新幹線が揺れないのはなぜ?

ざっくり言うと
いちかわゆきさん(小学校3年生・神奈川県)からの質問に、「鉄道」の松本先生、梅原先生、「科学」の藤田先生が答えます
線路にカーブや坂道が少なくてレールも丈夫でゆがみがない。電車も揺れない工夫がされている
「京急線の揺れで酔ってしまう」「乗り物酔いを防ぐには、なるべく遠くを見るといいよ」

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2019/11/24

10時台の放送を聴く
2019年11月24日(日)放送より

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【出演者】
山田アナ:山田敦子アナウンサー
松本先生:松本陽先生(日本大学生産工学部鉄道工学リサーチ・センター)
梅原先生:梅原淳先生(鉄道ジャーナリスト)
藤田先生:藤田貢崇先生(法政大学 教授)
ゆきさん:質問者


山田アナ: こんにちは。お名前教えてください。
ゆきさん: いちかわゆきです。
山田アナ: ゆきちゃんの質問はどんなことかな?
ゆきさん: 新幹線は普通の電車と違ってなんで揺れないんですか。
山田アナ: ゆきちゃん、新幹線乗ったの?
ゆきさん: はい。毎年乗ってま~す。
山田アナ: あっ、そう! そのときは揺れない?
ゆきさん: 新幹線は揺れてません。
山田アナ: 普通の電車はどんなふうに揺れるの?
ゆきさん: 京急線、たまに横須賀中央駅に行くときとか、いつも乗ってて……、う~ん。
山田アナ: どんな感じ? ガタガタって、なったりする?
ゆきさん: ガタガタって揺れる。なんか、ガタン! ゴトン! って。
山田アナ: ガタン、ゴトンって、揺れるか。そうね。
ゆきさん: 揺れやすくて、それでいつも酔っちゃって。
山田アナ: あっ、酔っちゃうのね。そうなんだ……。分かった。ちょっと切実な問題ですね。じゃあ、ゆきちゃん、まず、松本先生から答えていただきますね。
ゆきさん: はい。
松本先生: ゆきちゃん、こんにちは。
ゆきさん: こんにちは。
松本先生: 電車が揺れるのは原因が2つあって、1つは線路、電車が走ってる線路。もう1つは走ってる電車。この2つに原因があると思います。新幹線の線路はまず、例えば京浜急行なんかに比べるとカーブが少ない。まっすぐにできています。
ゆきさん: はい。
松本先生: それからまっすぐなだけじゃなくて、線路、あと下に枕木があるんだけど、それが頑丈にまっすぐにゆがみがなく作られているということで、線路が非常に立派なんですね、普通の電車に比べて。電車のほうも、速いスピードで走っても左右に揺れたり上下に揺れたりしないように作ってあります。線路も、上を走る車両も、スピードを出しても揺れないように作ってあるので揺れないっていうことだと思います。分かったかな……。
山田アナ: 線路の問題と電車の問題と、2つあるわけですね。
松本先生: そうです、はい。
山田アナ: 梅原先生も、何かありますか。
梅原先生: そうですね、松本先生がおっしゃったように線路の問題と電車の問題があるんですけれども、あと新幹線でもう1つは、例えば車体が揺れ出すと逆方向の力でその力を打ち消すような「アクティブサスペンション」とか、そういう装置も付いていて揺れないようになっています。それから、揺れって、横方向のほかにも縦方向があって。
山田アナ: 上下に揺れるということですか?
梅原先生: そうです。縦方向の揺れっていうのは、坂道などのアップダウンが激しいと大きくなるんですけれども、それがないように、新幹線の線路というのは坂道も緩やかですし、坂道から平らな所に変わるところもすごく滑らかに変わるようになっているんですね。
山田アナ: そもそも揺れないように、走る道がほんとうに注意して作ってあるっていうことなんですね。縦にも横にも。
梅原先生: そうですね。それからもう1つ、さっき「ガタンゴトンという音がする」って言ってましたね。あのガタンゴトンという音はレールの「継ぎ目」というところから音が出ているんですね。音が出て、そこから揺れが出るんです。レールの継ぎ目っていうのは、金属の板をつないでいくんですけれども、ぴったりくっつければいいんですけれど、夏になると金属ですので伸びてしまうので、少し隙間をあけるんですね。
山田アナ: 暑いから?
梅原先生: はい。暑くなると伸びてしまうので、それで隙間を少~しだけあけていて、そこを車輪が通るとガタンって音がするんですね。新幹線の線路はそれをどんどん溶接して長~くつなげてほとんど隙間がないようになっていて、「ロングレール」という仕組みなんです。
山田アナ: 1本が、長~い?
梅原先生: そうです。長いものになると60kmぐらいあるんです、1本が。そのぐらい長くなって継ぎ目がないので、ガタンゴトンと音もしないし、揺れも少ないっていうふうになっているんですね。
山田アナ: なるほど。ゆきちゃん、お2人の先生が答えてくださったけど、分かったかな?
ゆきさん: はい。
山田アナ: 先生のお答え聞いて、どう思った?
ゆきさん: また乗ったときに、ここで聞いたことを「ほんとなのかな」って思いながら乗って、分かんなかったら、また調べたいと思っています。
山田アナ: そうね、そうしてくれるとうれしいな。でも普通の電車に乗ると酔っちゃうのは、かわいそうですよね。
ゆきさん: ふふふ。車もバスも酔っちゃうから……。
山田アナ: あ、そうか、車もバスも弱いんだね。酔わない乗り方のコツなんていうのは、あるんですか?
藤田先生: ありますね。とてもつらい場合は乗る前にお薬を飲んでしまえばいいんですけど、酔い止め薬、飲んだことあります?
ゆきさん: はい。
藤田先生: それでも酔っちゃいますか?
ゆきさん: え~っと、酔っちゃいそうになる。
藤田先生: あ~。えっとね、なるべく遠くを見るといいです。近くを見ていると、体が揺れてるのに同じところばかり見ていると、脳が「おかしい」っていうことで気持ち悪くなるので、遠くを見て、「自分が動いてるんだ」っていうのをしっかり理解するようにすると、酔いにくくなるかもしれないですね。
山田アナ: ゆきちゃん、いいですか?
ゆきさん: ありがとうございます。
山田アナ: じゃあ試してみてね、それもね。きょうはどうもありがとう。さよなら。
ゆきさん: さよなら~。

10時台の放送を聴く
2019年11月24日(日)放送より

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