ブルボンヌとゆきぽよと本ちゃんと考えてみた 「性経験と性感染症」 前編

ざっくり言うと
「初体験」みんなはどう考えてる?
避妊・性感染症予防のためにも 「風邪にはマスク、セックスにはコンドーム」
2019/07/24 夏休み!ラジオ保健室~10代の性 悩み相談~「SEX、避妊、性感染症について」 司会:ブルボンヌさん ゲスト:ゆきぽよさん、本田剛文さん、染矢明日香さん、遠見才希子さん

くらし・健康

2019/07/24

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2019年7月24日(水)放送より

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「性について、真面目に考えてみた」をキャッチフレーズに、10代の性についてじっくり考えた「夏休み!ラジオ保健室~10代の性 悩み相談~」。5夜連続、毎夜ゲストを迎えて2時間の生放送でお送りしたものを、10回に分けてお届けします。第3夜は「SEX、避妊、性感染症について」。前半はおもに性体験と避妊について、男女の知識や意識の違いにあ然としたり、日本のピル業界の問題点も浮かび上がります。

【出演者】

<ゲスト>
ゆきぽよ:ゆきぽよさん(モデル、タレント)
本田:本田剛文さん(BOYS AND MEN)
染矢:染矢明日香さん(NPO法人ピルコン代表)
遠見(えんみちゃん):遠見才希子さん(産婦人科医)

<司会>
ブルボンヌ:ブルボンヌさん(女装パフォーマー)
石山:石山智恵キャスター


「性欲がわいてるときの相手が別の生き物に見える」

石山: まずは男女のお付き合いの悩みからご紹介します。高校2年生女子のお話です。

<いつもおうちでデートするんですけど、ほとんど毎日「しよう、しよう」って言われて。性欲がわいてるときの相手が別の生き物に見える。私はあんましたくないから「やだ」って断ると、めっちゃ、すねます。「じゃあ、することないし、帰れば?」みたいな。「はっ? お前、それだけするのかよ」、みたいな>

ブルボンヌ: 男子がケダモノ状態になっちゃってというお話ですけど、こういう関係って、今も多いのかな。
ゆきぽよ: ゆきが学生のときに付き合ってた相手の方はそうでしたね。10代の男性って性欲が異常に強い。若い女の子は「どんな感じなんだろう」って疑問のほうがおっきいんですよ。でもゆきは相手の性欲の強さを「自分がカバーしなきゃ」と思って、向こうを立てるじゃないけど意見を尊重して付き合ってはいたんです、毎日。でも体も心も負担になるし、「それが目的なの?」って不満になっちゃって、結局、浮気されて別れたんですけど。もしちょっと「キツイな、合わないな」って思ったら、離れていいと思う。

本田剛文(たかふみ)さん。2010年結成の東海エリア出身・在住のエンターテイメントグループ、BOYS AND MENのメンバー。

ブルボンヌ:
男子の要求にばっかり応える必要はないと。

ゆきぽよ:
応えてばっかじゃダメだと思う。

本田:
僕は26歳になりまして、思い返せば10代のころのほうがそういう欲は強かったなというのはあるんですけど、それはでも相手の方を思いやらなくていい理由にはならなくて。ゆきぽよさんがおっしゃったとおり、どっちかがどっちかに合わせるっていうのは違うなと思う。ただわきあがる欲をとめることはできないので、難しいな、と思って。

染矢明日香(そめや あすか)さん。NPO法人ピルコン理事長。慶應義塾大学在学中に「避妊啓発団体ピルコン」を立ち上げ、全国各地で性教育の講演を200回以上行う。「人生をデザインするために性を学ぼう」をモットーに、大人が性の伝え方を学ぶ機会も提供している。

ブルボンヌ:
男子、女子の体の仕組み的に、そういうものの差は現れるものなんですかね。

染矢:
調査すると、性的な関心の強さは女性に比べて男性のほうが高い傾向は出るんですけど、個人差もあるので、男子だからといって必ずしも性欲ムンムンってわけではないってことはあります。ただ、付き合ってるから絶対セックスしないといけないわけじゃないし、性欲と愛情を区別して考えていくことは大切かなって思います。

「嫌よ嫌よも好きのうち」? そんなわけないじゃない

ブルボンヌ: さっき、ゆきぽよちゃんが言ってた、「したいだけなの? それとも、一緒にいて楽しいことに、それがくっついてるの?」って、気になるよね。
遠見: 私が相談を受けた中に、彼氏に「エッチしたくない」って言ったら「俺のこと好きじゃないの?」と言われた中学生の女の子がいます。「性欲があるから仕方ない」とか、「好きだったらセックスするのが当たり前」とか、「付き合ってるなら何してもいい」ではなくて、マスターベーションとは違って相手のいる行為だからそれはすごく大事です。今、「性的同意/セクシャルコンセント」っていう言葉があるんですけど、知ってますか?
ゆきぽよ: 初めて聞いた。
遠見: 海外では結構一般的な考え方って言われてるんですけど、性的な行為、例えばキスとかセックスするには、自分も相手も同意していて言葉でお互いの意識を確認すること、とも言われてるんですね。同意のない性行為はレイプだと認識されているようなものなんですけど、日本ではどうなんだろうと思って。
ブルボンヌ: 昔からある嫌な言葉で、「嫌よ嫌よも好きのうち」みたいなのを、男子が勝手に思い込んでいる感じはありそうよね。
ゆきぽよ: それって結構、日本のAVが影響してるんじゃないかなって思います。「イヤ。イヤ」って言いながら……。
ブルボンヌ: 途中から声の質が変わっちゃう、みたいな。

ゆきぽよさん。1996年生まれ。モデル、タレント。10代の性の疑問に答えるEテレ『教えて!性の神さま』にも出演。

ゆきぽよ:
そうそう! そういうのが、男の子たちに勘違いをさせてるんじゃないかな。

本田:
断ったら「俺のこと好きじゃないの?」っていう発想があるってことは、“同意”という感覚がそもそもないってことですよね。

石山:
「好きだけど今日は嫌」とか「今は嫌」って、ありますよね。

ブルボンヌ:
昔、「イエス・ノー枕」みたいなのもあったね。

遠見才希子(えんみ さきこ)さん。産婦人科医。医学生時代から始めた“気軽に楽しくまじめに性を考える講演”を全国700か所以上の中学・高校で行う。大学院で性暴力と人工妊娠中絶も研究中。

本田:
ハハハ。知ってます、裏表に書いてある。今でもたまにパーティーグッズ売り場みたいなところにありますよ。

染矢:
性的同意に関して、「黙ってるのがイエス」と受け取られる場合もあるので、答えが曖昧なときは、1回立ち止って確認することが大切だって思います。

ブルボンヌ:
そうね。それこそ、ノーと言えない日本人的な感じなんだね。

遠見:
同意がとれるっていうのは、しない選択肢も尊重される対等な関係であることが大切だと思います。

急がなくていいんじゃない? 競争じゃないんだし

石山: 10代での性行為について、公立高校に通う2年生男子2人組がこんなふうに語ってくれました。

<高校で一番理想的っていうかよくあるのは、キスまで、っていう感じで終わりかなと思いますね>
<手をつなぐ、ハグ、キスはよくって、でも女性は16歳から結婚できるってことは子どもも作れるっていう。育てていける自覚とかあればセックスしていいと思います>

女子校に通う3年生の2人はこんな意見です。

<お互いに、早まんなくてもいいんじゃないかな。2人で関係をもっと深めてから、急がなくても。競争じゃないし。もっと将来を考えられるようになってからがいいんじゃないでしょうか>
<高校生だからとか急ぐつもり全くないし、どっちかっていうと男性のほうがそういう“肉々しい”イメージが強い。私は全然。ちょっと怖いし、そのために付き合うとかいうのはやだなって思うから、考えてないです>

ブルボンヌ: この辺の会話、共感します?
本田: 冷静だなとすごく思いました。お互いが好きで一緒にいる中であることで、前提ってことじゃないですもんね。
石山: 女の子たちの中には揺れ動く思いもあるようでして、女子校に通う4人組の会話、お聞きいただきましょうか。

<周りが経験してたらメッチャ焦っちゃう、たぶん。大学入って「え? したことないの?」「キスとかあたりまえじゃない?」って言われたら……>
<ね、言えない>
<怖いもん。とりあえず様子伺う。それが普通>
<で、ちょっと嘘つくみたいな>
<こそこそ、あとでやっといたり>
<でもその流れになるとさ、急いじゃうよね>
<あー、そっか。「周りのレベルに合わせなきゃ」って。大学だったらやっぱ初めて会う友達だし、そっちの価値観じゃなきゃみたいに思うから、それこそね、焦るよね>
<気持ちがかたまる瞬間が分かんない>
<どうなのかな?>
<「今いいよ~」みたいな>
<天の声ほしい>
<「このタイミングでこうやって初体験を迎えたよ」みたいなのって、全然オープンにする機会ないじゃん。だからこそ分かんないし自分からも聞けないから、流されやすくなっちゃうと思う>
<周りの子が全てだと感じて、周りの子が“世間”だから、「周りがやってそうだからやらなきゃ」みたいな、“やらなきゃいけないこと”になっちゃいそう。怖くない? 使命感?>
<そうなるとダメだよね>

ブルボンヌさん。女装パフォーマー、ライター。

ブルボンヌ:
あら~、“大人の女マウンティング”みたいな感じになっちゃうのかな。

ゆきぽよ:
ゆき、処女って大切にしたほうがいいと思ってて。自分が処女卒業したときって興味本位でしてしまったんですよ。ちょっと後悔していて。ほんとに愛する人と巡り合ったときにその人に捧げたかったっていうのもある。結婚式のバージンロードを処女で歩くほうがかっこよかったんじゃないかなって思うから、焦る必要全くないと思うんですよね。「周りが処女じゃないから私も早く卒業しなきゃ」っていうのは、絶対後悔する要因になると思う。

ブルボンヌ:
お話の中で、「いつならいいの?」みたいな話も出てたけど。

染矢: セックスする・しないはパートナーと決めることだと思うんですけども、そのときだけじゃなくって、そのあとも納得して幸せでいられるために必要かどうかを考えてほしいなって思います。
遠見: でもそうやって友達同士で、「流されるのはダメだよね~」みたいな話ができてるのはとてもいいなって思いました。
ブルボンヌ: 前回、岩室紳也先生が、「同世代でどんどんこういうこと話せ」って言ってたんだけど、「早く経験しなよ」みたいな圧になる会話じゃなくて、「自分はこうだよ」って、それぞれの考えを言うくらいになれたらいいよね。
遠見: 私自身、思春期は何か特有の寂しさや居場所のなさみたいなものがありました。自己肯定の低さから、恋愛とかセックスが逃げ場になるような状況は、今の子たちにもあるんじゃないかなって、感じます。

結婚願望はあるけれど、「好き」という気持ちが分からない

石山: 20代半ばの女性からです。

<結婚願望や彼氏が欲しい気持ちはありますが、今まで誰とも付き合ったことがなく、また「好き」という気持ちが分かりません。10代のときに、最後までではないですがレイプされた経験があり、男性が怖いとか気持ち悪いという感情も少しあります。誰とも付き合ったことがない、好きな気持ちがわからない、デートに行っても好きかよく分からない場合、どうしたらいいですか。結婚したいし、子どもも欲しいのです。>

ゆきぽよ: 絶対誰か救ってくれるはずだし、その怖い感情から抜け出せる日はいつかくるから、今はとりあえず怖いまんまでいいと思う。無理して追い込むと余計遅れちゃうから。
染矢: 生涯一緒にいるパートナーが必ずしも恋愛感情で結びつくわけでもないと思うので、今、心地よいと思える人間関係とか、今、夢中になれることを大切にして、それに目を向けてもらえるといいんじゃないかなって感じました。

「生理中は妊娠しない」ってホント?

石山: 続いて、避妊について考えます。まずは16歳の女子高校生の会話から。

<彼氏がやたらと、しないでしたがる。「そのほうが気持ちいい」とか言って。私、それ言われた瞬間に「責任とれんの?」みたいに怒る>
<うちのも言う>
<「生理中だから大丈夫だよね」とかも>
<男子はグイグイ系が多いと思う。「普通につけなくてよくない?」みたいな>

ブルボンヌ: あら~、これが現場の声ね。「生理中なら大丈夫」なんて言ってますけど。
遠見: 月経中は感染や炎症が起きやすい時期とも言われていまして、そういう観点からもセックス自体控えたほうがいい時期ではあります。たまたま排卵の時期で排卵期出血っていうのが月経のような出血を起こしていることもあるし、それに精子の寿命って5日間とか長いので、月経中にセックスしても妊娠する可能性がゼロとは全然言い切れません。
ブルボンヌ: 男子たちが勝手に言い訳に使っているのは、全く信じちゃいけないデマなのね。
染矢: 安全日はないってことです。

石山智恵キャスター。

石山:
若い皆さんには、「性行為っていうのは妊娠とつながってるんだよ」ってことを、分かっていただきたいんですよね。私も妊娠して初めて、女性の人生を180度変える大きな出来事だって実感しました。体には経験したこともない変化が起きますし、尊い命を授かる責任を負うことになります。これが望まない妊娠ってことになれば悲しい選択をしなければいけなくなって、それで心と体に傷を負うのも女性です。軽く考えないで、男の子にも女の子にも、正しい知識を、知ってほしいんですよね。

ブルボンヌ: 石山さんが、いつになく熱い!
あたしたちオネエキャラは出産とは無縁なんだけども、お店に来てくださる若々しい女の子が、キャッキャ言っててもお母さんだって知ると、「あんたすごいよ!」みたいになったりするのよ。出産って、すごいことだもんね。
ゆきぽよ: コンドームって、一番の愛のかたちだと思うんですよね。コンドームつけること自体がその女の子に対しての愛だと思う。
ブルボンヌ: 「ケアしてくれてるな」って。
ゆきぽよ: そう。コンドームつけないのは愛が足りないっていうか、性欲のまんま動いてる感じがする。しっかりつけて、ちゃんと愛を証明したほうがいいんじゃないかなって、ゆきは思います。それに、つけても、“果てられる”じゃないですか。
ブルボンヌ: “イケる”、わよね。

避妊にまつわる都市伝説が多すぎる

ブルボンヌ: 突然ですが、本田くんとゆきぽよちゃんに、避妊についての質問です。次のうち、正しいのはどれでしょう。

① 性行為のあとで膣をシャワーで洗えば妊娠はしない
② 性行為のあとで3回ジャンプすれば妊娠はしない
③ 月経が不規則だと妊娠しにくい

本田: 月経のことがよく分かってないんですけど、①と②に関しては「それで妊娠しないなんてこと、あるかいな!」って思います。
ゆきぽよ: 月経が不規則でも妊娠はするので、正解はないと思う。
遠見: ゆきぽよちゃん、大正解。ただこの3つは、私が日々接している10代の中・高生から、「ほんとですか?」って聞かれたことなんです。「コーラで洗えば妊娠しない」なんていうのも含めて、都市伝説がすごく多んですね。「月経が不規則」に関しては、妊娠しづらさの一因になる方もいます。月経が不規則ってことは、排卵の時期が定まっていなくて自分でも妊娠しやすい時期を把握しにくいということですから。
ブルボンヌ: 正しい避妊の知識を改めて教えていただければと思うんですが。
染矢: 避妊の方法はいろいろありますけれども、10代で特に覚えてほしいのは、コンドームと低用量ピルです。コンドームは避妊法の中で比較的使いやすく手軽に買えて、正しく使えば妊娠を90%以上防ぐことが可能です。
ブルボンヌ: それでも90%以上なんですね。
染矢: そうです。初めての性行為のときに初めて使うより、事前に練習しておいたほうがいいと思いますし、女の子も、男の子任せにしないで使い方を知っておいてほしいと思いますね。
石山: 染矢さんは動画で使い方を配信されたり、街頭でもPRされてますね。
染矢: 日常の中にコンドームがなかなか出てこないのが現状かなと思っていて、でも、風邪をひけばマスクをつけるのと一緒で、性行為を始めるならコンドームをつけるっていうのは当たり前のことなので。
ブルボンヌ: そう例えると、すごくカジュアルに聞こえてきた。
染矢: コンドームはHIVを含めた性感染症を防ぐことができるただ1つの方法です。ただどうしても、男性主体になりがちっていうことはあるかなと思います。

ピルで性感染症は予防できない

ブルボンヌ: ピルについては?
遠見: 低用量ピルは、女性が1日1錠飲んで排卵を抑える薬で、精子と出会うことがなくなるからコンドームよりも避妊効果は高いのですが、飲み忘れるとその効果はなくなります。大事なのは、ピルは性感染症の予防にはならないのでコンドームを併用すること。またピルは避妊の効果が高いのが一番の特徴なんですけど、生理痛の軽減など治療に使われることもあります。
本田: “低用量”ピルってことは、「高」なものもある?
遠見: 高容量ピル、中容量ピルもあります。実は、高容量、中容量よりも副作用が少ない低用量ピルは1999年に日本で認められたんですが、認可されるまで40年以上もかかったんです。男性が使うバイアグラは半年で認可されたのに。「女性の性が乱れる」という意見があったという噂もありますし、女性が主体的に避妊をすることに対して、いまだに偏見があるのかなと感じます。
染矢: 私も低用量ピルを服用していたことがありますけど、生理が軽くなるし規則的になるし、それに自分自身で避妊できるというのは、安心感と自信につながりました。
石山: 女性の側が主体的に選べる選択肢を持つのは大事なことですね。
遠見: ピルに関して、日本には問題がありまして……。ジェネリックも出て保険適用のものもあるんですけど、高いんです。避妊用の自費のピルだと1シート2~3000円、年間にすると30000円ぐらい。海外では学生に無料で配布する国もあったり、薬局で販売しているところもあるんです。ピルは薬ですから副作用として血栓症とか合併症のリスクもあるんですけど、例えば海外では、タバコを吸ってても血栓症のリスクの少ない黄体ホルモンが主体のピルもあります。これもまだ日本には、避妊薬として入ってきていません。
ゆきぽよ: ネットで売ってるピルは大丈夫ですか?
遠見: 個人輸入に関しては、厳密に言うと大丈夫とは言い切れないです。
染矢: 偽物か本物か、見分けがつかないんです。並行輸入品は補償の対象外ですから、副作用が起こったときに救済されないという問題がありますね。
遠見: 海外ですと、腕に埋め込むインプラントとか避妊の注射やパッチまで、さまざまな選択肢があります。

「つけずにしたい」と言う君、その理由は何ですか?

石山: 避妊に関して、公立高校に通う2年生男子のこんな意見もあります。

<妊娠しちゃったときに男性はそこで別れちゃえば全て終わっちゃうので、それを責任をとることになってしまうのは……。実際被害を被るのは女性だと思うので、やっぱり男性が主体的にやるべきではないかなと思うんですけど、男性だけだと心許ないところもあるのでお互いやるべきだけど、男主体でって感じですかね。>

京都府の19歳女性は、

<彼氏がセックスする際に、毎回「何もつけずにしていいか」と聞いてきます。私は今、生理を軽くするために避妊効果もあるピルを飲んでいるので妊娠の心配はありません。でも、性感染症も不安だし、何より大切にされていない感じがして、聞かれるだけでも嫌な気持ちになります。うまく彼を説得できる方法はありますか>

染矢: コンドームをつけない理由がなんなのか、聞いてみたいですよね。男性側にも、ムードを壊したくないとかリードしなきゃっていうプレッシャーがあると思いますが、女性の気持ちよりも自分の気持ちよさを優先しているのであれば、お付き合い自体を考える必要があるのかなって思います。
ゆきぽよ: 「コンドームをつけることが、逆に女性に対して失礼だ」って言ってた男の子がいて。「あなたとの子どもができたら俺は嫌だよっていう、遠回しな言い方になるんじゃないか」って言うんだけど。
ブルボンヌ: できても責任とるつもりでその子はしてるの? ほんとかしら~。
染矢: その人が望んだとしても、女性側が望んでいるとは限らないですし。
ブルボンヌ: そこも同意があるかどうかよね。
石山: 避妊がうまくいかなかった場合は、どうしたらいいんでしょう。
遠見: さきほどの女性は、自分の避妊や生理痛のためにピルを飲むという正しい選択ができていましたが、相手と話し合えない、コミュニケーションがとれないっていうところを考えていかないとなと思います。ところで、「緊急避妊」っていう言葉、知ってますか?
ブルボンヌ: アフターピルっていうやつですか?
遠見: アフターピルも緊急避妊の1つです。コンドームが破れてしまったとか、低用量ピルの飲み忘れがあって避妊効果がないかもしれないとか、性犯罪やレイプにあったなどの緊急事態に、原則産婦人科などを受診して、セックスからなるべく早く72時間以内に飲むのがアフターピルと呼ばれる緊急避妊薬です。ただ効果は80%ちょいくらいですので、これがあれば大丈夫という問題ではありません。
本田: それは、女性の体への負担は?
遠見: アフターピルは低用量ピルと違ってあまり重大な副作用を出しません。2011年には緊急避妊専用薬が出まして、それまでは中容量ピルを代用してたんですけど、副作用が結構強くて吐いてしまうとかあったんです。ただこちらも値段が高くて、ジェネリックも出てはいるんですけれど、7000円から20000円、それ以上かかることもあります。海外では薬局で買えたり、もっと安かったり。WHO(世界保健機構)が、全ての女性にアクセスする権利があると勧告しているんですけども、日本にはなかなかいろんな問題があります。
ブルボンヌ: 男子女子たちの気持ちや知識も変えてかなきゃいけないけど、業界の問題も含んでいるのね。

「正しいセックス」ってなんですか?

石山: 宮城県、20歳男性からのメールです。

<地元の大学に通う2年生です。周りの知り合いや友達に彼女がどんどんできていき、言動や服装が大人びていくのを目の当たりにします。一方、自分はまだ彼女ができません。もちろん童貞です。ついに弟にも先を越されました。僕はこのまま取り残されそうで焦っています。>

ブルボンヌ: 焦んなくていいよ。
ゆきぽよ: 全然大丈夫。
石山: 北海道、18歳の男性。

<半男子校のような学校に通っていて、セックスの話をたくさん聞きます。正しいセックスって何なんですか? どこから正しいセックスの知識を手に入れるんでしょうか>

ブルボンヌ: うーん、“正しい”セックスね……。
ゆきぽよ: 病院に行って先生に聞くのが一番じゃないですか。そこで間違った情報は入れてこないと思うから。
ブルボンヌ: リスクとか最低限の医学的知識は知っていいけど、2人のスキンシップのかたちに、“正しさ”なんて、なくない? 2人の好きな触れあい方で、よくない?
ゆきぽよ: “最中の愛”ですよ、もう。
染矢: 正解を求めるっていうよりは、お互いの気持ちを大切にしあうとか、コミュニケーションしあうとか、「痛くない?」とか「嫌じゃない?」って言葉をかけあえるとか、自分が「こうしたい」って言えるってことが大切じゃないかなと思います。
遠見: ただやっぱり今、低年齢のうちから性情報が得られるので、「アダルトビデオやアダルトサイトの行為がセックスだ」ってなると、まねしてみたり、それで相手を傷つけたりっていう話も聞きます。「あんな激しいセックスができない僕はダメなんでしょうか」って、言うんですよ。
ブルボンヌ: 無理無理。あの人たち、すごいのよ。プロですからね。
染矢: 「AVのまねをされてすごく痛かった」っていう人もいれば、「AV以外に参考にできる情報がなかった」っていう声もあったりします。

<ブルボンヌとゆきぽよと本ちゃんと考えてみた 「性経験と性感染症」 後編> につづく

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2019年7月24日(水)放送より

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