自分の顔、好きですか?

ざっくり言うと
表情はコミュニケーション
いい顔の特徴は?
2019/09/10 武内陶子のごごラジ! 陶子のここが聞きたい パートナー:しりあがり寿さん(漫画家) ゲスト:山口真美さん(中央大学教授・心理学)

くらし・健康

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2019/09/10

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【出演者】
武内アナ:武内陶子アナウンサー
しりさん:しりあがり寿さん(漫画家)
山口さん:山口真美さん(中央大学教授・心理学)


山口さん

【山口真美さんプロフィール】
1964年神奈川県出身。お茶の水女子大学大学院修了。現在、中央大学文学部心理学研究室教授。専門は、実験心理学。赤ちゃんの認知発達や顔認知について研究。顔に関する著書も多数。

武内アナ: なぜ「顔」に注目されたのですか?
山口さん: 中高生時代に「容姿がいい人は本当に得なのか?」ということを考えました。
しりさん: われわれの時代は欧米の顔に憧れましたよ。

しりあがりさん

代々、山口家は、男性が「イケメン」という家系だそうです。イケメンの男性家族を見て、「顔がいい人」という印象だけで人格を決められてはいないかという疑念を抱き、研究を決意したそうです。

山口さん: 「顔・身体学」を新しい学問として確立することを目指しています。顔と身体表現の意識されないところを意識化することによって、コミュニケーションを理解したいと考えています。

自分の顔、好きですか?

誰しも心当たりがある? 「顔で損した」という経験
・「顔で得した・損した」で考えると、圧倒的に多いのが「損した」という声。
・良識ある社会人は、表立って顔で人を判断したり差別したりしないが、美人には弱かったり、外見的な理由で人を見下したりと、見た目で相手を判断してしまう性質が意識の隙間にはあります。

顔の価値は、人間社会の複雑な価値観で決定される
・容姿のなかで「顔」を特別に重要視するのは、日本独特の価値観。
・研究によると、日本の美容外科手術の約9割が顔と頭部であるのに対し、世界では、顔が占める割合は4割ほど。いかに日本が顔を重視しているかうかがえます。
・履歴書には必ず顔写真を貼る、SNSの自己紹介に使うのも顔写真。見知らぬ相手がどんな人かを、私たちは知らぬ間に「顔」で推し量っています。

美男美女だって「損」を感じています
・純粋な見た目だけで評価されるのは、ティーンエイジャーまでです。
・子ども時代は、動物的な勘で仲間を見極め、目に付く身体的特徴を素直に重視します。
・ある研究によると、「身体的に美しい人はあらゆる場面で完璧である」という偏見に基づいて印象判断されるという研究結果も発表されています。
・「美人のくせに」とか「どうせ美男子だから」とやっかみで評価されてしまうこともあります。
・目立つがゆえにターゲットにされたり、嫉妬、誘惑など人知れず苦労を抱えています。

見た目の印象がもたらすもの

顔の持つ「支配性」が関係している
・見た目の印象を大きく2つに分けると「話しかけても許してくれそうな感じ」VS「話しかけられたら怒られるかも」。
・街で道を尋ねられやすい人は、「支配性」の低い顔(顔の特徴:どちらかというと丸顔で女っぽく子どもっぽい印象の顔)。
大人っぽい顔の特徴は、「支配性」が高い顔。少し近寄りがたくて、何もしてないのに「怒っているのではないか」と言われることもある。一見、損しているように感じるが、リーダーとして選ばれやすいということもあります。
・社会心理学的な知見から言うと、社会的な損得において「顔の美しさ」は、それほど威力はないそうです。

表情はコミュニケーション

日本人は表情を読み取るのが上手?
生活の中では、相手の小さな表情の変化から、その人が何を感じているのか推し量り、お互いにぶつかり合わないようにしているところがあります。表情を読む際に、欧米人は口元を重視しているのに対し、日本人が特に重視しているパーツは「目元」。口の筋肉を動かして表現する欧米人に比べると、日本人は大きな動きが少ない。日本人は、目で感情を伝える傾向があり、表情を見るときは視線の行く先で感情を読み取っています。

山口さん: ノーメイクのとき、日本人はマスクをしますが、欧米人はサングラスで顔を隠します。

空気を読んで疲れるという人は、顔を読む能力に長けている?
顔を読む能力には個人差がある。顔を読むのが苦手な人は、自分の顔に無頓着な人です。顔を読める人は、他者の表情を読むことで、その人に巻き込まれたり振り回されたりします。まずは、自分がどの程度、顔について敏感かどうか知ることから始めてみましょう。

個性は最大のチャームポイント!

いい顔の特徴は?
・顔は、性別や年齢を知るものであり、その人が誰かを知るものであり、表情によって自分の今の状態を伝えるもの。「顔」でつながっていく。
・「いい顔」とは、自分をうまく表現している顔をさす。

個性をうまく生かして、“いい顔”へ!
・「顔」は社会の中にある。今日の自分がいい顔かどうかを知るには、自分ではなく、周りの顔をチェックしましょう。
・こちらがいい顔をしていれば、相手もきっといい顔をしているはず。自分の表情は、相手の反応で判断するしかありません。
・複雑な人間関係のなかで、他人や自分を偽ることなく楽しく生きているか。自分や他人を大切にしているか。そんな生き方が顔にあらわれ人間的な魅力につながります。


「聴き逃し」は、放送から1週間です。きょうからあなたもHOW MANY いい顔!

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