正しいケアで健康な髪を保つ!

ざっくり言うと
横浜労災病院皮膚科部長 齊藤典充さん
髪の健康を保つには生活習慣から
2019/10/18 マイあさ! 健康ライフ「髪の悩み」

くらし・健康

2019/10/18

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2019年10月18日(金)放送より

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髪と頭皮のお手入れというと、シャンプーの仕方、乾かし方、ブラッシング方法、いろいろな情報があって、何からやったらいいのか難しいですね。どうしたらいいですか。

齊藤さん: シンプルに「これだけ注意すれば大丈夫」というポイントをお伝えしたいと思います。
まず、1回目のおさらいになりますが、どんな髪が健康なのか覚えていらっしゃいますか?

健康な髪はハリ、ツヤ、コシ、滑らかさ。こういったものですよね。

齊藤さん: そうですね。
手の指がスーッと抜けるのが健康な状態。途中で引っ掛かったりごわついているのは傷んでいる証拠で、放置していると薄毛や脱毛の原因にもなります。薄毛・脱毛を防いで理想的な髪を保つためには日頃のケアが大切になります。

では、薄毛・脱毛予防のためにどんな点に注意をしたらいいでしょうか。

齊藤さん: 大きく分けて、「髪を洗うとき」「髪を洗ったあと」「生活習慣」の3本柱で説明をしたいと思います。

「髪を洗うとき」のポイントを教えてください。

齊藤さん: ゴシゴシ洗いに注意。
シャンプーで頭皮を洗うときに、爪を立てたり、ブラシのようなものでゴシゴシこするのはおすすめできません。「シャンプーしたばかりなのに、かゆみが起こる、ヒリヒリする」という人は、洗いすぎの可能性が高いので要注意です。
それから、「清潔に保ちたいから」と1日に2回以上洗ってトラブルを抱えている人が少なくありません。これも洗いすぎによるトラブルの原因になります。

毛根に脂が詰まっている映像を見ると、頭皮の脂はしっかり落とした方がいいのかと思うのですが、どうでしょうか。

齊藤さん: 「頭皮が汗や脂で汚れると髪の毛が抜ける」と思っている方が多くいらっしゃいますが、それだけで抜け毛が増えたりするわけではありません。
1日に何回も洗ったり、刺激の強いシャンプーを使ったりすると、皮脂が必要以上に洗い流され、外部からの刺激に対するバリアー力が弱まります。皮脂を落としすぎると頭皮がダメージを受け、フケを増やしたり炎症を起こしたりしやすくなります。

頭皮にいい洗い方とはどんな方法でしょうか。

齊藤さん: ゴシゴシしすぎないということが大切でしょう。指の腹でもみほぐすような感じで洗っていただくとよいかと思います。適量のシャンプーで髪の汚れを洗い流すようにしていただけると、頭皮も自然にきれいになると思います。

私はシャンプーに5分以上は時間をかけていますが、この洗い方はどうですか。

齊藤さん: 洗ったあと、頭皮のひりつきがなければ大丈夫かと思います。髪の毛のボリューム・年齢によって頭皮の強さは異なりますので、時間は一概には決められませんが、ヒリヒリしている場合には注意してください。

「髪を洗ったあと」のポイントを教えてください。

齊藤さん: 乾かしすぎには要注意。
ぬれた状態の髪は傷みやすいので、ぬれた状態でくしやブラシでとかすことは避け、洗髪後はぬれたタオルでよく拭き取るか、乾燥させるのがよいです。

ドライヤーを使うときの注意点はありますか。

齊藤さん: 熱風を長時間当てるのは避けましょう。熱風をかけすぎると髪や頭皮が乾燥し、頭皮に炎症を起こす原因にもなります。

「生活習慣」のポイントは何でしょうか。

齊藤さん: 睡眠と食事に注意。
生活習慣の乱れは髪の毛の状態にそのまま影響します。睡眠時間が短くてイライラすると肌荒れを起こしやすくなるように、頭皮や頭皮を土台にしている髪の毛も同じように傷みます。
食生活においては、偏った食事をしているとよくありません。栄養が偏っていると髪の毛は傷みやすくなり、特に亜鉛やビタミンA・B群、鉄が不足すると脱毛が起きやすくなります。

髪の毛にいい食べ物はどんなものがありますか。

齊藤さん: 例えば亜鉛を含む食材は魚介類(特にカキなど)、海藻類、大豆製品などです。
また、髪の毛はケラチンというたんぱく質でできているので、たんぱく質も不足しないように肉・魚・大豆などを取りましょう。そのほか、ビタミンや脂質・糖質を適度に取っていただくことも重要です。

亜鉛や鉄分はふだんの食事で取りにくいかと思うので、サプリメントで補っても大丈夫ですか。

齊藤さん: 食材をメインにして取っていただいて、どうしても不足していると思われるときにサプリメントを使っていただくとよいと思います。あくまで補助として考えていただきたいです。

健康な髪を保つための3つのポイントを教えていただきました。ほかに気を付けたいことはありますか。

齊藤さん: 「毛染めのしすぎは要注意」ということも覚えておいていただきたいです。毛染めを頻繁に行うことは頭皮かぶれのリスクも上がる、ということを知っておいてほしいです。
毛染めを初めて行ったときにすぐかぶれることはほとんどありません。しかし、何度も使用しているうちにかぶれが起こってきます。体の免疫機能は一度異物と認識したものは覚えていて、再び同じものを使用すると、顔が膨れ上がったり水ぶくれができたりするなど重症化してしまいます。
かぶれの症状が出たら毛染めは中止してください。かぶれがひどくなると結果的に脱毛が起こることもあります。

<マイあさ! 健康ライフ「髪の悩み」シリーズ>おわり

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2019年10月18日(金)放送より

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