冬のシミ・シワの予防

ざっくり言うと
東京慈恵会医科大学客員教授 上出良一さん
シミ・シワ・たるみは、光老化。紫外線対策を
2019/12/26 マイあさ! 健康ライフ「冬の肌トラブル対策④」

くらし・健康

2019/12/26

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2019年12月26日(木)放送より

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――シミ・シワは加齢とともに増えるものだと思っていましたが、防げるのでしょうか。

上出さん: 日に当たらないところの皮膚はきれいで、長年日に当たっている場所の皮膚は老化してしまいます。これを「光老化」といいます。その代表的なものがシミやシワ、あるいはたるみです。これらは紫外線を防御することで、ある程度予防ができます。

――シミだけではなく、シワやたるみにも紫外線が関係しているのですね。

上出さん: 紫外線は、波長の短いUV-B(B波)とUV-A(A波)があります。皮膚の深いところまで入ってしまい、色を作るメラニンを作る働きもあります。

――冬の日常生活では、どんな日焼け止めを使えばいいですか。

上出さん: 夏ですと日差しが強いので、SPF50+やPA++++。SPFがUV-Bを、PAがUV-Aを防御する力を表しています。
冬にふだんお使いになるのはSPFが30もあれば十分なので、使い分けをすればよろしいと思います。

――冬はあまり強いものを使わないほうがいいのですか。

上出さん: 強いものを使えばそれなりに効果がありますが、それなりに肌への負担も考えないといけません。夏はSPFの大きなもの、冬は少ないもの。そういう使い分けをされたほうがいいです。

――スキーなど冬山でのレジャーのときは、どう注意したらいいですか。

上出さん: 山はそれだけでも紫外線が強いし、雪の照り返しがあります。冬の山では夏以上の日焼けをしますので、SPF50+、PA++++のものをしっかりと使うほうがいいと思います。

――できてしまったシミやシワは、もとに戻すことはできるのでしょうか。

上出さん: シミ・シワ・たるみは難しいところもあります。

よくほほのところにできる、真ん丸の茶色いシミ。これは日光黒子(にっこうこくし)で、昔は老人性色素斑(しきそはん)といいました。年を取ったためにできるのではなく、紫外線が理由で起こります。レーザー治療できれいになりますが、自由診療ですので保険ではできません。

日光黒子と間違いやすいものに、ほほ全体や目の周りといった場所にムラのあるシミができるものがあります。これは肝斑(かんぱん)の場合が多いんです。肝斑は、ホルモンの影響と紫外線が大きな原因とされています。治すときは、市販の美白剤に加えてビタミンCと炎症を抑えるトラネキサム酸が配合されたのみ薬を使うのが一般的です。

それからもう1つ。肝斑とよく似ていますが、よく見ると青いブツブツがあったりする。これは後天性真皮メラノサイトーシスといいまして、肝斑と違うんです。これも紫外線が原因です。判断が難しいので、経験のある医療機関に相談して治療を受ける必要があります。

――化粧水や乳液などには「美白」とうたっているものがあります。そうしたものを使うと、シミは薄くなるのでしょうか。

上出さん: 美白化粧品の目的は、メラニンが増えるのを抑えて色素沈着を予防することです。できてしまったシミに対しては、多少の効果は期待できますが、ほどほどに色素沈着を抑えると考えるほうがいいと思います。
シミやシワは予防が一番大切です。そのために、紫外線対策をしっかりやること。肌への摩擦を少なくするのも大切です。
皮膚は「ターンオーバー」、入れ替わっていますので、できたメラニンもだんだん外へ排せつされます。新陳代謝のできる状況を作っておけば、おのずと薄くなっていく場合もあります。

「冬の肌トラブル対策③」

「冬の肌トラブル対策⑤」

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2019年12月26日(木)放送より

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