冬のかゆみは防げる!

ざっくり言うと
東京慈恵会医科大学客員教授 上出良一さん
刺激の少ない肌着、体を温める食事、温度23~25℃・湿度40%以上、入浴時は泡で優しく洗いましょう
2019/12/24 マイあさ! 健康ライフ「冬の肌トラブル対策②」

くらし・健康

2019/12/24

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2019年12月24日(火)放送より

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――かゆみは、保湿をしっかりしてさえいれば予防できますよね。

上出さん: それだけでは不十分です。
冬に起こる皮膚のかゆみには、もちろん保湿が大事ですが、「生活スタイルの見直し」も大事です。いくら皮膚を保湿しても、生活環境が悪ければ根本的な予防にはなりません。かゆみが起こりにくい肌づくりの方法についてお話したいと思います。

――どんなことに気をつけたらいいでしょうか。

上出さん: 私たちの生活の基礎である衣・食・住それぞれにおいて、かゆみが起こらない工夫をするのがよいでしょう。

――まず「衣」。着るものについて、どんな工夫が必要ですか。

上出さん: 「衣」のかゆみ予防のポイントは、刺激の少ない肌着を選ぶこと。
刺激があると、皮膚は傷つきやすくなります。刺激のない素材のものを選ぶことが大事です。

――どんな素材がいいでしょうか。

上出さん: 一般的に肌着としては綿の素材のものがおすすめですが、レーヨンやポリエステルといった化学繊維が入っていても、手触りがよければまったく問題ないと思います。
肌着の上に着るものも、材質によってはチクチクする場合もあります。そういうものは避けるようにしましょう。

――手触り・肌触りがよくて、チクチクしない心地よいものを選ぶのですね。
冬は、着るものによっては静電気が起こることもあります。静電気が起きるとかゆみが起こることはあるのですか。

上出さん: 環境が乾いていると静電気がたまります。場合によっては、静電気が皮膚に軽い刺激を与えることでかゆみが誘発されることもあるかもしれません。
重ね着の場合、組み合わせによって静電気が起きやすくなることがあります。そういったものは避けてください。綿だと比較的起こりにくいので、よいでしょう。

――続いて衣・食・住の「食」。食事の面から行う、かゆみ予防について教えてください。

上出さん: 食事のポイントは、体を温める食事。
温まればおのずと多少の汗をかいて肌が潤います。ほどよく軽く汗をかいて新陳代謝を促す。うっすらと汗をかくのがよいでしょう。

――衣・食・住の「住」についてのかゆみ防止ポイントを教えてください。

上出さん: 室温は上げすぎない。そして湿度は40%を保ちましょう。
現在の住環境は、ご自宅も勤務先も密封環境です。暖かくていいんですが、その分乾燥しやすい状況になっています。湿度計も意識したほうがいいかもしれません。
冬の場合、室温はあまり上げ過ぎない。せいぜい23~25℃です。湿度は40%を下回らないことがポイントです。室温を上げるほど、ちゃんと加湿する。加湿器をフルに使ってください。

――教えていただいた衣・食・住のポイントさえ注意していれば、皮膚の乾燥は防げますか。

上出さん: もう1つあります。「お風呂の入り方」も大事です。
寒いのでゆっくりつかって体を温めるのは、睡眠のためには大事ですが、あまり熱いお風呂に長時間入っていると脂が取れてしまいます。上がったばかりのときはいいんですが、そのあとむしろ乾燥しやすくなります。
また、体を洗うとき。ボディーソープの液体を皮膚にそのまま塗って、皮膚の上で粗いタオルでゴシゴシ洗って泡を立てる。これは間違いです。
まず泡でそっと優しくタオルで洗う、あるいは手のひらで洗う。ゴシゴシ洗うと気持ちがいいんですが、そのあとかゆくなってしまう。それは避けていただきたいです。

――しっかり泡立てることが大事ですね。

上出さん: そして優しく洗ってください。

「冬の肌トラブル対策①」

「冬の肌トラブル対策③」

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2019年12月24日(火)放送より

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