インド古典舞踊を受け継ぐ日本の中学生

ざっくり言うと
中学1年生にしてインド古典舞踊“バラタナティヤム”のプロダンサー! 富安カナメさんが登場!
バラタナティヤムを始めた理由は運動不足!? プロダンサーになったのは11歳! その道のりは!?
2020/05/03 ちきゅうラジオ 「ちきゅうこどもの日特集」 富安カナメさん(プロダンサー)

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2020/05/03

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<ちきゅうラジオ>2020年5月3日「ちきゅうこどもの日特集」は世界で活躍するスーパーキッズを紹介! インド古典舞踊“バラタナティヤム”のプロダンサーとして活躍する富安カナメさんは、なんと中学1年生! バラタナティヤムとの出会いやプロを目指した理由を直撃!

【出演者】
杉嶋キャスター:杉嶋亮作アナウンサー
堀口キャスター:堀口ミイナキャスター
カナメさん:富安カナメさん(プロダンサー)


富安カナメさん

4歳のときに父の転勤先のインドで古典舞踊バラタナティヤムに出会った富安カナメさん。
10歳で日本に帰国後もインドの師匠とオンラインで稽古を続け、11歳のときにプロダンサーデビューしました。現在は日本人最年少のプロのバラタナティヤムダンサーとして日本を中心に活動中です。

「踊るヨガ」バラタナティヤムとは?

堀口キャスター: カナメさんが踊っているバラタナティヤム、どんな踊りなんでしょうか?
カナメさん: バラタナティヤムというのは南インド発祥の古典舞踊で3000年から4000年の歴史があると言われていてインドで一番古い踊りです。体全体を使うので「踊るヨガ」とも言われています。
堀口キャスター: 衣装もかわいいんですけれども、どこで手に入れるんですか?
カナメさん: 南インドのチェンナイというところにある生地屋さんでシルクサリーを買って、インドのテーラーさんにオーダーメイドで作ってもらっています。衣装の組み合わせを考えるのがとっても楽しいです。でも今はすぐに大きくなってしまうので1年ぐらいしか着られません。
堀口キャスター: メイクも自分で?
カナメさん: はい! メイクが大好きで全部自分でやります。アイラインやまゆ毛が一番難しいので公演前は着がえも含め、準備に3時間もかかります。
杉嶋キャスター: バラタナティヤムで一番好きなところは?
カナメさん: 私が好きなのはアクセサリーや衣装を着けて人前で踊ることです。踊ると衣装がふわふわっと広がってきれいなんですよ。あとアクセサリーもゴージャスで派手で付けていると気分が上がります。
堀口キャスター: 踊るのに一番練習が難しいところは?
カナメさん: アラマンディという中腰の姿勢を保つ基本姿勢なんですけども、それをきれいに保って踊ることが一番大変です。

始めたきっかけは運動不足!?

堀口キャスター: カナメさんは4歳のときにインドでバラタナティヤムを習い始めたそうですがきっかけは?
カナメさん: 外は暑いし、野良犬や野良牛がいっぱいいて子どもだけで外出するのは危険なので運動不足になってしまったんですよ。それでボリウッドダンスやバレエやフィギュアスケートをやってみたんですけど、結局、一番長く続いたのがバラタナティヤムだったんです。
堀口キャスター: 4歳から8歳まで個人の先生に習っていたそうなんです。そして8歳からは日本人学校に通いつつ、北インド最大の舞踊学校「ガネーサ・ナティアラヤ」に入門。どんな学校でしたか?
カナメさん: キッズクラスだけで50人いるかなりでかい学校でした。日本でいうと日本舞踊を習っている感じだと思います。
大人のクラスやお弟子さんをいれるともっとたくさんいて、ヨーロッパやアフリカやアジアなどのたくさんの外国人もいました。あと男の人もいました。
杉嶋キャスター: カナメさんを指導していた先生はどんな方だったんですか?
カナメさん: お師匠さん、インドではグルジーというんですけどグルジーはサロンジャ・ヴァイディヤナタンさんといって82歳の現役ダンサーです。振付師としても世界的に有名で人間国宝のような賞も受賞しています。バラタナティアム界のレジェンドのような方です。
杉嶋キャスター: すごい先生に習ってらっしゃるんですね。どうして学校にまで行ってバラタナティアムを習いたかったんでしょう?
カナメさん: それまでは先生の自宅で個人レッスンだったので、一緒に踊る仲間がいた方が楽しいなと思ったからです。
堀口キャスター: 舞踊学校ではお友達も増えたんですよね。
カナメさん: 同じ世代のインドの子はみんな人懐っこくていつも声をかけてくれてフレンドリーでした。あと誕生日パーティにもよく呼んでくれて家族と寿司パーティもしてまして、たくさん交流できてよかったです。

10歳で帰国、プロを目指す!

堀口キャスター: インドの舞踊学校で仲間もできて楽しく練習していたカナメさんですが、小学校5年生のときに日本へ帰国することになりました。
普通ならここでやめてしまいそうなのですが、カナメさんはプロを目指してバラタナティヤムの練習を続けることを選びました。
杉嶋キャスター: プロを目指したのはどうして?
カナメさん: 日本に戻ってもバラタナティヤムを続けたかったからです。あと人前で踊りたかったので、アランゲトラムをする必要がありました。
アランゲトラムっていうのはプロの登竜門みたいなもので、人前で踊るためにはアランゲトラムという、デビュー公演を行わなければいけません。
アランゲトラムを行うと踊りを仕事にできます。
堀口キャスター: つまりカナメさんは日本でバラタナティヤムを見てほしかった。でもデビュー前では人前では踊れない。そのためには師匠の指導の下、8つの演目をマスターして、さらにデビュー公演であるアランゲトラムをインドで行わないと認められないということなんですよね、カナメさん。
カナメさん: はい、デビュー公演前はイベントに出るにはグルジーの指導と許可が必要で、私はデビューしないで日本に帰ってきたのでイベントなどで踊れないんですよ。なので夏休みにインドに戻ってアランゲトラムに向けてインドで修行したいとグルジーに相談してみました。
杉嶋キャスター: 日本での練習は?
カナメさん: グルジーと姉弟子がオンラインレッスンをしてくれました。オンラインで分からない細かいところは夏休みにインドに行って習いました。
杉嶋キャスター: プロになるためのアランゲトラム、この8つ演目を覚えなきゃいけないってことでしたけど、これやっぱり大変だったんじゃないですか。
カナメさん: 歌詞の意味を理解して覚えなければいけないのでとても大変です。歌うように覚えて歌詞の意味も覚えなければいけないので。歌詞がタミル語だったりヒンディー語だったり、サンスクリット語だったりするのですごく大変でした。実は何語か分からずにやっていたりするので、いつか言葉をちゃんと覚えたいと思います。
堀口キャスター: カナメさんはデビュー公演アランゲトラムで8曲の演目、およそ90分を1人で踊りきり、無事デビューを果たしました。ちょうどその日はカナメさんの11歳の誕生日だったそうです。どんな気持ちでした?
カナメさん: 本当に当日までに覚えられるか本当に心配でした。ですけど、ステージに上がってスポットライトを浴びたら緊張が楽しさに変わってエンジョイできました。緊張しないでできたのでよかったです。
堀口キャスター: 14歳以下でデビューを認められたのは舞踊学校の創立44年間で初めて、しかも外国人ということで異例のことだったそうなんです。
杉嶋キャスター: デビューの日が誕生日なんて運命を感じますよね。
カナメさん: 本当に特別な日でした。

今後の夢は?

堀口キャスター: そんなカナメさんのバラタナティヤムのステージ、今年の4月と5月にも予定されていたんですが残念ながら中止になってしまったそうです。
カナメさんとしてはプロになったからにはたくさんの人に見てほしいですよね。
カナメさん: はい。たくさんに人に見てもらうのがモチベーションになっているので、見てほしかったです。あとデビューをしてよかったなと思っています。私の踊りを通してインドの文化に興味を持ってもらいたいなと思います。
杉嶋キャスター: 去年はどれぐらいのステージで踊ったんですか?
カナメさん: 20回ステージがありました。九州から北は宮城県までいろいろなところに行けました。あと台湾でもイベントがあったんです。いろんな人たちと交流できてとても良かったです。
堀口キャスター: カナメさんイベントで特に楽しみにしていることがあるんですよね。
カナメさん: 各地でニューデリー日本人学校のころのお友達と会うのが楽しみです。あとふだんは1人で練習しているので先輩ダンサーに会うのも楽しみです。
2回目の参加となるイベントもあって幅広い年齢の人からも応援してもらっています。あと、同世代の子がブログを見て、見に来てくれたりするのが励みになっています。
杉嶋キャスター: カナメさんのこれからの目標や夢は?
カナメさん: 私の目標や夢は世界で活躍できるダンサーになることです。コロナウイルスが収まったらたくさんステージで踊りたいです。
あとグルジーや舞踊学校のラマ先生、ダクシナ先生みたいな世界で活躍できるバラタナティヤムのダンサーになりたいです。
たくさんの人にお世話になっているので、踊りを通して恩返しができたらいいなと思っています。

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