わたしの居場所

ざっくり言うと
ひきこもりは病気ではない
居場所がもたらすチカラ
2019/07/02 武内陶子のごごラジ! 陶子のここが聞きたい パートナー:小島慶子さん(タレント・エッセイスト)、ゲスト:林恭子さん(一般社団法人・ひきこもりUX会議代表理事)

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2019/07/02

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【出演者】
武内アナ:武内陶子アナウンサー
小島さん:小島慶子さん(タレント・エッセイスト)
林さん:林恭子さん(一般社団法人・ひきこもりUX会議代表理事)


林恭子さん

林さんは、高校2年で不登校、20代半ばから約20年ひきこもりを経験。信頼できる精神科医や同じような経験をした当事者たちと出会い、少しずつ自分を取り戻したそうです。代表理事を務める「一般社団法人・ひきこもりUX会議」は、「生きづらさを抱えながらも誰かとつながり、生き抜いていく方法を提案したい」という思いから発足し、不登校・ひきこもり・発達障害・性的マイノリティなどの当事者・経験者で構成されています。

「ひきこもり」というワード

2019年5月の川崎市での殺傷事件や、6月の農林水産省の元事務次官の事件から、ひきこもりへの注目が高まった際の一連の報道に対し、「ひきこもりUX会議」では、事件とひきこもりを短絡的に結びつけないよう、川崎市での事件の3日後に声明文を発表しました。

・「ひきこもり」への偏見を助長することへの懸念。
・「犯罪者予備軍」というイメージがつくこと。
・「8050問題」への誤解を引き起こすこと。


※声明文の全文は、一般社団法人・ひきこもりUX会議のホームページに掲載されています。

林さん: 「ひきこもり」はけっして悪いことではないんです。

ひきこもりは病気ではない

厚生労働省は「ひきこもり」を、仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせず6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態と定義しています。「ひきこもり」は、単一の疾患や障害の概念ではなく、様々な要因が背景になって生じます。ひきこもりのいる世帯数は、約32万世帯とされています。(厚生労働省 政策レポートより)

この定義からこぼれた「ひきこもり」もあり、専業主婦の「ひきこもり」というケースもあります。

林さん: 「ひきこもり」の原因は人それぞれです。共通していることは「生きづらさ」を抱えているということです。
小島さん: 周りの人より、本人が一番困っているんですよね。

小島さん: 外に出るのは気合いだ! 意志が弱いからダメなんだ! と周りの人は言いますよね。
林さん: 本人は外に出るのが本当に怖いんです。そこを理解して欲しいです。
小島さん: そんなことぐらいで、とか、もっと辛い思いをしてる人はいる、とか、甘ったれるな、とか、痛みや苦しみを他人が値踏みすることはできないですね。

居場所がもたらすチカラ

林さん自身の経験から立ち上げた「ひきこもりUX会議」。特にチカラを入れているのが「居場所づくり」です。主なイベントとして、2019年7月までに全国各地で計79回開催した「ひきこもりUX女子会」。これにはのべ3100人以上が参加したということで、さらに「ひきこもりフェス」「ひきこもりキャンプ」なども主催。当事者にとって安心感を得られる「場」を提供しているそうです。「ひきこもりUX女子会」では、「経験者が自身の体験を語る時間」と「当事者が自身の体験を語る時間」の2部構成になっていて、同じ悩みを抱えた仲間に出会うかけがえのない体験を通して、“1人じゃない”という実感を得ることができたという感想も寄せられているそうです。

「自分の半生や悩み・苦しみについて自らの言葉で話すことで共感を得られる人が多いです」(林さん)

居場所を見つけたことで、実際に次のステップは?
・自立の形は当事者それぞれ
・ゴールはけっして「就労」ではない(親はそう思うが、当事者は違う場合が多い)
・「安心」という土台が何よりも大事
・「自分もこういうことならできるかも」という自信・自己肯定感を持つ

そのうえで、職種を選ぶ・働くということにつながる

周りの人たちができること、手助けできること
今までと同じように接してください。
本人が話してくれた時は批判、否定はしないでください。
家の中を居心地のいい環境にしてください。

孤立、生きづらさを感じたら

相談できる場所は、ひきこもりUX会議の他にも「都道府県のひきこもり地域支援センター」や「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」があります。インターネットで、「ひきこもり (お住まいの地域)」で検索してください。

「ひきこもり」については、まずは“知ること”から。
あなたは1人じゃない!


※放送から1週間は「聴き逃し」もお楽しみいただけます!

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