「海」がテーマの書評バトル

ざっくり言うと
制限時間3分で本を紹介! 『ミニ・ビブリオバトル』
今回のテーマは「海」
2019/08/02 NHKジャーナル【ジャーナル文化流行】

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2019/08/02

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毎週金曜日に放送する「ジャーナル文化流行」。8月2日は『対決!ミニ・ビブリオバトル』をお届けしました。
発表者が読んでおもしろいと思った本を、3分という制限時間内に紹介しあい、リスナーの皆さんが読みたいと思った本に投票する「ミニ・ビブリオバトル」。29回目となる8月のテーマは「海」。7月にチャンプ本を獲得、東京で本を卸す仕事をしている石井真一さんと、大学で講師をしている雨宮智花さんとの対戦でした。


雨宮さんの発表本は、楳図かずお作「わたしは真悟」(小学館コミック)。
産業用ロボットが、ある日突然意識を持った! それは、少年・悟と少女・真凛の純粋な心が作り出した意識でもあった。父親から「うちの会社にロボットが入社する」と聞いた悟は興味津々。モンローと名付けられたロボットと悟は出会うが…。
ホラー漫画の第一人者である楳図かずおが、小学生同士の恋愛模様を1体のロボットを軸に描いたSF漫画。

一方、石井さんの発表本は、角幡唯介著「漂流」(新潮社)。
1994年冬、沖縄のマグロ漁師・本村実は、フィリピン人らとともに救命筏(いかだ)で37日間の漂流の後、「奇跡の生還」を遂げた。だが8年後、本村は再び出港し二度と戻らなかった。九死に一生を得たにもかかわらず、なぜ再び海に出たのか…?
沖縄、グアム、フィリピンなどで関係者らの話を聞き、漁師の生き様を追った渾身の長編ノンフィクション。

和装でスタジオに登場した雨宮さん。初めてのラジオ出演とは思えない落ち着いたプレゼン! 雨宮さんの選んだ「わたしは真悟」がチャンプ本を獲得しました。雨宮さん、おめでとうございます!

雨宮さん(右)と菅野キャスター

お2人の感想です。まず、雨宮智花さんです。

雨宮智花さん: 初めてのビブリオバトル、大変緊張しました。私は自分自身を語るのが苦手です。しかし好きな本の話となると、話したくて仕方がなくなります(笑)。普段パッとしない私が「好きな本とタッグを組んで、世の中に踏み出す時間」…それがビブリオバトルです。そして今回ご紹介した楳図かずお作『わたしは真悟』は素晴らしい作品です。是非楽しんで読まれてくださいね。

そして、石井真一さんです。

石井真一さん: 今回も楽しくかつスリリングな時間を過ごさせていただきました。8月のテーマは「海」「山」「旅行」あたりだろうという予想のもと本を探していて、海のテーマで自分のアンテナに引っかかってきたのが『漂流』でした。読み出したら冒頭で引き込まれ、一気に読んでしまいました。番組出演がなければ出会わなかったかもしれない本なのでこういう機会を与えていただいた皆様に感謝いたします。またラジオをお聴きの方々にもビブリオバトルの楽しさが伝わればうれしいです。

今回のバトルをふりかえってみて……。
雨宮さんのプレゼンに対して、投票してくださったリスナーの皆さんからは「語り口調に惹かれました。まだ聞きたいと思ったところで、『続きは本で…』というあたりがうまいと思いました」「真悟がどう変化して、どういう結末に至るのか楽しみです」という声が寄せられていました。このミニ・ビブリオバトルに、初めて「漫画」が出てきたことで興味を持たれた方も多かったのかもしれません。
また、石井さんのプレゼンに対しては、「『漂流』! 気になります! 船長は一体どこへいるんでしょう?」「救出されることが恥ずかしい。その人の住む地域や職業によって価値観は変わっていく。その価値観を知ることが大切。読みたくなりました!」…という声が寄せられていました。

雨宮さん、石井さん、ありがとうございました。
そして投票をしていただいたリスナーのみなさん、ありがとうございました。

次回の『対決!ミニ・ビブリオバトル』は9月13日を予定しています。
こちらもどうぞお楽しみに!

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