「愛」がテーマの書評バトル

ざっくり言うと
制限時間3分で本を紹介! 『ミニ・ビブリオバトル』
今回のテーマは「愛」
2019/06/07 NHKジャーナル【ジャーナル文化流行】

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2019/06/07

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毎週金曜日に放送する「ジャーナル文化流行」。6月7日は『対決!ミニ・ビブリオバトル』をお届けしました。
発表者が読んでおもしろいと思った本を、3分という制限時間内に紹介しあい、リスナーの皆さんが読みたいと思った本に投票する『ミニ・ビブリオバトル』。大学生対決を含め今回が26回目となりました。
6月のテーマは「愛」。3月と4月に連続してチャンプ本を獲得、5月は大学の授業の関係でお休みしていた真壁詩織さんと、5月にチャンプ本を獲得、埼玉県で学校司書をしている木下通子さんの、いわばチャンピオン同士による対戦でした。


真壁さん(右)の発表本は、江戸川乱歩著「芋虫」(角川ホラー文庫)。
戦争で手足を失った夫と寄り添う妻の心の葛藤を、乱歩ならではの筆致で描いた作品。

一方、木下さん(左)の発表本は、川村元気著「百花」(文芸春秋)。
認知症で記憶が失われていく母と、母を介護する中で過去の記憶がよみがえっていく息子を描いた作品。


今回もトレードマークの“ねこ耳”のいでたちで登場した木下さん。名前を冠して“みちねこ”といい、幸運を呼びこんでくれるとか。木下さんが、本を読んだり、本について語り合ったり、本に関するイベントに参加するときには、“みちねこ”で登場するそうです。“みちねこ”パワーも味方してか、木下さんの選んだ本「百花」がチャンプ本を獲得。木下さん、5月に続いて連続での獲得おめでとうございます!

木下さんと山田キャスター

お2人の感想です。まず、木下さんです。

木下通子さん: 今回は大学生チャンピオンの真壁さんが、読み込んだ本の紹介をされていたので、話したあとにダメだったなあと落ち込んでしまいました。勝たせていただいたのは、やはり本の力が大きく、川村元気さんに感謝です。
月曜日にラジオを聴いたという生徒が、「芋虫」を借りていきました。「今回のラジオを聞かなかったら、出会わなかった本でした」と言ってくれて、本と人をつなぐのが仕事の学校司書としては心底うれしかったです。
次回も、旬の本をご紹介できるように頑張ります。

そして、真壁詩織さんです。

真壁詩織さん: 今回のテーマが「愛」ということで、私にとってはかなり難しいテーマでした。恋愛小説のイメージがありましたが、「百花」の紹介を聞いて、愛って本当に深いな、いろんな本で愛は描かれているんだなと感じました。もっとたくさん、今まで読まなかったような本を読んでみようと思えました。でも、とにかく、自分の大好きな本を紹介できてとても満足しています。考え方が広がる、楽しいバトルでした。

今回のバトルをふりかえってみて……
「百花」、「芋虫」どちらの作品にも「介護」という共通のテーマがあり接戦になりましたが、「認知症の母への深い愛がどのように描かれているのか……」を、木下さんが自身の介護体験も織り交ぜてプレゼンをしたところが勝敗のポイントになったと思われます。

真壁さん、木下さん、ありがとうございました。
そして投票をしていただいリスナーのみなさん、ありがとうございました。
次回放送の7月5日もどうぞお楽しみに!

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