ニッポン茶! 茶! 茶!

ざっくり言うと
抹茶、玉露、煎茶、番茶
シングルオリジンとは?
2019/09/20 武内陶子のごごラジ! 陶子のここが聞きたい パートナー:グローバーさん(ミュージシャン) ゲスト:和多田喜さん(日本茶インストラクター)

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2019/09/20

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【出演者】
武内アナ:武内陶子アナウンサー
グローバーさん(ミュージシャン)
和多田さん:和多田喜さん(日本茶インストラクター)


和多田さん

【和多田喜さんプロフィール】
1978年東京都出身。2005年、「NPO法人日本茶インストラクター協会」が主催する「日本茶インストラクター」の資格を取得。日本茶専門のカフェをオープン。出版、イベントなど、さまざまなメディアを通して日本茶の魅力を広く伝え続けている。

日本茶の定義

日本で栽培されるお茶のほとんどは緑茶。さらに、その多くが水蒸気の熱を利用して製造された蒸し製緑茶。生葉の持つ自然な香味を損なわないように製茶され、「鮮度」と「うま味」を追求して作られるのが日本茶の特徴となっています。

グローバーさん

日本茶の主な種類

日本で飲まれる主なお茶は、抹茶、玉露、煎茶、番茶の4種類。

・「抹茶」
日本で作られる最も歴史のあるお茶で、碾茶(てんちゃ・蒸し製緑茶の一種)を茶臼で挽いたもの。近年では、お菓子やラテの素材としても人気。豊かなうま味と甘み、渋みのハーモニーが特徴。

・「玉露」
日本茶の中でもうま味を感じられるお茶のひとつ。摘み取りの約3週間前に茶園に覆いをかけて光を遮ることで、うま味成分のテアニンが渋みに変化しないように成長させる。濃厚な味わいを楽しむには小さな豆茶碗などで飲むのがベスト。

・「番茶」
番茶は、もともと、抹茶や煎茶に使われるようなお茶ではなく、庶民が日常的に飲んでいたお茶のことを指していたが、現在は、煎茶の製法で作られた二番茶以降のものを指す。さっぱりした味わいで食後にもぴったりのお茶。

・「煎茶」
生葉を蒸して、揉みながら乾燥させてつくる日本を代表する茶種。淹(い)れ方による香りの変化を最も楽しめる。水か低温で抽出すれば、甘みとうま味、高温ならば、苦みと渋み、香りが出やすくなる。淹れ方による香味の変化が幅広く奥が深い。ワインやウィスキーのように飲み比べを楽しむのにも最適。

日本茶の歴史

日本人が当たり前のように飲んでいる「煎茶」ですが、その歴史は他の茶種より浅い。9世紀に中国(唐)から茶を煮だして飲む文化が伝来。その後、17世紀に急須を用いた喫茶法が伝えられ、室町時代に千利休などによって日本に茶道の文化が形成、豪商や武士たちに浸透しました。一般的に飲まれるようになったのは戦後。煎茶は、明治から輸出品として発展し、昭和の高度成長期に一般的な飲み物へと変わりました。現在、日本で最も多く栽培される品種「やぶきた」が、お茶の作りやすさ、香味のよさを向上させ、日本各地に産地が広がる原動力となりました。平成に入ってから、日本茶に産地表示がされるようになり、日常茶としてペットボトルの普及によって、より緑茶が身近なものになっています。

日本茶の産地例

日本の大きな産地は中部日本、関西、そして九州に集中しています。それぞれの産地で異なる香味のお茶が作られています。

・「静岡のお茶」
茶面積でも生産量でも国内1位の静岡。静岡茶は、藤枝、富士、牧之原、金谷、掛川、磐田などの地域が生産地で、「やぶきた」「おくひかり」等の品種が作られています。特に「本山茶(ほんやまちゃ)」、「川根茶(かわねちゃ)」、「天竜茶」の3つは銘茶として名高いブランドです。

・「京都のお茶」
有名ブランド「宇治茶」の生産地。抹茶の原料となる碾(てん)茶の生産量は日本一で、「あさひ」「さみどり」「うじひかり」等を栽培。実際には宇治だけでなく、京都府、滋賀県、奈良県、三重県のお茶を、宇治の茶商がブレンドしたものも宇治茶とされています。ここ数年、滋賀、奈良、三重では、宇治茶としてではなく、それぞれの産地のお茶としても製造販売を行うようにもなっています。

・「関東のお茶」
埼玉県は、日本三大茶「狭山茶」の産地。入間市、所沢市、狭山市を中心に「やぶきた」「あさひ」「さやまかおり」「ふくみどり」等を生産。この他、神奈川県の「足柄茶」は、箱根山麓一帯で生産され、高評価です。

・「中部地方のお茶」
愛知県「西尾茶」⇒西尾市を中心に作られるブランド。
岐阜県「揖斐茶(いびちゃ)」⇒毎年冬に雪が積もる池田町、揖斐川町が主産地のブランド。
新潟県「村上茶」⇒寒暖差や日照時間の短さから、渋味が少なくまろやか。

・「東北のお茶」
宮城県の「桃生茶(ものうちゃ)」⇒石巻市で作られるブランド茶。

・「四国のお茶」
高知県「碁石茶(ごいしちゃ)」、徳島県「阿波番茶(あわばんちゃ)」等は、めずらしい微生物を使った発酵茶として有名。この他、四国ブランドとしては、高知県「霧山茶(きりやまちゃ)」「四万十茶(しまんとちゃ)」、愛媛県「新宮茶(しんぐうちゃ)」等があります。

・「九州のお茶」
鹿児島県は、全国2位のお茶の生産地。摘み取り時期の早い「ゆたかみどり」「さえみどり」「あさつゆ」などが普及。最近は、透き通った若緑色とさわやかな香りが特徴の「知覧茶」などのブランドが知名度を上げ、純粋な鹿児島茶として販売。ほかにも鹿児島には、「霧島茶」「種子島茶」「屋久島茶」などのブランドもある。また福岡県は「八女茶(やめちゃ)」という蒸し煎茶のブランドの他、玉露の産地としても有名。この他、九州では、佐賀県「嬉野茶(うれしのちゃ)」熊本県「矢部茶」、長崎県「彼杵茶(そのぎちゃ)」宮崎県「五ヶ瀬茶(ごかせちゃ)」などのブランドがある。

シングルオリジン

ほとんどの日本茶は、ブレンドされ販売されています。シングルオリジンとは、単一農園・単一品種のお茶のことで、ワインと同じように品種や産地によって個性豊かな味わいを楽しめます。

シングルオリジン試飲タイム

○静岡県「天竜茶」
高級茶産地としての歴史も古く、天竜川を中心として、両側の山間傾斜地に多くの茶園が分布。山間地特有の朝霧かかる茶園で採れるお茶は、香りの高い上品な味わい。

○埼玉県「狭山茶」
埼玉県西部および東京都西多摩地域を中心に生産されている。「狭山火入れ」という独特の仕上げにより、甘くて濃厚なお茶になる。

○三重県「伊勢茶」
三重県産茶葉100%の緑茶が「伊勢茶」で、味が濃いのが特長。 葉肉が厚く、コクのある味わいになるとも言われている。

○滋賀県「政所茶(まんどころちゃ)」
政所茶(まんどころちゃ)は、滋賀県東近江市政所町周辺で栽培されている日本茶。茶樹は挿し木で増やしたものではなく、種から育てられた在来種。落ち着いた香りと、甘い余韻がある。

○島根県「松江茶」
松江市内の標高200mほどの斜面、空山(そらやま)で作られ、日本海側特有の冬の寒さで蓄えられた甘みのしっかりとしたお茶。宍道湖が作り出す湿潤な気候で、スッキリとした香りが特徴。

○京都府「被せ茶(かぶせちゃ)」
南山城村(みなみやましろむら)で生産される煎茶と玉露の要素を兼ね備えたお茶。名前の通り、茶園に覆いをかぶせて育てるお茶。遮光により渋みが減り、甘みが強いお茶が生成され、煎茶は異なる味わいとなる。玉露より遮光期間は短い。

グローバーさん: 全国日本茶巡りをしたくなりました。

氷水でのおいしい入れ方

和多田さんのレクチャーで、グローバーさんに、急須を使って入れてもらいました。
茶葉を急須に入れて、氷水を注いで1分半待ちます。

急須から湯飲みに直接入れないのがポイントです。
一旦、別の入れ物(セカンドポット)に入れてから湯飲みに注いでください。


「聴き逃し」は、放送から1週間です。日本茶のような余韻を味わってください。

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