ダイヤや水晶の鉱山でキラキラ化石はできるの?

ざっくり言うと
ほりうちひなこさん(小学1年生・神奈川県)からの質問に「岩石・鉱物」の西本昌司先生が答えます
“水晶化石”や“メノウ化石”はあるけれど、地下深~いところで結晶するダイヤの化石はない
化石の中に水晶などの成分が溶けた水がしみこんで、ゆっくり結晶してキラキラになる

子ども科学電話相談

2020/10/04

11時台の放送を聴く
2020年10月4日(日)放送より

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【出演者】
石井アナ:石井かおるアナウンサー
西本先生:西本昌司先生(名古屋市科学館主任学芸員)
ひなこさん:質問者


石井アナ: お名前教えてください。
ひなこさん: ひなこです。
石井アナ: どんな質問ですか?
ひなこさん: 前、「恐竜」の田中康平先生に、「オパール鉱山で“オパール化石”になる」って教えてもらったけど、ダイヤの鉱山や水晶の鉱山でもキラキラ化石ができるんですか?

オーストラリアで見つかった恐竜の骨は、なぜオパールみたいにキラキラしているの? (ひなこさん)

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石井アナ: 西本先生に聞いてみましょう。先生、どうでしょう。
西本先生: ひなこさん、こんにちはー。
ひなこさん: こんにちは~!
西本先生: いいところに気がついたねえ。“オパール化石”があるんだったら、“ダイヤ化石”とか“水晶化石”だって、あるような気がするよね。
ひなこさん: うん!
西本先生: ねえ。実はね、オパールだけじゃなくて、水晶やメノウ、「メノウ」って知ってる?
ひなこさん: ん? 知らな~い。
西本先生: メノウっていう宝石があるんだけど、そのメノウや水晶に、キラキラになった化石はあります。
ひなこさん: ほぉ~、そうなの?
西本先生: そうなのよー。先生、見たことあるよ。
ひなこさん: そうなんだー。
西本先生: うん。化石を集めてる人は、みんな一生懸命、「どんな骨かな」って見るんだけど、私は「骨の中身がどんな石になってるかな」って、いつも見るんです。そしたらね、恐竜の化石の中がキラキラだったことがあるの。何かなあと思って調べてみたら、水晶でした。
ひなこさん: すごーい……。
西本先生: だけど残念ながら、“ダイヤ化石”はないんだなー。ダイヤは、ものすごーい深いところでできる結晶だから、生き物がいるところでは結晶にならないのね。
ひなこさん: そうなんだ……。
西本先生: むちゃくちゃ深いところでできるんだよ。「マントル」って、知ってる?
ひなこさん: ん? 知らないなあ。
西本先生: 地球の深いところにマントルっていう場所があって、150kmより深いところなんだけど、そのあたりでダイヤモンドはできるの。
ひなこさん: そうなの! じゃあ、めっちゃレアなんだね。
西本先生: うん、めっちゃレアだよ。
水晶とかメノウとかオパールっていうのは、実は水の中でできるんだよ。水の中で塩の結晶、作ったことないかな?
ひなこさん: ん? うううん。
西本先生: あっ、今1年生だもんね。もうちょっとしたら学校でやるかもしれないけど、水の中に塩を溶かしてほったらかしにしておくと、塩の結晶ができるんだよ。それと同じように、地下でも水の中に水晶の成分が溶けていると、少しずつ水晶の結晶がでてきます。時間がかかるけどね。
だから化石の中に水晶の成分がいっぱい溶けた水がしみこんでくると、時間をかけてゆっくり、水晶の結晶ができることがあります。そうすると、化石がキラキラになるということなんだよね。すごいよねえ。
ひなこさん: そうなんだ! すご~い。
西本先生: 地下ではそういったいろんな現象があって、生き物が石に変わってしまうんですね。
石井アナ: 先生、どれくらい時間をかけるとそのようになるんですか?
西本先生: とっても難しい質問ですねえ(笑)。何万年もかかるっていう説もあるし、あんがい早いんじゃないかという説もあります。早いといっても10年、20年はかかるだろうし、ひょっとしたら何千万年とか、そのへんはまだよく分かっていないので、ひなこさん、大きくなったらぜひ研究してみてください。
ひなこさん: はい!
石井アナ: 西本先生が見た水晶が化石になっていたものは、どのへんで出たものなんですか?
西本先生: カナダの博物館で見つけたんです。田中康平先生や小林快次先生がよく行くロイヤルティレル博物館の……。
ひなこさん: 知ってる~!
西本先生: 知ってるの!? ははは。すごいねえ。
ひなこさん: ブラックビューティはなんで黒いの?
西本先生: ん? おぉぉ……。ティラノサウルスのブラックビューティがなんで黒いか。いいところに気がついたねえ……。あれは、ティラノサウルスの骨が黒いマンガンを含む鉱物に変わってるんです。
ひなこさん: へっ!?
西本先生: 黒い鉱物ができてるから、黒い。化石にくっついているものはいろんな鉱物があるんです。それがどんな鉱物かを調べると、その化石がどんなところに埋もれていたのかが推定できます。だ・か・ら、石を調べるとおもしろいんだよ!
ひなこさん: そういうことなの……。
西本先生: そういうことなの。分かってもらえたかな?
ひなこさん: うん!
石井アナ: いろいろつながってきますね。
西本先生: 科学というのはすべてつながってるんですよ。
ひなこさん: うん。
石井アナ: 水晶やメノウの化石とかが日本で見られるところはあるんですか?
西本先生: ありますよ。大きな博物館に行くと置いてあると思うんだけれど、僕が知っているところでは、静岡県富士宮市にある奇石博物館にあったのを覚えています。北海道のむかわ町立穂別博物館には、方解石っていう鉱物でキラキラになったアンモナイトの化石があります。
ひなこさん: 知ってる、知ってる。
西本先生: よく知ってるねー。
ひなこさん: あっ、アンモライト、か……。
西本先生: アンモライトね。それはね、北海道じゃなくて名古屋市科学館に展示してあるよ。今度、見に来てよ。
石井アナ: 先生のところですね。ひなこさん、国内にもキラキラの化石を見られるところがあるようですので、機会があったら行ってみてくださいね。
ひなこさん: はい。
石井アナ: ありがとうございました。さよなら~。
ひなこさん: ありがとうございましたー。さようなら!

11時台の放送を聴く
2020年10月4日(日)放送より

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