やったことないですが。できるんでしょうか。
伊藤さん: 伝わるかどうか、やってみましょう。
番組ホームページで最初の1手目を3択形式で出題しています。正解者の中から抽選で3名の方に渡辺三冠の直筆色紙をプレゼントいたします。応募は番組ホームページからお願いします。応募の締め切りは10月21日(正午)までとなっていますので、今はホームページが見られないという方も後ほどチェックしてください。
では、渡辺三冠、どんな問題か教えてください。
渡辺さん: 3手詰の問題ですね。最初の王手が1手目。相手の玉が逃げるのが2手目。最後に自分がもう1手王手をして詰み。というのが3手詰ですね。
伊藤さん: 盤上の駒の配置は、右上の隅から数えます。そこから左へいくつ、下へいくつといった感じです。
では、渡辺三冠、駒の配置をお願いします。

渡辺さん:
はい。
玉方、(相手ですね)相手が、△2一玉と△3一香だけです。
攻方、(これは自分ですね)自分が▲2三金。持ち駒…持ち駒ですね。角と桂。

伊藤さん:
将棋盤をお持ちの方はぜひ盤に並べて考えてみてください。駒の配置をもう1度申し上げます。
玉方、△2一玉、△3一香。そして攻方、▲2三金。持ち駒は角と桂です。
色紙プレゼントの応募は「1手目にどう王手するか」です。
では、渡辺三冠、正解をお願いします。

渡辺さん: かりんさんは解けたんですか?
伊藤さん: 私は解けましたけど、台本見て答え知っちゃったっていうとこもあります。
渡辺さん: これは簡単でしたかね。
伊藤さん: これは解けました。大丈夫です。
渡辺さん: 1手目の正解は、「▲1三桂」です。
以下、1一玉と逃げるんですけども、2二角と打って、3手詰となります。
伊藤さん: 正解は「▲1三桂」でした。番組をお聴きの皆さんは解けましたか? ぜひ番組ホームページから応募してください。
はがきの方は解答とお名前、郵便番号、住所を記入のうえ、こちらまでお送りください。郵便番号150-8001、NHKラジオ「王手!最後のお願い」係です。正解者の中から抽選で3名の方に渡辺三冠の直筆色紙をプレゼントします。当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。
渡辺さん: かりんさんは乃木坂時代にNHKの『将棋フォーカス』の司会もされてましたけども、どんな感じでアイドルと将棋の両立はされてたんでしょうか?
伊藤さん: よく聞かれるんですけど、私は5月に乃木坂を卒業しましたが、乃木坂時代は両立っていう感じはなくて、乃木坂がお仕事で、将棋は楽しんで指していたので、楽しむ趣味の延長線上のいろいろが『将棋フォーカス』や大会だったので…むしろ息抜き。
渡辺さん: 将棋が息抜き?
伊藤さん: 「息抜き」というと「手を抜いていた」みたいな感じですけど、楽しんでやっていました。
渡辺さん: それはよかったです。
伊藤さん: これからも楽しもうかなと思います。
ということで、お送りするのはそんな私の乃木坂46時代の曲、「白米様」。

♪  白米様 / 乃木坂46

伊藤さん: 渡辺三冠、この曲を知ってました?
渡辺さん: すいません。ちょっと不勉強で。
伊藤さん: いえいえ。
渡辺さん: おもしろいタイトルですね。
伊藤さん: そうなんです。ただただ米について歌ってる曲なんです。モーニング娘。さんもいいですけど、ぜひ乃木坂の曲も今後聴いていただけたらと思います。
さて、番組も残すところわずかとなってきました。こちらのコーナーにまいりましょう。

将棋界のトップ棋士・渡辺三冠に最後のお願い!

伊藤さん: このコーナーでは私からゲストの方にとっておきのエピソードをお聞きします。渡辺三冠へ私からの最後のお願いはこちら。
「将棋を覚えてから現在まで、この番組で初公開していただけるような、『今思えば、この対局の経験が大きかった』という、先生の将棋人生を揺るがした出来事はありますか?」
アマチュア時代や奨励会時代も含めていただいて大丈夫なんですけど。
渡辺さん: 「初めてのエピソードって、あるかな?」と思ったら、ほとんどないんですよ。
さっき中学生棋士の話が出ましたね。藤井聡太七段が5人目の中学生棋士になりました。その前には中学生棋士が4人。加藤一二三九段、谷川浩司九段、羽生善治九段、僕。藤井聡太七段がその4人、自分より先輩の中学生棋士4人全員に勝ったというのが最近話題になりました。
伊藤さん: すごい。
渡辺さん: 「中学生棋士コンプリート」みたいな感じなんですよ。僕は、加藤一二三先生とは1回だけ対戦したことがあります。2000年のことで、たぶん自分が16歳で加藤先生が60歳のときの対戦だと思うんです。加藤先生は60歳でしたけど、まだA級棋士でいらした。自分は初めて対戦するんです。トップ棋士というか、大御所中の大御所みたいな先生と。
ただ、年齢が自分は16歳で、加藤先生は60歳じゃないですか。だから、まあ…「もしかしたら勝てるかもしれない」とは思っちゃっているわけですよ。
伊藤さん: 年齢的にも若いですからね。
渡辺さん: 若い人のほうが有利じゃないですか。もちろん加藤先生のことは僕はテレビでは小さいころから見ているし、すごい先生だとは知ってます。ただ、そのときの年齢を考えると、「もしかしたら勝てちゃうかもな」と思ってやったんですよ。そしたら、全然ダメだったんです。
伊藤さん: びっくりされました?
渡辺さん: 当たり前ですけど、「こんなに強いんだ!」と。
僕がプロ1年目の出来事だと思うんですよ。プロの強さを肌で感じた初めての機会。30代・40代でバリバリの人に負けるなら自分も「そうだろうな」と思うんですけど、「60歳でこんなに指せるもんなんだ!」と。
伊藤さん: 「やっぱりプロ棋士はすごい!」ということですよね。
渡辺さん: それは思いましたね。「プロの中でも、トップ中のトップの人は全然違うんだな」と。これがプロになって、最初に印象に残った出来事。
最近、藤井聡太七段が「中学生棋士全員から1勝ずつしました」というニュースを見て、「僕は加藤先生に勝てなかったから、できないわ」と思って…。
伊藤さん: 「コンプリート」ができない。
渡辺さん: できないですね。加藤先生に1回しか教わってなくて、1回完敗して、それっきり対戦できなかった。
伊藤さん: ちょっと悔しいですか?
渡辺さん: でも、コンプリートしても何かもらえるわけじゃない。カードとかがもらえるなら、目指そうと思えますけど。
伊藤さん: スタンプラリーかのように。
渡辺さん: 何ももらえないから、「まあいいや」みたいな感じ。
伊藤さん: そこは楽観的に。
渡辺さん: 藤井七段は早いですよ。だって、まだデビューして3年ちょっとなのに、全員から勝つんだから。
伊藤さん: 勝つのも当たるのも、ですよね。
渡辺さん: 当たるだけで大変ですよ。
伊藤さん: 加藤先生はバラエティーではおもしろい方ですけど、偉大な方だったんですよね。
渡辺さん: 対局中と全然違いますよ。バラエティーで「ひふみん先生」と呼ばれて、おちゃめな…対局中の迫力は全然違いますよ。僕も加藤先生の記録係をよくやったんですけど、迫力が全然違いますね。
伊藤さん: 先生の全盛期を私も見てみたかったですね。「ひふみん」のイメージが強くなってしまってます。
渡辺さん: 今のおちゃめな…そうですよね。
伊藤さん: ありがとうございました。渡辺三冠にとっておきのエピソードを披露していただきました。

渡辺三冠の今後の目標

伊藤さん: 「王手!最後のお願い」。最後に渡辺三冠、これからの目標を教えてください。
渡辺さん: 目標…あんまり考えてなかったですね。何だろう…。
とりあえず1月からはまたタイトル戦が始まるんで、1月2月でまた王将戦と棋王戦があるんで、大枠の目標としてはタイトルを守るっていうことですかね。
伊藤さん: 守る。増やすことは?
渡辺さん: 挑戦者にならないと出れない。なれたらそれがもちろん目標になるんですが。なかなかなるまでが大変なんです。狙ってなるかと言われたら結構大変ですからね。大体トーナメントですからね。
伊藤さん: そうですね。そんな簡単には…。
渡辺さん: あっちもこっちもというわけにはなかなかいかないですよね。はい。
伊藤さん: まずは、1月の防衛戦から。
渡辺さん: 防衛戦があるんで、そこでタイトルを減らさないように頑張りたいというのが当面のところですね。
伊藤さん: 渡辺三冠のますますのご活躍、期待しております。

エンディング

伊藤さん: ということで、もう、あっという間に終わりのお時間です。
渡辺さん: そうですね。早いですね。
伊藤さん: ラジオで将棋、どうでしたか?
渡辺さん: ねえ…初めてというか、最近では珍しいですよね。ほかの棋士とかのそういう話も聞いてみたいなと思いましたけど、自分のしゃべりは別に…。
伊藤さん: いやいや。おもしろいので、いろいろお話を伺いましたよ。
渡辺さん: だといいんですが。
伊藤さん: 次があったら、どんな棋士を呼んだらいいと思いますか?
渡辺さん: どんな棋士…?
伊藤さん: 深く話がありそうな…。
渡辺さん: 棋士ってみんな結構しゃべれるし、それなりにそれぞれのエピソード、それぞれの思いとか、いろいろ持ってるじゃないですか。そういうことはなかなかふだんしゃべらないから、そういうことを、かりんさんだったらたぶん引き出せると思うんで、ぜひまた聞いてみたいですね。

伊藤さん: 私も、また次があればガツガツ聞いていきたいなと思います。
この放送を聴き逃してしまった、もう1度聴きたいという方は、NHKネットラジオ「らじる★らじる」の聴き逃しサービスでお聴きいただけます。1週間限定なのでぜひチェックしてみてください。また、ラジオ番組を読むラジオウェブマガジン「読むらじる。」にも掲載されます。ぜひご覧ください。
「王手!最後のお願い」。お相手は将棋界のトップ棋士渡辺三冠と伊藤かりんでした。渡辺三冠、ありがとうございました。
渡辺さん: ありがとうございました。
伊藤さん: それではこの辺で失礼します。

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