保湿のしすぎに注意!

ざっくり言うと
東京慈恵会医科大学客員教授 上出良一さん
保湿のしすぎは肌トラブルの原因。「引き算のスキンケア」を心がけましょう
2019/12/25 マイあさ! 健康ライフ「冬の肌トラブル対策③」

くらし・健康

2019/12/25

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2019年12月25日(水)放送より

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――「保湿のしすぎ」があるのですか。

上出さん: 保湿は大事ですが、最近は過剰保湿、すなわち「保湿のしすぎ」の方が増えているので心配しています。赤ら顔やニキビといった状態で来られる方が増えています。
「保湿をしているのに治らない。なぜだろう?」ということで、いろんなものを塗ってしまう。そして悪化してしまう事例が多いです。

――「保湿のしすぎ」とは、どのくらいのことですか。

上出さん: 簡単な方法で、顔のチェックができます。

・右手の人さし指をカギ型に曲げて、第1関節と第2関節の間の平らな面をほほにそっと当てる。
・そして指を離す。
・そのときに指がほほにベタッとくっついていると、過剰保湿です。サラッとしていたり、ちょっとくっつくぐらいだったら適正だと思います。

上出さん: 過剰保湿は、30代ぐらいの女性に多いんです。両ほほが真っ赤で、額やあごの下といったところが全体に赤くなっていて、そこにニキビみたいなブツブツが出ます。
そういう方はもともと乾燥していて、「保湿不足ではないか」「敏感肌なので気をつけよう」ということで、化粧水・美容液・乳液、さらにクリームをつける。オイルやワセリンといった脂っぽいものもかなりの分量で塗る。そうするとベタベタになるわけです。そして、赤みやニキビがどんどんひどくなるという状態になります。

――そのとき肌では何が起こっているのですか。

上出さん: 普通は皮脂だけで十分のはずです。過剰に脂をつけてしまうと、脂をえさにするばい菌(アクネ桿菌(かんきん)というニキビの菌、ニキビダニ、カビなど)が毛穴で増えてニキビやブツブツができ、周りが真っ赤になる。これが特徴的な症状です。

――過剰保湿は、男性の方でもいますか。

上出さん: 男性は皮脂分泌が多いので脂性の方が多い。女性と同じスキンケアをやると、やりすぎになってしまうことも多いんです。最近は男性用のコスメも増えていますが、男性でも過剰保湿で皮膚炎になる事例もあります。

――保湿のしすぎで肌トラブルが起こった場合、どんな治療を行うのでしょうか。

上出さん: 「引き算のスキンケア」を心がけます。
まず「どういうものでスキンケアをしていたか」をお聞きします。例えば、使用していた美容液・オイル・ワセリン、場合によってはパックも控えていただきます。シンプルでサラッとした化粧水、冬場の場合はちょっとだけ乳液を使う、といった少ない量にします。
しばらく乾燥感はあるんですが、だんだん赤みも引いていきます。時間はかかりますが、3か月ほどかかって自然にもとのきれいな肌になります。

――「ベタベタしているかもしれない」と感じて気になった場合、自分でも「引き算のスキンケア」を試したほうがいいでしょうか。

上出さん: 先ほどのチェックをやったらベタベタしていて、「いくら塗ってもかさつく」「ニキビが出る」という場合は、今使っているものの分量と種類を少しずつ減らしていくのが大事だと思います。

――リップクリームは頻繁に塗っても大丈夫ですか。

上出さん: つけることはよろしいのですが、つけすぎるとよけい肌が荒れます。つけすぎには注意してください。

――どういった使い方がいいでしょうか。

上出さん: 食事のあと、日に3回程度がよいと思います。それも、優しくつけていただく。
スティックタイプですと、ゴシゴシ塗ってしまう。そして周りにもつけてしまうんです。そうすると赤い唇の周りがピンク色になります。それもよくないので気をつけましょう。

「冬の肌トラブル対策②」

「冬の肌トラブル対策④」

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2019年12月25日(水)放送より

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