家庭用製麺機の世界

ざっくり言うと
家庭用製麺機50台所有
製麺機を通した食文化
2020/02/06 武内陶子のごごラジ! 陶子のここが聞きたい パートナー:小宮山雄飛さん(ミュージシャン) ゲスト:玉置標本さん(フリーライター・家庭用製麺機愛好家)

趣味・カルチャー

情報

2020/02/06

陶子のここが聞きたい(前半)の放送を聴く
2020年2月6日(木)放送より

陶子のここが聞きたい(後半)の放送を聴く
2020年2月6日(木)放送より

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【出演者】
武内アナ:武内陶子アナウンサー
小宮山さん:小宮山雄飛さん(ミュージシャン)
玉置さん:玉置標本さん(フリーライター・家庭用製麺機愛好家)


玉置さん

<玉置標本さん プロフィール>
1976年埼玉県出身。東京のウェブ制作会社に勤めた後、30歳でフリーライターに転身。趣味は釣りを中心とした食物採取と、それを使った冒険スペクタクル料理。2004年以降、ネットに経験談を記してニッチな支持を集めている。最近特にハマっているのが家庭用製麺機を使った麺づくり。製麺の同人誌を不定期刊行中。

家庭用製麺機とは

玉置さん: その名の通り、家庭で、うどんやそばといった麺を作ることができる小型の機械のことです。戦後、昭和20年代から昭和の終わりくらいまで、北関東を中心とした小麦の産地では、自宅で打ったうどんを週に何度も食べていました。例えば、群馬県の「おっきりこみ」や、山梨県の「ほうとう」ですね。
武内アナ: 昔は自宅で製麺していたのね。
玉置さん: お米が高級品だったため、小麦がふだん使いだった地域は自宅で麺を打つ文化があり、そのために生み出されたのが、手回し式の家庭用製麺機です。全盛期には、数多くのメーカーから販売されていて、洗濯機や炊飯器と同じように、家事を助ける道具として広まっていました。今は時代の流れの中で消えていきましたが、地域によっては今でも使い続けている年配の方がいるし、近年では、一部のラーメン愛好家に人気があるんです。
武内アナ: 実家には家庭用製麺機なかったです。北関東が中心なんですね。
玉置さん: 北関東が小麦の産地だったこともあって、家庭用製麺機を製造していたメーカーの8割が埼玉県の川口、戸田に集まっていたそうです。
小宮山さん: 川口、戸田といえば、鋳物(いもの)の街ですね。
玉置さん: 戦後、軍事産業がなくなって、食に関する機械製造へと業態が変更しました。金属加工技術の応用で、農機具や、氷削機、製麺機などを製造販売するようになり、それが小型化して、家庭用製麺機として普及していったと思われます。

小宮山さん

製麺機との出会い

武内アナ: 玉置さんにとって、製麺機はなじみ深い機械だったの。
玉置さん: 実は、自分も5年ほど前までその存在すら知りませんでした。きっかけは、友人が製麺機で作ってくれた朝ラーメンだったんです。
小宮山さん: 友達が製麺機を持っていた! しかも朝から製麺とは!
玉置さん: 麺は、しっとりモチモチ。手作りのあっさりスープとも相性最高で抜群にうまかったんです。家に帰って、ネットオークションで落札して、以来、製麺機にどっぷりハマってしまいました。

家庭用製麺機(小宮山さん製麺体験)

小宮山さん: ハンドルの回しがなんともいえず心地いいです。
武内アナ: 思ったより、とてもきれいな麺ができるのね。
玉置さん: スーパーで売っている小麦粉を使っても、おいしい麺ができますよ。同じ生地でも、ローラーを通す回数や太さを変えることで、麺の個性が変わってくるのもおもしろいです。
小宮山さん: まさにオンリーワンの麺ですね。
玉置さん: 麺を自分で作ることで、麺料理の楽しみ方が広がっていきます。こんなにおもしろくて楽しいことが、昭和の時代には当たり前にあったということを、皆さんに知ってもらいたいですね。

小宮山さん: 玉置さんは、何台製麺機を所有しているの
玉置さん: ざっと50台ほどですね。昭和の記録としても語り継いでいきたいという使命感も生まれてきています。
武内アナ: 50台もの製麺機をどうやって管理しているの。
玉置さん: よく使うものだけ数台家に置いて、残りは近くのトランクルームに陳列しています。
武内アナ: メーカーによって、違いはあるものですか。
玉置さん: 基本の性能、形、できることもほとんど変わりません。ただし、数が集まってくると、それぞれのメーカーの差異や工夫、進化、変化が見えてきます。個性が出せるのは本体のデザイン部分で、脚の部分がハート型になっているものや、スター型になっているものなどいろいろあります。
小宮山さん: 玉置さんのコレクションの中で一番古いものは。
玉置さん: 本体に製造年がわかる記載はないのですが、台座の裏に「昭和二年一月良日」と購入した年月日と、持ち主の名前が記載されています。一部の木製パーツは取り換えられているようですが、90年以上前に生み出された姿がそのまま残っている奇跡の1台です。

90年以上前の製麺機

製麺機を通して地域の食文化を知る

玉置さん: 実際に製麺機を使っている方の話を聞き、各地の食文化に触れられることに興奮しますね。佐渡島では押出式の製麺機が現役で使われていました。ミンチマシーンのようなもので、横から入れて縦から出る。まるで、糸コンのような食感のうどんでした。
小宮山さん: まだまだ、各地に独自の不思議な麺文化が残っているかもしれないですね。ボクも製麺機を探してみようかな。


聴き逃しは1週間です。できたてを味わってください。

陶子のここが聞きたい(前半)の放送を聴く
2020年2月6日(木)放送より

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2020年2月6日(木)放送より

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